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小沢代表の秘書を起訴 企業献金を虚偽記載した罪(朝日新聞 2009年3月24日(火))

準大手ゼネコン「西松建設」から小沢代表の資金管理団体陸山会」への違法献金事件で、東京地検特捜部は24日、小沢代表の公設第1秘書と会計責任者を兼ねる大久保隆規(たか・のり)容疑者(47)を政治資金規正法違反罪(虚偽記載など)で起訴した。大久保秘書は容疑を否認しているという。
また、小沢代表側へ違法な献金をしたとして、特捜部は西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外国為替及び外国貿易法外為法)違反の罪で起訴=も、政治資金規正法違反罪で追起訴した。
起訴状によると、政治資金規正法では他人名義での献金や政党側以外への企業献金を禁じているにもかかわらず、大久保秘書は実際には西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会政治資金収支報告書に、同社OBが代表をしていた二つの政治団体から計2100万円の寄付を受けていたように装う虚偽の記載をしたとされる。
西松建設は東北地方での大規模公共工事の受注で小沢代表側に便宜を図ってもらうために献金を続け、ダム工事受注を献金の成果と受け止めていたと判明。特捜部は、特定の工事受注で便宜を図ってもらう意図があったことも悪質だと判断したとみられる。



10人死亡老人施設理事長「違法性を認識、失格者」(朝日新聞 2009年3月24日(火))

入所者10人が亡くなった群馬県渋川市の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」の火災で、たまゆらを運営しているNPO法人「彩経会」の高桑五郎理事長(84)が24日午前、出火後初めて現地で記者会見し、陳謝した。高桑理事長は、建築の知識がないのに自前で無届けの増改築をしたと認め、「違法性の認識はあった」と述べた。さらに「避難しづらいだけでなく、火事の危険性は認識していた」として、増改築が被害の拡大につながったとの認識も示した。
高桑理事長は会見の冒頭、「このたびの火災で10人の尊い命を失った責任当事者として、深くおわび申し上げます。この20年、福祉の理想の道を目指したが、失格者であるとの認識です」と頭を下げた。
管理責任について問われると「私の管理体制に不備があった。火災への対策を職員に徹底できなかった」と認めた。また、施設の位置づけが「有料老人ホーム」かどうかで行政側の認識も分かれていることに関しては「勝手に自分なりの理想を追って作り上げた」と話した。
施設について、今月中に既存の施設を取り壊し、近くに建て替えて有料老人ホームとして届け出ようと考え、今月23日に県の現地調査を受ける矢先に火災が起きてしまった、などと説明した。
7人の遺体がみつかった別館「赤城」の居室部分と食堂部分の間にあった引き戸については、認知症の入所者の徘徊(はい・かい)防止のためにつっかい棒をつけていたことを明らかにし、「簡単に取り外しができるようなものを、と職員に指示したが、どんなものだったかは確認していない」と話した。



ミサイル迎撃、外相「難しい」政府筋「当たらない」(朝日新聞 2009年3月24日(火))

北朝鮮が発射を予告している「人工衛星」が日本に落下しそうな場合、迎撃が技術的に可能かどうかについて、中曽根外相は24日の閣議後の記者会見で「難しい」との認識を示した。政府筋も23日、「当たらないと思う」と発言。政府は近く、弾道ミサイル破壊措置命令を発令する方針だが、足元からそもそもの技術論で疑問が出た格好だ。
政府筋は「鉄砲をバーンと撃った時にこっちからも鉄砲でバーンと撃って(弾と弾が)当たるか。当たらないと思う。口開けて見ているしかない」との見方を示した。「実験したときは成功したと言うが、それは、『はいこれから撃ちますよ。はい、どーん』と撃ったやつだった。いきなりドーンと撃ってきたら、なかなか当たらない」とも述べた。
中曽根氏は、この発言について感想を問われ、「難しいのは事実だ。やったことがない。どういう形でどういう風に飛んでくるのかわからない」と述べた。一方、浜田防衛相は24日の会見で「そのようには考えていない。今まで準備万端ということで万全になるように努力をしてきている」と反論した。
政府筋発言に対しては、24日開かれた自民党国防関係3部会でも「発言が報道で流れること自体が極めてマイナスだ」「緊張感が足りない」と批判が相次いだ。中谷元・元防衛庁長官は「釈明なり事実の打ち消しなどを求めたい」と記者団に述べた。
迎撃を試みる場合、まずは日本海に展開したイージス艦から迎撃用の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を発射する想定。ただ、自衛隊はSM3の迎撃実験を過去に2度実施し、うち1度は失敗している。



