今日の記事

新潟・中越で震度4(朝日新聞 2009年2月24日(火))

24日午前11時52分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震が発生し、同県出雲崎町米田で震度4、同町川西、長岡市小島谷で震度3などを観測した。震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード3・3と推定される。津波の心配はないという。



新潮社に虚偽と抗議 「本社襲撃」手記で元米大使館員(朝日新聞 2009年2月24日(火))

朝日新聞襲撃事件の実行犯と名乗る島村征憲(まさのり)氏(65)の手記を掲載した週刊新潮の記事で、「犯行の指示役」とされた男性(54)が23日、「手記はまったくの虚偽で、記事は事実に反する」と新潮社(東京都新宿区)を訪れて抗議し、訂正と謝罪を求めた。男性の了解を得て朝日新聞記者が同行した。新潮側は「後日に回答する」と男性に伝えた。
週刊新潮の記事によると、島村氏は86年、大物右翼の下にいた際に知り合ったという在日米国大使館職員(当時)の男性から朝日新聞襲撃を依頼されて散弾銃を受け取り、記者2人が殺傷された87年5月の阪神支局襲撃事件などを実行したと証言。週刊新潮は男性を仮名表記し、島村氏と一緒の写真3枚を顔がわからないよう処理して掲載した。
この男性は今月17日、「週刊新潮の記事で犯行の指示役に仕立てあげられた」と朝日新聞に連絡を寄せた。取材に対して実名を明かし、島村氏との関係などを説明した。
それによると、男性は昨年4月まで在日米国大使館に勤務。数年前、島村氏が大使館へかけた電話をたまたま受け、「生活に困っているので金を貸してほしい」と懇願された。何度か電話のやりとりをし、身元証明書類をファクスで送ってもらうことを条件に指定口座へ3万円を振り込んだ。島村氏には携帯電話の番号を伝えていた。
その後、連絡が取れなくなり、「だまされた」と思って忘れていたが、今年1月13日に「金を返したい」と電話があった。同19日に東京・秋葉原で初めて会い、その際に気づかないうちに撮影されたとみられる写真が週刊新潮に掲載された。記事掲載前の同26日に週刊新潮記者から携帯電話に連絡があり、事件への関与を明確に否定したという。
男性は、手記の中で島村氏が大使館職員から犯行を指示されたと述べている86年当時、実際には在福岡米国領事館に勤務していたと説明。朝日新聞の取材に対し、在日米国大使館のデービッド・マークス報道官もこれを認めた。男性は「極めて愚劣な記事を公表した」と新潮社を非難した。



「看過できない」 河村官房長官、NHK狙う事件で(朝日新聞 2009年2月24日(火))

河村官房長官は24日の記者会見で、NHK福岡放送局の爆発事件などNHKを狙ったとみられる事件について「報道機関に対するこのような行為は、報道の自由という観点からしても、民主主義を脅かしかねない。極めて悪質なもので、政府としても看過できない」と強い懸念を示した。



「内閣改造した方がいい」甘利行政改革担当相(朝日新聞 2009年2月24日(火))

甘利行政改革担当相は24日の閣議後記者会見で、麻生政権の現状について「麻生首相の良さが素直に発信されていない」と指摘した上で、「首相のメッセージがそのまんま届く環境をつくりたい。内閣改造は首相の専権事項だが、視界を少しクリアにするような手だては、選択肢としてあっていい。人心一新をすることで、国民が内閣を注視することにつながる」と述べた。
甘利氏は首相の盟友だが、現職閣僚が改造に言及するのは異例。改造の時期については、与謝野財務・金融・経済財政相の兼務を解く時を想定していると説明した。
これに関連し、河村官房長官は24日の会見で「首相がどのように判断されるかに尽きる。今、そう言われたから首相が動く動かないではない」と否定的な見方を示した。



麻生首相「いい加減な教科書変えた」発言釈明(朝日新聞 2009年2月24日(火))

