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小沢氏側団体捜査へ 西松建設献金巡り規正法違反の疑い(朝日新聞 2009年3月3日(火))

国内外で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)側の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日までに、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて、小沢一郎民主党代表側の政治団体を捜査する方針を固めた模様だ。
小沢代表側の複数の政治団体は、西松建設のOBが代表を務めていた二つの政治団体から多額の献金を受け取っている。小沢代表側の政治団体関係者が、西松建設の資金と承知して受け取っていた疑いなどがあるという。政治資金規正法は、他人名義での献金や政党側以外への企業献金を禁止している。政治家側の政治団体関係者が、OBの団体を経由した西松建設の資金と認識していれば、政治資金収支報告書の虚偽記載などで同法違反となる可能性がある。
西松建設のOBが代表を務めていた政治団体は、「新政治問題研究会」(95年設立、06年解散)と「未来産業研究会」(98年設立、06年解散)。特捜部はこれまで、二つの政治団体の関係先を捜索し、団体関係者などから事情聴取していた。
西松建設元幹部などによると、西松建設は社名を出さずに国会議員の政治団体献金する仕組みを作り、OBが代表の政治団体を通じて国会議員側に資金提供をしていたという。
両団体の04〜06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表の資金管理団体陸山会」は、新政治問題研究会から1100万円、未来産業研究会から300万円の計1400万円の政治献金を受けた。さらに、小沢代表が代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」は、新政治問題研究会から700万円、未来産業研究会から300万円の計1千万円の献金を受けている。
西松建設の子会社「松栄不動産」(東京都港区)でも01年から03年までの間に小沢代表側への献金があった。政治資金収支報告書によると、旧自由党政治資金団体改革国民会議」に300万円、小沢代表の政党支部に300万円となっている。



関東甲信で午後から雪 23区内でも積雪の恐れ(朝日新聞 2009年3月3日(火))

低気圧の影響で、関東甲信地方は3日午後から4日明け方にかけて大雪になる見込みだ。気象庁は首都圏でも積雪になる恐れがあるとして、路面の凍結などに注意を呼びかけている。
同庁によると、本州南岸を低気圧が進み、3日昼過ぎから雪が降り始める見込み。同日正午現在、気温は5.4度までしか上がらず、真冬並みの寒さ。
4日朝までに予想される降雪量は、関東南部の山沿いと甲信地方で10〜20センチ、関東南部の平野部と関東北部で5〜10センチ、東京23区内で3〜5センチ。23区内でも大雪となり、今年初めての積雪となる恐れがあるという。



定額給付金、与謝野財務相も舛添厚労相も「受けとる」(朝日新聞 2009年3月3日(火))

定額給付金について、政府は3日の閣僚懇談会で、全閣僚が受け取ることを申し合わせた。自民党も同日の役員連絡会で、所属国会議員に受け取るよう呼びかける通知を出す方針を確認した。
これを受け、態度を明確にしていなかった閣僚が同日の閣議後会見で、相次いで受け取る考えを明らかにした。与謝野財務・金融・経済財政相はこれまで、第2次補正予算関連法の成立後に態度を決めるとしていたが、「党、閣僚の間で受け取ることが決められたので、決められたことを忠実に守っていきたい」と表明。舛添厚生労働相も「指示に従う」と語った。
甘利行政改革担当相は「与謝野さんが高額所得者は受け取るべきではないという発言をされたのがきっかけだったが、そういうことが地方自治体に可能なのか技術論を先に詰めておけば無用の混乱は避けられた」と苦言を呈した。
自民党細田博之幹事長は記者会見で「事情聴取したり調査したりするつもりはない」と、個人の判断は拘束しない考えを示した。



さもしい撤回?「いえ。目的が変わりました」2日の首相(朝日新聞 2009年3月3日(火))