小沢代表、民主役員会を欠席(朝日新聞 2009年3月24日(火))

民主党の小沢代表は、24日午前の定例の党役員会と常任幹事会を欠席した。西松建設の違法献金事件で逮捕された公設秘書は同日中に政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で起訴される見通しで、小沢氏は起訴後、記者会見を開いて進退を表明する予定。捜査が拡大しないことを前提に、党内では小沢氏の続投容認論が支配的となっている。
役員会では、鳩山由紀夫幹事長が小沢氏欠席の理由を「情報収集」と説明。「なぜこのような事案で逮捕したのか。今日は重要な一日になる。結束して対応したい」と述べた。常任幹事会では岡田克也副代表が「国民の政治不信、民主党への期待感を損ねたことは事実だ。真剣に受け止め、説明責任を果たしていく努力が執行部には求められる」と発言した。
党執行部の一人は24日朝、「続投を党で確認すると、後で何かあった時に大変だ」と語った。24日の段階では捜査の展開や世論の反応が読み切れないことから、進退について直ちには党の意思決定機関で協議しない可能性があることを示唆したものだ。



自民若手議連、企業献金禁止目指す 32人合宿し一致(朝日新聞 2009年3月24日(火))

自民党の若手議員グループ「自民党を刷新し、日本を再生する会(123の会)」の32人が23、24両日、千葉市内のホテルで合宿し、政党支部への企業献金禁止をめざすことで一致した。国会議員の候補者選定をすべて公募にするよう求めることも決めた。近く党執行部に申し入れる。
合宿では、西松建設の違法献金事件について、「対岸の火事ではない。自民党の体質を変えなければいけない」との意見が相次ぎ、企業献金は政党支部向けは禁止、党本部向けにも上限を設けるとの意見でまとまった。代わりに議員定数を削減し、1議員あたり10〜15人の議員スタッフを公費で賄う、としている。



「二階氏パーティーは勉強」券無料配布に和歌山知事(朝日新聞 2009年3月24日(火))

二階経済産業相の後援会などが開く政治資金パーティーの入場券(1枚1万円)が和歌山県幹部職員らに無料配布されていた問題について、仁坂吉伸知事は23日の記者会見で、「『勉強させてあげるけど、どう』と言われて行くのは悪いことではない」と述べ、不適切ではないとする見解を示した。今後についても「本人の考えでやったらいいと思う」とした。
公職選挙法に抵触する恐れも指摘されていることに対し、仁坂知事は「違法性はないと思う」。問題のパーティーは飲食を伴うが、「(勉強が目的なので)飲食なんかできない。政治的な話や国政について理解しておくのは、本を読むのと同じような意味で与えられた機会だと思う」とした。
二階氏のパーティー券については、08、09年で計200枚が県職員に無料で配布されていたことが明らかになっている。



「入所者放ったらかし」おむつも換えず 老人施設火災(朝日新聞 2009年3月24日(火))

