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小沢代表元秘書の現職議員、参考人聴取へ 西松事件(朝日新聞 2009年3月10日(火))

西松建設の巨額献金事件で、小沢一郎民主党代表の元秘書で現職の民主党衆院議員が、小沢代表の資金管理団体陸山会」の会計処理などにかかわっていたことが10日、関係者の話でわかった。東京地検特捜部は、この議員から参考人として事情を聴く方針を固めたもようだ。
小沢代表の公設第1秘書で陸山会の会計責任者大久保隆規容疑者(47)と在籍期間が一部重なり、西松建設のダミーとされる政治団体を通じた迂回(うかい)献金について何らかの事情を知っている可能性があるため、説明を求めるとみられる。



桜島が爆発的噴火 噴石飛散(朝日新聞 2009年3月10日(火))

鹿児島地方気象台は10日、鹿児島市桜島が爆発的に噴火し、昭和火口から南約2キロで噴石を確認したと発表した。集落から約500メートルの2合目で、06年の噴火活動再開以降、火口から最も遠い場所だった。気象台の担当官は「火山性の地震や微動に大規模噴火につながるような兆候はなく、すぐに住民が避難しなければならないとは考えていない」と話している。
監視カメラの録画から、この噴石は1メートルを超すと推定される。市は昭和火口の南方に広がる同市有村町の道路に立ち入り禁止の看板を設置した。市によると、火口から約2.5キロと最も近い居住地域の有村集落では9世帯15人が暮らしている。
気象台の観測によると、昭和火口の10日の爆発的噴火は午前7時までに4回。2合目の噴石は午前5時22分の爆発的噴火で飛散した。火砕流は確認されていない。桜島では2月28日〜今月9日に計15回の爆発的噴火を観測。大規模噴火につながるような兆候はなく、気象台は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持している。
気象台は職員を現地に派遣し、噴石の飛散状況などを詳しく調べている。



海自哨戒ヘリ、広島・呉へ出発 海賊対策で護衛艦に搭載(朝日新聞 2009年3月10日(火))

海賊対策でアフリカ・ソマリア沖への派遣準備を進めている海上自衛隊第22航空群(長崎県大村市)所属の哨戒ヘリコプター4機と隊員16人が10日午後、大村基地から広島県呉市沖に向けて出発した。海自第4護衛隊群(呉市)所属の護衛艦2隻に搭載される。派遣命令は今月中旬にも出される見通し。
午後1時から出発式があり、家族や隊員ら約600人が出席。松岡貞義・航空集団司令官が訓示した。海上幕僚監部などによると、海賊対策で派遣される期間は数カ月に及ぶ可能性が高い。ヘリには機関銃を艦上で装備するという。



小沢氏、謝罪し続投に意欲、党幹部も沈静化図る(朝日新聞 2009年3月10日(火))

民主党の小沢代表は10日、西松建設からの違法献金事件について党常任幹事会などで説明し、政権交代に向け続投への意欲を表明した。出席者によると、「何が何でも国民サイドに立って行動し、私の主張を続けさせていただきたい」と強調。幹部らは拍手で応じ、小沢氏のもとで結束して行動することを確認した。
小沢氏は「私の政治生命をかけ政治を変える。『官から民へ』が大目標だ。議会制民主主義の確立には政権交代しかない。40年の(政界での)行動の結論としてたどり着いた」と強調。「私の行動、思考のすべてだ。ご理解いただきたい」と語った。小沢氏が出席した役員会と常任幹事会で異論は出なかったという。代議士会でも意見は出なかった。
小沢氏は常任幹事会で「私の不徳の致すところで、仲間や国民に多大なご迷惑をかけおわび申し上げたい」と謝罪。事件は「事務的なものと思っていた」と釈明した。幹部によると、小沢氏は進退について「今後の進展を見ながら、自分の責任で判断する」とも語ったという。
党所属議員らは週末に地元に戻り、支持者から「報道が小沢氏の主張と食い違う」などと指摘されている。事態沈静化を図る執行部に対し、今後批判が出る可能性もある。



森氏「違法なカネで当選」発言に輿石氏「あきれる」(朝日新聞 2009年3月10日(火))

森元首相民主党輿石東参院議員会長について「違法なカネを集めて当選してきた」と発言したことに対し、輿石氏は10日、「コメントに値しない。あきれている」と記者団に語った。森氏の発言は、輿石氏側に献金した政治団体が、団体への寄付金を03年分の政治資金収支報告に記載しなかった事件を念頭に置いているとみられる。民主党幹部は「国会で取り上げるつもりはない」と指摘。西松建設の違法献金事件が自民、民主両党に波紋を広げるなかで、ほかの「政治とカネ」をめぐる問題で泥仕合になるのは避けたい考えだ。