定額給付金
――あさって4日に2008年度の第2次補正予算の関連法案が成立して、定額給付金の財源が確保されることになりました。総理は受け取りに関して、「その時に考える」と明言を避けてきましたが、改めて受け取りについてどうお考えでしょうか。
「今日、自由民主党の党の役員会で、明日の役員連絡会で自由民主党としては、この定額給付金はみんなで受け取ることにしようという提言が、幹事長の方からありましたので、私、私としては決めな、定額給付金は受け取ります。受け取ります。直ちに、なに、使って、そして、消費の刺激に充てる、いうことにしたいと、その場で答えました」
――総理は以前、高額所得者が定額給付金を受け取ることについては、「さもしい」と発言されていました。その「さもしい」という言葉を撤回される予定はあるんでしょうか。
「いえ、私は定額給付金はもともと二つの目的がありました。当時はガソリンは1リッター170円だったと思います。今、105円。ま、安いところはもっと、もう少し安いのありますが、7割も下がって、生活給付という部分の、部分がかなり減ってきて、比重はむしろ消費刺激という比重が高くなった。二つの目的のうちの比重が、消費刺激の方が高くなったということだと思います。したがって、本来の比重がそういう具合に変わったんであれば、消費刺激というんであれば、私としては、生活給付という部分が非常に大きいときは、私のようなものがちょうだいするのはいかにもさもしいではないかという気持ちがあったのは正直なところです。しかし、今は消費刺激という部分が非常に高くなったというんであれば、消費刺激というんであれば、私も、それを何らかの形で地元で消費に充てるというのに、私も参加する、いうことだと思います」
――「さもしい」という言葉自体はこの場で撤回すると?
「私、自分自身がさもしいという気持ち、私のようなものが頂くのはさもしいではないかという気持ちがあった。しかし、今は目的が、まったく比重、まったくとは言いません、比重が大きく変わりましたから、消費刺激というんであれば、その消費刺激に私も参加するということだと思います」
――以前、甘利行革担当大臣は受け取らないと表明されているが、党の方針が決まったにもかかわらず、受け取らない方についての対応についてはどうお考えでしょうか。
「ああ、それは党が考えられることだと思いますが、皆さん受け取られるんじゃないでしょうかね。これは、お断りしておきますが、これは個人個人の問題ですから。党で強制すべきとか、政府で強制すべきものだとは思っていません」
――先ほど「地元で使われる」とおっしゃいましたが、具体的に何に使うかは決まっているんでしょうか。
「何に使う、用途まで、なんであなたに説明しなきゃいけないの、と、いうような、おちょくるようなことはやめてくださいと、誰かに言われたけど、あの、家内と相談します」
北朝鮮のミサイル】
――北朝鮮のミサイルについて、中曽根外務大臣が中国の温家宝首相との会談で、北朝鮮のミサイル発射の動きに関して、「仮に人工衛星でも発射されれば明らかに国連の安保理決議違反だ」との認識を示されて、総理も昼のぶら下がり取材で同じ認識であるとお答えになりました。その際、仮に発射された場合、「安保理で討議される」とお答えになりましたが、日本政府独自の制裁についてはどうお考えでしょうか。
「仮定の質問に対しては答えられない。ずっとお答えしている通りです。1718違反。あの、国連の安保理決議1718違反であるということははっきりしていると思いますんで、国連の対応というのが安保理で決められるでしょうけど、日本としてどう対応するかというのを、今の段階から仮定の質問でお答えすることはありません」
――人工衛星だと説明があった場合でも、発射された場合、迎撃の対象になりうるのでしょうか。
自衛隊法上、日本に直接被害が及ぶ可能性があるっていうようなことになるんであれば、それは間違いなく飛んでくれるという保証はありませんし、そういった意味で、できるんであれば、自衛隊法上は対応はできます」
【追加経済対策】
――古賀自民党選対委員長の発言についてですが、党幹部が追加経済対策に前向きな姿勢を示したと受け止められると思いますが、総理はどのようにとらえていらっしゃいますか。
「今、まだ2次補正も通っていない。本予算も今から審議される段階ですから、今の段階で、どうのこうの言う段階ではないと、私自身はそう思っています」
――では、景気対策の必要性自体については、現時点でのお考えは?
景気対策についての必要性については、いろいろな声があがっているということは知ってますが、それに対して直ちにどうするというのを決めているわけではありません」



麻生首相、給付金「受け取る」 次々変わってきた発言(朝日新聞 2009年3月2日(月))