火災で10人の死者を出した群馬県渋川市の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」=NPO法人彩経会運営=で、入所者のおむつの交換はなおざりなうえ、掃除の世話もほとんどなく、入所者は事実上、放っておかれた状態だったことが入所者や近隣の住民らの証言でわかった。県警は、こうした劣悪な管理体制が火災の被害を広げた背景にあるとみて、業務上過失致死傷容疑で捜査を進めている。
近くの関連施設に入所している男性(54)の話では、焼け落ちた3棟には、障害の重い人が振り分けられ、障害の軽い人が、重い人の部屋の掃除や世話をしていたという。男性は東京都墨田区の紹介で入所したが、「おむつのにおいがひどかった」と振り返った。
また、入所者の男性も「職員が掃除をすることはほとんどなく、入所者同士でしていた」と証言。職員はいても「放っておかれている感じだった」という。
入所者がデイサービスを利用していた近くの有料老人ホームの施設長は「体の汚れ具合から、しばらくの間、入浴していないという印象を受けた」と入所者らの証言を裏付けた。
入所者が徘徊(はいかい)し、路上や老人ホームの敷地内で倒れていることも再三あり、救急車を呼ぶこともあった。近くの有料老人ホームの施設長は何度も「たまゆら」に苦情を言ったが、なかなか対応しなかったという。
施設の近くに住む女性(38)によると2年前、入所していた男性が徘徊し、2カ月間に3度も自宅の敷地内に入り込んできた。施設に連れて行くと職員は「また出ちゃったんですか」と話すだけだったという。



戦没者給付求め国を提訴へ 通知なく時効、大阪の妻2人(朝日新聞 2009年3月24日(火))

戦没者の妻に国が10年ごとに支給する「特別給付金」の通知が届かなかったために、申請する機会を失い受給できなかったとして、大阪府在住の戦没者の妻2人が25日、国などに未払い分の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こす。給付金の未払いをめぐっては、93年と03年の支給分だけで約410億円が未払いのまま時効(3年)を迎えたことがわかっているが、国が提訴されるのは初めて。
特別給付金は、戦没者の妻の精神的苦痛を国として慰謝するために63年に制度化された。厚生労働省が所管し、本人の申請に基づき、10年に1度支給する。支給対象は恩給法上の「戦没者の妻」とされ、総務省が所管する扶助料の支給対象と同一だ。
提訴するのは、45年3月に夫が中国戦線で戦死した大阪府箕面市の関百合子さん(88)と、45年7月に夫がビルマ戦線で戦死した大阪市住之江区の野村香苗さん(89)。
訴状によると、関さんは通知が届かなかったために73年以降の計4回にわたり請求できず、給付金計560万円を受け取れなかった。同様に、野村さんも、93年と03年分の計380万円が受け取れなかった。
2人が恩給法に基づく扶助料は受け取っていたことから、原告側は、毎年現住所や安否が更新されている総務省の恩給受給者名簿と、厚労省が照合していれば、通知の不備は生じなかったと指摘。「原告が給付金を請求できなかったのは、すべて国や事務を委任された都道府県の怠慢が原因」と主張する。
厚労省社会・援護局は「法律に時効の規定がある以上、過去の未払い分を給付することはできない」としている。ただ、次回支給予定の13年から、恩給受給者名簿と照合しながら未申請者にも通知するという。(武田肇



小沢代表の進退、23日も民主党内は沈黙が支配(朝日新聞 2009年3月24日(火))

