行政の職責と任命責任は別モノ

安倍首相「任命責任は私にある」 農水相辞任(朝日新聞 2007年9月3日(月))

安倍首相は3日昼、首相官邸で記者団に対し、遠藤農水相の辞任について「任命者としての任命責任はすべて私にある。残念だが、農水行政に遅滞が起こらないよう全力をつくすことで責任を果たしていきたい」と語った。さらに「補助金の給付、運用は公正でなければならない。国民に対しても、こうした問題が指摘された時に説明できなければならない」と述べ、遠藤氏の説明が国民に十分理解されなかったことが辞任につながったとの認識を示した。
任命前の「身体検査」が不十分だったのではないかとの指摘に対しては「適材適所で人事を行ったが、こうした結果になり大変残念だ。今後も政治家は身を引き締めていくことが大切だ」と述べるにとどめた。
後任に若林氏を起用した理由については「農水行政に通じている。先の内閣でも1カ月間、大臣を務めた。農村、漁村の活性化は私の内閣にとって大切な課題だ。全力で務めていただきたいし、環境相を務めた観点も生かしてもらいたい」と説明した。