ズサン管理が止まらない

政治資金:丹羽元厚相支部、印刷代50万円を二重計上 領収書をコピー(毎日新聞 2007年9月7日(金))

自民党丹羽雄哉元厚相=衆院茨城6区=が代表を務める同党茨城県第6選挙区支部の05年分政治資金収支報告書に同じ領収書のコピーを添付し、51万800円分の印刷代を二重に計上していたことが分かった。
二重計上していたのは茨城県石岡市の印刷会社が05年5月17日に発行した印刷代。同一の領収書のコピー2枚を、それぞれ宣伝事業費と政治資金パーティー開催事業費の二つの費目の印刷代として添付していた。
丹羽氏の事務所では「単純な事務的なミス。早急に訂正をしたい」と話している。
丹羽氏は、1円以上の経常経費支出に領収書添付を義務付ける政治資金規正法の改正には、「1円というのはどうか」などとして慎重な姿勢を見せている。【若井耕司】



政治資金:笹川衆院議員が家賃記載に誤り(毎日新聞 2007年9月7日(金))

自民党笹川尭衆院議員(群馬2区)の政治団体「笹川たかし後援会」が、事務所家賃に関する記載に誤りがあったとして、04年と05年の政治資金収支報告書を訂正したことが分かった。
群馬県選管や同後援会によると、同後援会は04年から同県伊勢崎市内に笹川氏が所有する建物を事務所として使用していたが、笹川氏から無償で借りていたため、報告書に記載していなかった。政治資金規正法施行規則は「金銭以外の財産上の利益も時価に見積もった金額を記載する」としている。同後援会は2年間の家賃相当額240万円の寄付を笹川氏から受け、同額を後援会から笹川氏に支出したという内容に訂正した。【塩崎崇】



資産報告:自民の鍵田、土井議員が訂正(毎日新聞 2007年9月7日(金))

自民党鍵田忠兵衛衆院議員(比例近畿)と土井亨衆院議員(宮城1区)は6日、05年の資産等報告書に貸付金の記載漏れがあったとして衆院に訂正願を提出した。
鍵田氏は資金管理団体「忠山会」への貸付金を「該当なし」から1917万8911円に訂正。同氏の事務所は「報告の必要がないと思い込んでいた」と説明している。
土井氏は支部長を務める党宮城県第1選挙区支部への貸付金を「該当なし」から472万2000円に訂正。土井氏は「当選前の貸し付けは必要ないと勘違いした」と話している。【堀井恵里子】



収支報告書:パーティー券収入、二階派団体が不記載(毎日新聞 2007年9月7日(金))

自民党二階俊博総務会長が代表で、泉信也国家公安委員長が会計責任者を務める二階派政治団体「新しい波」が、準大手ゼネコンの元幹部が設立した政治団体新政治問題研究会」(東京都千代田区、06年末に解散)にパーティー券を売りながら、その収入計166万円を政治資金収支報告書に記載していないことが分かった。森喜朗元首相と川崎二郎厚生労働相の2氏の資金管理団体も、同研究会に購入してもらったパーティー券代を記載していなかった。収支報告のずさんさが、自民党三役など中枢にまでまん延していることを示した形だ。【杉本修作】
パーティー券を購入したのは、準大手ゼネコン「西松建設」(本社・東京都港区)の元営業管理部長が代表、元非常勤監査役が会計責任者を務めていた政治団体新政治問題研究会」。代表は団体設立時の95年に西松建設を退職し、その後、04年まで子会社の役員を務めた。会計責任者の男性は03年まで西松建設監査役を務めて05年に死去。同研究会は06年末に解散している。
同研究会の収支報告書と添付された領収書、振込伝票によると、二階派政治団体「新しい波」が05年、「躍進の集い 東京」と「躍進の集い 大阪」の二つのパーティーを開催した際、それぞれ96万円と70万円分のパーティー券を購入していた。
政治資金規正法では、一回のパーティーで、1団体に20万円を超すパーティー券を購入してもらった場合、主催者側の政治団体は収支報告書に購入相手の名前と金額などを記載するよう義務づけている。しかし、「新しい波」の報告書には、一切この記載がなかった。
一方、森元首相資金管理団体「春風会」は04年末に東京都内でパーティーを開催、この際に同研究会は100万円分のパーティー券を購入。さらに川崎元厚労相資金管理団体「白鳳会」が同年に都内で開催したパーティーでも60万円分を購入してたが、両資金管理団体の収支報告書には記載がなかった。
二階派の事務所は「入金は事実だが、現在、全容を調査中。調査を終えれば、訂正の手続きをしたい」としている。
森元首相の事務所は顧問弁護士を通じ「事務処理上のミスで記載が漏れた」とコメント。川崎事務所は「パーティー券代の振り込みは間違いないと思うが、通帳がなく確認できない。単純な記載ミスだと思う。確認が取れれば修正したい」と話している。