麻生首相は23日夜、青森市内での22日の講演で「我々はいい加減な教科書を変えた」と発言したことについて、「検定委員会(教科用図書検定調査審議会)が変える。検定で表現が変わった」と釈明した。政治の圧力で教科書が書き換えられたと受け止められかねないことから、事実上発言を修正したとみられる。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相発言をめぐっては、文部科学省の銭谷真美事務次官も23日の記者会見で、「政治家の圧力で書き換えたのか」との質問に、「教科書検定は審議会の審議を経て厳格かつ適切な実施をしている」と答え、政治圧力を否定した。
首相は22日の講演で「我々は教育基本法を変えて、あのいい加減な教科書を変えた」「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の写真。こっちは犬と子どもと一緒の写真。両方家族ですって。おばあちゃんは犬と同じか。こんなふざけた話がどこにあるんだとやりあった」と述べた。
首相は23日、「検定制度の趣旨からして政治的介入はあってはならない」との記者の質問に、「それは当然です。教科書検定という制度がある」と強調した。
首相が指摘した教科書の記述変更について銭谷氏は、中学校の技術・家庭の教科書から「Aさんの家族(母、父、弟、犬)」との記述が削除された04年度の検定などと思われると指摘。「審議会が検定意見書を付け、(教科書会社が)書き換えた記述について検定決定をしたと記憶している」と説明した。



教科書変えさせた「そういう意味ではない」23日の首相(朝日新聞 2009年2月23日(月))