麻生首相は2日の自民党役員会で、当初受け取らないと繰り返していた定額給付金をもらう意向を表明した。記者団にも「受け取ります。直ちに消費の刺激に充てたい」と明言。方針転換の理由については、給付金の目的が生活支援から消費刺激に比重を移したためと説明した。
給付金の財源確保のための08年度2次補正予算関連法案は4日にも衆院本会議で再議決されるが、小泉元首相が欠席の意向を表明している。首相がこのタイミングで受け取りを明言したのは、再議決時の党内の造反を抑える狙いがあるとみられる。
党役員会では、細田博之幹事長が「消費拡大の呼び水として大いに活用することが必要だ」と、党所属国会議員に受け取りを促す通知を出す考えを示し、首相が「このような趣旨であれば、給付金を受け取る」と応じた。
首相は記者団に「生活給付の部分が非常に大きい時は、私のような者がちょうだいするのはさもしいではないか、という気持ちがあったのは正直なところだ。しかし、消費刺激という部分が非常に高くなったのであれば、私も地元で消費に充てる」などと説明した。首相は65歳以上のため、受取額は一般の人より8千円多い2万円。使い道は「家内と相談する」と述べた。
首相は昨年は「さもしく1万2千円欲しいっていう人もいるかもしれない。矜持(きょうじ)の問題」などと受け取らない考えを表明。ただ、今年1月には「(今は)消費刺激に意義がある」と説明を変え、自身の受給については「(支給される)その時に考えたい」と明言を避けていた。

■給付金をめぐる首相発言の変遷
「僕はもともと受け取る気ありませんから」(昨年11月12日、記者団に)
「多額のカネをもらっていて『1万2千円をちょうだい』と言う方はさもしい。人間の矜持(きょうじ)の問題だ」(12月15日、参院決算委員会で)
「その時になって考えたい」(09年1月6日、記者団に)
「おれはもらわない。最初から受けとらないと決めている」(2月2日の自民党役員会で発言したと党幹部が証言)
自民党として受け取ることにしようとの提言が幹事長の方からあったので、私としては受け取る」(3月2日、記者団に)



小泉元首相「今後、政局の話は一切しない」(朝日新聞 2009年3月2日(月))

私は辞めていく人間。政局の話は今後一切しない――。麻生首相の郵政改革見直し発言にかみつき、定額給付金の第2次補正予算関連法案の衆院再議決も「欠席する」と明言している小泉元首相が2日夜、「撃ち方やめ」宣言ともとれる発言をした。
小泉氏は深谷隆司塩崎恭久平沢勝栄小野次郎各氏ら計10人の自民党衆院議員と会食。出席者によると小泉氏は「政局については、私は(国会議員を)辞めていく人間だから一切語らない。これからやっていく人たちが考えたらいい」と語った。
郵政民営化定額給付金には言及せず、「引退したら政治家としては終わるが、活動は続ける」と強調。環境問題と経済成長の両立、食の安全問題の研究など、引退後の「夢」を打ち明けたという。
深谷氏らによると、かつての予算委員会などのメンバーを中心に「将来を語り合おう」と集まった。(佐藤徳仁



麻生首相:7日に沖縄訪問 就任以来初 衆院選へ地方遊説(毎日新聞 2009年3月3日(火)

麻生太郎首相は3日、衆院選に向けた地方遊説の一環として、7日に沖縄県を訪問する意向を固めた。
首相の沖縄入りは、昨年9月の就任以来初めて。自民党沖縄県連女性局の会合で講演し、仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事と会談する方向で調整している。
ただ、米軍普天間飛行場宜野湾市)や同飛行場の移設先として日米政府間で合意している米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)などの視察は見送る。【坂口裕彦】



支給は5日から 定額給付金(産経新聞 - Yahoo! 2009年3月3日(火))

定額給付金の財源を確保する平成20年度第2次補正予算の特例法案が4日に成立する見通しとなったことを受け、支給開始は5日となることが固まった。総務省が2日、給付金分の補助金を各市区町村に交付する要綱の施行日を「法案成立の翌日」と定めたため。早ければ週内にも実際に給付金を配る自治体が出てくる可能性が高まった。



免疫抑えるがん細胞遺伝子=阻害薬で転移防止期待−慶大(時事通信 - Yahoo! 2009年3月日(火))

がん細胞が周囲の組織に広がったり、転移したりする際、免疫反応を抑えていることを慶応大医学部先端医科学研究所の河上裕教授らが遺伝子レベルで解明し、米医学誌キャンサー・セル電子版に3日発表した。がん細胞で働く遺伝子「Snail」を妨げる物質を見つければ、浸潤や転移を防げる可能性があり、河上教授らは新薬開発を目指す。
がん細胞が浸潤、転移する際には、受精卵(胚=はい)が成長する過程で生じる「上皮(じょうひ)間葉(かんよう)転換」と呼ばれる現象が起きることが、近年判明。河上教授らは、この現象で重要な役割を果たすSnail遺伝子をヒトやマウスのがん細胞株に導入し、さまざまな免疫細胞と一緒に培養したり、マウスへ移植したりした。
その結果、同遺伝子の働き具合に応じて、周囲の免疫細胞の働きが抑えられることが分かった。