いったい何を「反省」した結果の内閣なのか

安倍首相:政治とカネの問題重視し人選 改造内閣(毎日新聞 2007年8月27日(月))

安倍晋三首相は自民党役員人事と内閣改造を終えた27日夜、首相官邸で記者会見し、「政治と金の問題で十分説明できなければ、(内閣を)去ってもらう覚悟で閣僚になってもらっている」と述べ、政権発足後、次々に発覚した閣僚の政治とカネの問題を重視して人選に当たったことを明らかにした。
首相は7月の参院選惨敗に関して「中央と地方に存在する格差問題に政治は配慮すべきだ、ということが受け止めた教訓だ」と述べ、増田寛也岩手県知事を総務相に起用した理由を説明、地方重視路線に転換していく方針を示した。
また、「閣僚の不適切な発言や政治とカネの問題、年金記録問題によって、国民の政治、行政に対する信頼が失われた。信頼を再び取り戻すため、新しい内閣のメンバーで成果を上げたいと決意している」と強調した。



改造内閣:安倍内閣の顔ぶれ(毎日新聞 2007年8月27日(月))

安倍改造内閣の新閣僚が27日、決まった。官房長官に元通産相与謝野馨氏(無派閥)を起用。外相には元外相の町村信孝氏(町村派)、財務相には元防衛庁長官額賀福志郎氏(津島派)が起用された。新官房長官の与謝野氏が同日夕、首相官邸で発表した第2次安倍内閣の新閣僚は次の通り。


◇首相 安倍晋三
総務相 増田寛也(民間)
◇法相 鳩山邦夫
◇外相 町村信孝
財務相 額賀福志郎
文部科学相 伊吹文明(留任)
厚生労働相 舛添要一
◇農相 遠藤武彦
経済産業相 甘利明(留任)
国土交通相 冬柴鉄三(留任)
環境相 鴨下一郎
◇防衛相 高村正彦
官房長官 与謝野馨
国家公安委員長 泉信也
◇沖縄・北方担当相 岸田文雄
◇金融・行政改革担当相 渡辺喜美(留任)
◇経済財政担当相 大田弘子(民間、留任)
少子化担当相 上川陽子



【政治】菅総務相団体も1956万円計上 05年 所有ビルに『事務所費』(東京新聞 2007年8月25日(土))

菅義偉総務相が代表を務める自民党神奈川県第二選挙区支部政治団体菅義偉後援会」が、菅氏が所有するビルに事務所をおき、実質的に家賃がかからないにもかかわらず、二〇〇五年分の政治資金収支報告書に事務所費として計約千九百五十六万円を計上していたことが二十五日、分かった。
同後援会の幹部によると、菅氏は二〇〇四年十二月、二団体が以前から事務所を借りていた横浜市南区通町の三階建てビルを購入した。二団体は買い取る前の〇三、〇四年には計約二千百三万円と計約千六百二十万円の事務所費を計上。〇五年は家賃が不要になったはずだが、計千九百五十六万円を事務所費として収支報告書に記載していた。
この幹部は東京新聞の取材に対し、「収支報告書の記載に問題はないと思う」と説明している。
事務所費をめぐっては松岡利勝元農相や赤城徳彦前農相が議員会館や実家に事務所を置きながら事務所費を計上し、問題になった。