――よろしくお願いします。
「はい」
――アメリカで映画のアカデミー賞が発表され、日本の「おくりびと」が外国語映画賞、「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を受賞しました。ダブル受賞の快挙ですけれども。
「ああ、よかったんじゃないですか。すごくめでたい。めでたいことなんじゃない? 日本の映画とかアニメーションていうのは、いろいろいいのがいっぱいあるんだと思いますんで、そういう評価が得られたってのは、すごくいいことだと思いますけどね」
教科書検定
――総理は昨日の青森の講演で、「我々はいい加減な教科書を変えた」という発言をされた。政治の力で内容を変えさせたとも受け止められる発言だが、検定制度の趣旨からいって、政治的介入はあってはならないと思うのですが、その……。
「そら、当然ですよ。それは当然です」
――はい。
「あの、教科、教科書検定という制度がありますんで、それによって、確かあれは、ペットを家族の一員というような話だったんじゃないすかねえ、あれは。それはちょっと違うんじゃないかということで、あれは、検定に関して、ペットの対する表現が書いた、多分、その例だったと思いますけどね。私の記憶です」
――(複数の記者が)総理。
「順番を決めよう、はい」
――教科書を変えさせた、ということについては。
「いや、変えた、いや、変えさせたと言ったのか知れませんけど、あれは教科書検定、えー、検定、委員会? だったっけな。教科書検定委員会(正しくは教科用図書検定調査審議会)が変える。ここが責任です。はいどうぞ」
――昨日の同じ講演で、総理は「日教組と闘う、それが自民党だ」という趣旨の発言をなさってますが、9月に辞任をさせた中山国交相の「日教組をぶっ壊す」という発言については「はなはだ不適切」とおっしゃってましたが、総理ちょっとかなり強い言い方……。
「あの日教組から支援されている政党もある。私どもはそこと選挙で戦っていくということです」
――今の件ですけれども……。
「はい」
――変えさせたということは、言葉通り聞くと、政治介入をしたというふうにしか受け取れないんですけれども。
「ああそれ。そういう意味ではありません。教科書検定、えー、え、何だ、何だ、検定委員会だっけ? 検定、検定委員会が変える、そこが、責任を持って変えるところです」
世論調査
――総理、各社の週末の世論調査で、内閣支持率が軒並み下がっておりまして、毎日新聞では麻生内閣の支持率が11%で、前回より8ポイント下がって、歴代内閣では3番目に低い数字になっているんですが、この結果についてどのように。
「あの、世論調査については、いつも同じことしかお答えしていないと思います。あのー、謙虚に受け止める、ということを申し上げてると思いますが」
――それに付随して、総理いつもおっしゃっているのが、真剣に受け止めると。で、国民の最大の関心事は経済対策であると。予算通過を最大のこととしてやっていきたいとおっしゃっているが、予算が通れば支持率が向上するというご認識でよろしいでしょうか。
「少なくとも景気対策というものは、今我々は言っても、野党の反対で出来ていませんから。でしょ? そういった意味では、基本的には、予算というものを我々は立案して、今審議をいただいていますけれども、例えば補正予算は、参議院衆議院も通過した。しかし、参議院で、関連法案を、どういう理由だか知りませんけども、参議院の方で、野党の反対で通っていないから、例えば定額給付金の話にしても、高速道路の1000円の話にしても、いずれも実行できない。これが事実ですから、どうして反対されてんのか、1000円のあれに反対なのかよくわかりませんけど、すべて実行されていませんから。ですから、そこのところはきちんとやれるようにする。これが私どもにとっては、予算を通過させる、色々なその他、計画をしていますけども、それをきちんと実行せしめるというのが、景気対策の一番だと、私どもはそう、ずうっと言い続けていますんで、それが実行できる、これが一番です。それによって、直ちに支持率が上がるか、そういった単純なもんだとも思えませんけどね。しかし、この予算の景気対策、私はこれが国民の最大の関心事だと、僕はそう思ってます」
【日米首脳会談】
――総理はこれからアメリカに出発されるが、オバマ大統領との会談も予定されているが、今回の訪米で、具体的な成果として、どのようなことを総理としては考えているか。
「そうですねえ。国際的な金融危機、テロ、地球環境問題等々、今世界では問題は山積していると思っています。そういうときに、こういった大きな経済危機が、とうめ……、あん、来たために、色々な国々は、こういったものに対する対応が、出来かねると、いうようなところも多い。しかし、経済規模で世界第一の日本と、いやあ、アメリカと日本が、一緒になって、こういう世界的な、なに? かつ長期的な問題に、きちんと対応していこうという結論を、両方で共有していくというのが、一番大事なとこなんではないかと。安全保障含めて、いろいろありますから。そういった問題を、二国間に限らず、世界的な問題、そういった問題をきちんと対応していけるように、双方の意思を、共通の認識を持ち合いたいと、分かち合いたいと、そう思っています」



兼務与謝野氏に「経済総理」 社民・辻元氏ら新戦術?(朝日新聞 2009年2月23日(月))

民主党の小沢代表をはじめ野党議員が、3大臣を兼務するようになった与謝野財務・金融相を「経済総理」などと評価する場面が目立っている。与謝野氏を持ち上げることで、麻生首相の存在をかすませる戦術との見方もあるが、「ポスト麻生」の売り出しに手を貸すことにもなりかねない。
「与謝野大臣は非常にご見識も能力もお持ちで、どこが政権取っても迎え入れたい人だ」。23日の衆院予算委員会で、社民党辻元清美氏が与謝野氏を激賞した。厳しい政府批判を繰り返す共産党佐々木憲昭氏も20日の衆院財務金融委員会で「与謝野氏の『能力はないかもしれないが、体力には自信がある』という発言は逆じゃないか」。
一方の与謝野氏。前日のテレビ番組で「言葉は落第点」と指摘した首相について、この日は「(言葉に)少し気をつければ及第点になる」としつつ、「世の中には言えば言うほど下手な表現で言ってしまう方もいる」。辻元氏からのラブコールには「与党としては今の政権を続けたいというのが自然な気持ち。しかし、最終的には国民の選択に委ねる。それが本来の民主主義」とけむに巻いた。(金子桂一)



