続く「核議論必要」発言

北朝鮮核実験:「日本の核保有議論も大事」麻生外相が発言(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2006年10月18日)

麻生太郎外相は18日の衆院外務委員会で、北朝鮮の核実験問題に関連し「隣の国が(核兵器を)持つことになった時に、(日本が核保有の是非を)検討するのもだめ、意見の交換もだめというのは一つの考え方とは思うが、議論をしておくのも大事なことだ」と述べた。「非核三原則を維持する政府の立場は変わっていない」と前置きしたうえでの発言だが、現職の外相の発言だけに今後国内外で波紋を呼びそうだ。
笠井亮氏(共産)の質問に答えた。
日本の核保有論をめぐっては、自民党中川昭一政調会長が15日、テレビ番組で「選択肢として核(兵器の保有)ということも議論としてある。議論は大いにしないと」と指摘。政府・与党内からも批判が相次ぎ、安倍晋三首相は翌16日「非核三原則は国是として守り続ける。(核保有を)政府で議論することはない」と強調。17日には「もう終わった話だ」と述べるなど、火消しに努めていた。外相発言はこうした問題を再燃させるとともに、野党などから「閣内不一致」との批判を受ける可能性もある。
北朝鮮の核実験を受け、米国などからも日本を含めた周辺国が核保有に走るのではないかという懸念が出ている。ブッシュ米大統領は16日のテレビインタビューで、日本の核武装論について「彼ら(中国)が懸念していることを知っている」と述べていた。【中田卓二】<<


非核三原則を堅持、核武装議論は行わぬ…首相(YOMIURI ON-LINE 2006年10月16日)

安倍首相は16日夜、自民党の中川政調会長が日本の核武装の「議論はあっていい」と発言した問題で、「非核三原則は国是として守り続けていく。それに変わりはない」と述べて核武装を否定した。
さらに、「政府では議論しない」として核武装の議論も行わない考えを示した。
一方、17日から靖国神社で秋季例大祭がはじまるのにあわせて同神社を参拝するかどうかについて、「以前申し上げた通りだ」として参拝の有無を明言しなかった。
首相官邸で記者団の質問に答えた。



小泉は自分のチームに不祥事があっても「その人それぞれですから、適切に判断するでしょう」とかバカなことを抜かしていたが、新首相はこれらのショーもないおじさん達をどう処遇するのだろうか。
イラク人質問題やロシアによるカニ漁船銃撃殺人事件でもすでに明白になってしまっているように、日本という国は国民を守ることにまったく積極的でない。こうして政治のトップに属するモノ達の愚考と不用意な発言がそれをさらに明確にし際だたせ、国外に向けては不穏当を印象づけ国民を危険に晒す結果となる。
「自己責任」ってのはいったい何なんだ。