森元首相「輿石氏は違法なカネ集めて当選」 講演で発言(朝日新聞 2009年3月10日(火))

森元首相は9日、沖縄県沖縄市での講演で、輿石東民主党参院議員会長について「違法なカネを集めて当選してきたことは皆さんもご存じの通り」と発言した。輿石氏の出身母体である山梨県職員組合などで構成する政治団体が、教員から集めた寄付金を政治資金収支報告書に記載しなかった事件を念頭に置いた発言とみられる。
森氏は「民主党政権ができたらおそらく文部(科学)大臣に日教組出身の議員を据える。日教組自治労が圧力をかけて日本の教育を根底からおかしくしてしまう」と持論の日教組批判も展開した。西松建設の違法献金事件の波紋が政界に広がるなか、「政治とカネ」をめぐる与野党泥仕合は激しくなりそうだ。



森氏「総選挙、慌てることはない」 先送りを首相に助言(朝日新聞 2009年3月9日(月))

森元首相は9日、沖縄県沖縄市で講演し、衆院解散・総選挙の時期について「そう慌てることはない。ここまで来たら腹を据えて任期いっぱいやりなさいと、麻生さんには言っている」と語った。
内閣支持率の低迷で「麻生首相では総選挙は戦えない」との見方が与党内で強まっているため、今春に09年度予算が成立した後も追加経済対策や首脳外交に専念し、9月の任期満了まで衆院を解散するべきではない――こうした助言を、首相に伝えていることを明らかにしたものだ。
西松建設の違法献金事件が自民党にも飛び火するとの見方が強まり、与党内では「春解散」は難しいとの観測が広がっている。首相の後ろ盾である森氏の「解散封印」発言で、解散先送りの機運がいっそう強まる可能性がある。



西松300万円振り込み、二階氏「承知していない」(読売新聞 2009年3月10日(火)

準大手ゼネコン「西松建設」が2006年以降、二階俊博経済産業相が代表を務める「自民党和歌山県第3選挙区支部」の口座に、社員や家族ら計60人の名義を使って計300万円を毎年振り込んでいた問題について、二階経産相は10日午前、閣議後の記者会見で「承知していない」とした上で、関係者に事実関係を確認する意向を示した。
二階経産相は「私が支部長なので、詳細に把握してチェックすることが大事だが、そこまでは及ばず、詳細を承知していない」「関係者にお任せしたり専門家に相談したりして、適正に対応してくれていると信じている」などと話した。
政治資金規正法は、すべての寄付者の氏名などを会計帳簿に記載することを政治団体に義務づけているが、二階経産相は、帳簿を公開するかどうか問われ、「どういうことであるか、関係者によく確かめたい」と述べるにとどまった。



民主 検事総長の聴取検討(産経新聞 - Yahoo! 2009年3月10日(火))

民主党小沢一郎代表の公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件で、参院民主党が「意図的な情報操作が行われている可能性がある」として、参院議院運営委員会に樋渡利秋検事総長を呼び、事情聴取を検討していることが9日、分かった。同党関係者が明らかにした。民主党に対し厳しい世論が形成され、小沢辞任論が一気に強まるのを牽制(けんせい)するねらいがあるとみられる。
参院議運委は、民主党西岡武夫元文相が委員長を務めている。事情聴取は委員会を公開し、西岡氏が院を代表して情報漏洩(ろうえい)の有無を問う形式を検討している。
参院民主党側が、検察トップの樋渡検事総長への事情聴取を検討しているのは、「東京地検特捜部が捜査中にもかかわらず、供述内容や文書など証拠物件の有無、捜査方針などがどんどん報じられているのは意図的な情報操作であり、許されない」(参院幹部)と判断したためだ。
民主党内には鳩山由紀夫幹事長ら執行部を中心に、「国策捜査だ」と指摘するなど、検察側の捜査方針を疑問視する声が根強い。別の幹部も9日、「これらリーク(情報漏洩)はどういうことなのかと問いただしたい」と述べた。
ただ、党内には「捜査当局と全面戦争になる恐れがある」(幹部)との懸念があるほか、捜査が自民党へも広がりをみせていることから「今すぐでなくてもいい」(中堅)との慎重論もある。