バチカンご乱行・中川氏に、財務省「距離置いていた」(朝日新聞 2009年2月23日(月))

イタリアでの主要7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)での「もうろう記者会見」で引責辞任した中川昭一・前財務・金融相が、会見後に観光したバチカン博物館で展示品に素手で触った問題で、財務省の杉本和行事務次官は23日の記者会見で、同行した玉木林太郎国際局長について「大臣から距離を置いており、行動のいちいちを必ずしも把握する状況になかった」と釈明した。
「視察」は中川氏の希望で14日夕方の帰国前の空き時間に行われ、玉木局長のほか現地大使や秘書官らが同行。関係者によると、中川氏はふらふらした状態で、貴重な美術品に触ったり、立ち入り制限区域に入ったりして、警備用の警報が鳴ることもあった。
杉本次官は「視察自体が財務省の業務かと言われれば、なかなか難しい」と述べ、バチカン訪問は公務外との認識を示した。幹部が同行した理由を「大臣に緊急に連絡することが必要になることも考えた」と説明。財務省の職員の責任については「非常に残念」と述べるにとどめた。



船員年金再加入:社保庁、謝罪なし 資格満たしても放置(毎日新聞 2009年2月24日(火))

厚生年金の受給資格を満たしていた千葉県銚子市の男性(故人)が、社会保険事務所のミスから船員年金に加入し直し、受給資格を得るまで働き続けた問題で、男性の遺族が24日、民主党の部会で証言した。社保庁は「記録がない」と謝罪を避ける一方、「反省点」として、このケース以外も、受給資格を満たしたことが判明しても05年まで、本人に全く知らせてこなかったことを明らかにした。【野倉恵】
男性は宮内卯之助さん(享年81)で、長男の勇さん(79)が証言した。卯之助さんは42〜59年の203カ月間、冷凍食品製造工場に勤め、年金保険料を払った。うち180カ月間は40歳以後で、受給資格を満たした。ところが60年ごろ、千葉社会保険事務局佐原事務所で職員に「納付期間が足りない」と言われ、64〜75年、船員保険年金に加入したという。「父は若い漁師に交じって血のにじむ思いで働いた。社保庁が間違えなければ家で過ごせた」と述べた。



インフルエンザ収束へ、ピークは1月下旬…感染研調べ(読売新聞 2009年2月24日(火))

今冬のインフルエンザは1月19〜25日の週で流行のピークを迎えていたことが、国立感染症研究所の調査でわかった。
全国約4700医療機関からの報告数をまとめたもので、同週の報告数は1医療機関あたり37・45人と平年並みだった。最新情報(2月9〜15日)は16・75人と収束しつつあるが、感染研は「まだ広い地域で流行しており、注意が必要」としている。
今冬は流行が始まる時期が早く、12月1〜7日の週に流行の目安となる「1医療機関あたり1人」の報告数を超え、1・62人を記録した。冬休み前は北海道から関西までを中心に報告数が多かったが、年明けから九州、四国に広がった。
今冬流行したウイルスは2月15日までの報告分でAソ連型56・1%、A香港型32・0%、B型11・9%の順。過半数を占めたAソ連型のほとんどが抗ウイルス薬タミフルが効かない「タミフル耐性ウイルス」が占めた。小児を中心に意識障害などの症状がある「インフルエンザ脳症」の報告例は33人で、うち6人が死亡した。



「新潮社に説明責任」…阪神支局襲撃報道で識者(読売新聞 2009年2月24日(火))

朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の警察庁指定116号事件を巡り、2月26日号まで4回にわたった週刊新潮の連載に対し、朝日新聞が23日朝刊で真っ向から反論した検証記事は、発行元の新潮社の責任を厳しく指摘する内容だった。
「実行犯」を名乗る島村征憲(まさのり)氏(65)の手記を、週刊新潮は、どのような裏付け取材を経て掲載したのか――。識者は「当事者の朝日新聞に疑義を示された以上、週刊新潮には再検証を行い、それを説明する責任がある」と指摘している。
23日の検証記事では、朝日新聞記者が2006年5月、服役中の島村氏と刑務所で面会した時の内容を紹介。阪神支局襲撃の際に使用された散弾銃について、島村氏が「上下2連で、7連発の自動銃」と語ったことを指摘して、「2連式の自動銃は存在しないため、(島村氏が)銃を扱った人物とは考えられないと判断した」と説明した。
また、連載開始前、週刊新潮編集部から問い合わせがあったことも明らかにした。週刊新潮はこの際、〈1〉阪神支局の襲撃時、スニーカー姿でキャップをかぶり顔は隠していなかった〈2〉記者2人を撃った後、残る1人に「5分動くな」と言った――などとする島村氏の5項目の証言について事実確認を要求。朝日新聞は「衣服や靴が異なる」「犯人は言葉を発していない」として証言を否定したが、「無視するように(手記が)掲載された」としている。
その上で検証記事は、週刊新潮が裏付けとなる事実を連載で示していないとして、「虚報」の責任は証言者だけではなく、新潮社も負わなければならないと厳しく批判している。
116号事件の公訴時効がすべて成立したのは03年3月だが、時効成立後でも「真犯人」が名乗り出れば、警察は事実を確認して容疑者として書類送検することができる。しかし今回の場合、警察当局は島村氏の手記を検討した結果、「犯人しか知り得ない『秘密の暴露』はなく、事件とは無関係」と判断しており、警察庁の吉村博人長官も19日の定例記者会見で「我々の立場でコメントするようなものではない」と述べた。
読売新聞が警察当局に取材したところ、島村氏が04年10月、詐欺容疑で宮城県警に逮捕された際、捜査員に「俺があの事件の犯人だ」などと話し、東京・八王子のスーパーで1995年7月に女子高校生ら3人が射殺された事件の「実行犯」と主張したこともわかった。警察幹部は「この点からも、116号事件の実行犯を名乗った島村氏の告白は不自然」と指摘している。
新潮「物証提示済み」
一方、週刊新潮編集部は23日、「朝日新聞の検証記事は、当時の記者の記憶で『再現』したものと異なる証言だから事実ではない、と決めつけたりしている。『秘密の暴露』や『物証』にあたる部分はすでに提示している」とコメントした。
週刊新潮を巡っては、東京地裁が今月4日、大相撲の八百長疑惑に関する記事について、フリーライターの不十分な取材に基づく情報を編集部が裏付け取材をせずに記事にしたと認定。「代表者には重大な過失がある」として佐藤隆信社長らに375万円の支払いと、謝罪広告の掲載を命じる判決を出した(控訴中)。
朝日新聞の検証記事も「新潮社の責任」を指摘しているが、新潮社の加藤新総務部長は「個別の案件については編集部ごとに対応しているので、現時点で社として申し上げることは何もない」と話している。
青山学院大法学部の大石泰彦教授(メディア倫理・法制)の話「週刊新潮が告白を真実と判断したのであれば掲載する意義はある。しかし、事件の当事者である朝日新聞から事実関係を詳細に否定されたのだから、誌上で根拠を示して再反論すべきで、このまま黙殺するのは許されない。朝日新聞や自誌の読者に対し、説明を果たすのがジャーナリズムの責任ではないか」
116号事件を巡る島村征憲氏の手記の概要
在日米国大使館の職員(当時)から「朝日を狙ってくれ」と依頼され、87年1月、朝日新聞東京本社を銃撃した。
犯行声明は右翼団体野村秋介元会長(93年10月に自殺)が考え、女性がワープロで打った。87年5月には阪神支局で、小尻知博記者(当時29歳)らを銃撃。テーブルの上の緑色の手帳を奪って逃げた。動機は金だった。名古屋本社社員寮の銃撃、静岡支局爆破未遂事件も実行した。



検証ならぬ「努力目標」 年金給付水準「50%」試算 不信払拭へ成長戦略が必要(産経新聞 - Yahoo! 2009年2月24日(火))

厚生労働省が23日公表した「公的年金財政検証」は、現役世代の手取り収入に対する公的年金の給付水準(所得代替率)がかろうじて公約の50%を維持する内容となった。しかし、昨年10〜12月の実質経済成長率が2けたのマイナスとなり、デフレが再燃する現在の厳しい経済情勢や人口減少による低成長時代はまったく考慮されておらず、“絵に描いたもち”だ。
ニッセイ基礎研究所の中島邦夫副主任研究員は「『政府の経済政策がうまくいったら』というただし書きが必要な内容。検証というよりも目標を示しただけだ」と手厳しい。
前提条件は、物価上昇分を含む名目成長率を高めに設定し税収増を当て込んだ内閣府の「経済財政の中長期方針」などをベースにしており、“上げ底”だ。
世界同時不況は長期化の様相を呈し、成長路線への復帰は見通せない。経済の成熟化による低成長に加え、少子高齢化で年金の“支え手”も減少する。年金不信をねぐうためにも、効果的な経済対策の早急な実施に加え、将来の成長戦略を示すことが求められている。(石垣良幸)



「夢がかなったね」薬丸さん、本木さんを祝福 アカデミー賞受賞(産経新聞 - Yahoo! 2009年2月24日(火))

映画「おくりびと」に主演した本木雅弘さん(43)は24日朝、TBS系情報番組「はなまるマーケット」にロサンゼルスからの中継で出演。かつてジャニーズ事務所所属のアイドルトリオ「シブがき隊」で“モックン”“ヤックン”として仲間同士だった東京のスタジオにいる司会の薬丸裕英さん(43)からインタビューを受けた。
薬丸さんから「夢がかなったね」と声をかけられると本木さんは「どこに流れ着くか想像がつかないね」と照れ笑い。
薬丸さんが「地道な努力が実った」と本木さんが発案した映画をたたえると、「でも自分はご存じの通り引っ込み思案。きっかけは投げかけるけど、その先は監督をはじめとした熱いパッションを持っている人のおかげ」と謙虚に応じた。
「シブがき隊」は本木さん、薬丸さんに“フックン”こと布川敏和さん(43)を加えた3人組で、1981年同局系ドラマ「2年B組仙八先生」に出演した仲間で結成。「NAI・NAI 16(シックスティーン)」「100%…SOかもね」などのヒット曲を連発し、88年に解散した。



世界有数の活火山 浅間山、数年先まで要注意(産経新聞 - Yahoo! 2009年2月23日(月))

群馬・長野県境の浅間山(2568メートル)は、世界でも有数の活火山だ。今月2日の噴火は規模は大きくなかったが、火口から100キロ以上離れた東京都心などでも降灰が観測された。過去には、溶岩流と火砕流で約1500人が死亡する大噴火も起こしている。浅間山がどのようにして形成され、現在はどんな状態にあるのか。東大地震研究所の武尾実教授に聞いた。(伊藤壽一郎)
■3つの火山が複合
東大地震研による噴出物の分析や宇宙線(ミュー粒子)による山体内部の観測結果から、2日の浅間山噴火は、火口からマグマが噴出したわけではなく、熱で膨張した水蒸気が吹き出した水蒸気爆発だとみられる。最近では昨年8月と2004(平成16)年9月にも噴火が観測されており、火山列島・日本の中でも浅間山の活動は活発だ。
「約10万年前、現在の火口の西約1キロで噴火が起こり、標高約2800メートルの黒斑(くろふ)火山が形成された。これが浅間山の始まりです」
武尾さんによると、続いて約2万年前に今の火口とほぼ同じ地点に仏岩(ほとけいわ)火山ができた。さらに約1万年前、ほぼ同じ場所に前掛(まえかけ)火山が噴き上がり、現在と同様の形になったという。浅間山は3つの火山の複合火山なのだ。以後、活発な火山活動が続き、1108(天仁元)年と1788(天明3)年に大噴火が発生。天明の大噴火では、噴出したマグマが固まって鬼押し出しができた。その後は静穏化したが、20世紀に入って活発化し、1973(昭和48)年、83年、04年、20年に活動が記録されている。
■板状マグマの存在
「04年9月の噴火以降、地震計データの解析で、浅間山のことがいろいろとわかってきた」と武尾さんは話す。そのひとつがダイクと呼ばれる「板状マグマ」の存在だ。火口から西北西の地下(火口からの深さ約3000メートル)に、地中深くから上昇してくる板状のマグマ溜(だ)まりが存在するのだという。
「マグマがさらに突き上げてくると、あふれた分が火口へと進み、噴火につながっていく」
マグマが上昇するとき、岩に亀裂を入れて突き進むため、微小な地震が発生する。その震源を解析することで、マグマの通り道も見えてきた。1996年以降は、GPS(衛星利用測位システム)で浅間山北側の群馬県嬬恋(つまごい)村嬬恋と、西側の長野県東御(とうみ)市東部の距離変化も観測している。2点間の距離の伸び縮みから、地中のマグマの動きが推定できるという。マグマの供給が増えてダイクの厚みが増すと山体が膨らんで距離が伸び、逆に供給が減ると収縮すると考えられる。
「2点間の距離が縮みから伸びに転じると、浅間山の火山活動は活発化している。04年も08年もそうだったし、今年も1月に縮みが止まり、おやっと思っていたら2月に噴火した」
今後の活動について、武尾さんは、「マグマの供給は続いており、数年先まで注意していく必要があるだろう」としている。



「人工衛星」発射準備と表明=テポドン2号か−北朝鮮(時事通信 - Yahoo!2009年2月24日(火))

【ソウル24日時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは24日、「人工衛星」の発射準備作業を本格的に進めているとの談話を発表した。朝鮮通信(東京)が伝えた。北朝鮮は最近、長距離弾道ミサイルテポドン2号の発射準備とみられる動きを見せ、「人工衛星」打ち上げを示唆してきた。
同談話は、咸鏡北道花台郡にある衛星発射場で、実験通信衛星光明星2号」を運搬ロケット「銀河2号」で打ち上げる準備を本格化させているとしている。また、1998年の長距離弾道ミサイル発射について、「最初の試験衛星『光明星1号』を打ち上げた」と主張した。
談話は、具体的な発射時期は明らかにしていない。聯合ニュースによると、韓国軍当局者は発射台にミサイルはまだ装着されていないため、すぐに発射できる状態ではないとの見方を示した。韓国の李相憙国防相は18日、北朝鮮による長距離ミサイルの発射準備は早ければ2、3週間以内に整うと語っている。
米国などは、北朝鮮のミサイル発射は国連安全保障理事会決議違反となると警告。クリントン国務長官は先のアジア歴訪を通じ、ミサイル発射を自制するよう強くけん制した。24日の日米首脳会談、25日の李明博韓国大統領の就任1周年に合わせる形での北朝鮮のミサイル発射準備表明は、結束を強める日米韓3カ国を揺さぶる意図があるとみられる。



日本脳炎の新ワクチン承認=定期接種の再開検討へ−厚労省(時事通信 - Yahoo!2009年2月23日(月))

重い副作用発生を機に定期予防接種が事実上中断されている日本脳炎について、厚生労働省は23日、阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)が開発した新型ワクチンの製造販売を承認した。従来のワクチンに比べ副作用リスクの低減が期待されるという。定期接種の再開については、数百万人規模で接種した場合の安全性が不明だとして、26日に開く専門家検討会に諮り、是非を議論する。