違法献金事件で公設秘書が逮捕された小沢民主党代表の進退をめぐり、勾留(こうりゅう)期限前日の23日も沈黙が党内を支配した。党執行部は捜査が伸びなければ続投の方向でレールを敷くが、小沢氏のもとで衆院選に臨む不安も党内に強い。小沢氏の進退判断が世論から支持されるのか、じっと見守っている。
23日夕、東京・音羽鳩山会館での「伴侶の会」。鳩山由紀夫幹事長が招いた民主党議員の夫人らの前で、菅直人代表代行がこう踏み込んだ。「党全体で難関を乗り切り、来年のこの会は小沢総理のもと、ぜひ首相官邸で行うことを期待する」
先週末から、菅氏と鳩山氏は「小沢続投」を想定して党内環境を整えてきた。19日に小沢氏と鳩山氏が、翌20日には菅氏を加えた3人が続けて会食。鳩山氏は地方での講演で、政権交代への小沢氏の熱意は揺るがないと重ねて強調し、「代表の決断を党一丸となって支える」と訴えた。
小沢氏は今回の捜査を異例で不公正だと訴え、「検察に屈しない」という姿勢を貫いている。そんな小沢氏を目の当たりにした菅、鳩山両氏は、進退論議は党内の混乱を深めるだけとの危機感を強めたようだ。23日夜も、2人は今後の対応を協議した。
今回は小沢氏に別の援軍もいる。検察の捜査手法に疑問を唱える党内の法曹出身議員らだ。23日、その一人は鳩山氏と会い「裁判になれば勝算はある」と助言。小沢氏と距離を置く仙谷由人枝野幸男両元政調会長も弁護士だが、小沢氏への批判を控えている。
だがこれも、24日に秘書が政治資金規正法違反罪での起訴にとどまるなど事件が発展せず、民主党への逆風がやむことが前提だ。秘書が別件で再逮捕されたり、世論調査で党の支持率の下落が続いたりすれば、衆院選前に党の顔をすげ替える「小沢降ろし」の動きが生まれかねない。
最大の判断材料として党内で注目されているのが、24日にも開かれる小沢氏の記者会見での説明と世論の反応だ。あるベテラン議員は「小沢が何か言ったとき、世の中の空気が『なるほど』となるかどうかだ。続投を支持するかどうかはそれから判断する」と見極める構えだ。
党執行部の一人も「各地の候補者が戦えないとなれば、小沢は辞めるしかない」と見ている。実際、21日に鹿児島市で開かれた党の会合では小沢氏の代表辞任を求める声が上がり、来賓として出席した鳩山氏は答えに窮した。
そもそも小沢氏には首相になる意欲がない、とみる党幹部は「小沢は『当面』は辞めないが、代表を続けて衆院選に不利とわかれば、すぱっと辞める。後任の流れは一気に岡田(克也副代表)になる」と読む。(村松真次)



迎撃用パトリオット3、秋田・岩手に配備へ 防衛省方針(朝日新聞 2009年3月24日(火))

北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」予告を受け、防衛省航空自衛隊浜松基地浜松市)にある迎撃用の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を、秋田、岩手両県の計2カ所に配備する方針を固めた。北朝鮮の予告通りなら両県上空付近を通過するとみられ、ブースターなどが落下してくる事態に備えるためだ。
北朝鮮が打ち上げを予告した4月4〜8日を控え、政府は自衛隊法に基づく「弾道ミサイル破壊措置命令」を、近く発令する方針。発令後、PAC3を移動させる。
両県での配備場所は、今のところ、警備のしやすさなどを考慮し、陸上自衛隊秋田、岩手両駐屯地内を想定。いずれも県庁所在地である秋田、盛岡両市の市街地に近い。PAC3の防御範囲は半径数十キロで、東北全域はカバーできないため、両市街地の備えを優先せざるをえないとの判断とみられる。
PAC3は浜松のほか、習志野(千葉県)、武山(神奈川県)、霞ケ浦茨城県)、入間(埼玉県)、各務原岐阜県)の各基地に置かれている。すべて東北に移動させると、首都圏などに落下の恐れが出た場合に対応できないため、配備先を絞り込んだ。(田伏潤)



大阪府庁舎WTC移転条例案、否決 橋下府政運営に痛手(朝日新聞 2009年3月24日(火))

大阪府議会(定数112)は24日未明、橋下徹知事が提案した「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、大阪市住之江区)への府庁移転条例案を否決した。無記名投票の結果、総数112票のうち賛成46、反対65、無効1だった。可決に必要な出席議員の3分の2(75人)に及ばず、過半数にも満たなかった。
橋下知事が「関西再生の起爆剤」と位置づけていた府庁移転は頓挫し、今後の府政運営に影響するのは避けられない。主要会派は公明(23人)と共産(10人)が反対を表明。民主(24人)は自主投票を決め、最大会派の自民(49人)も賛否が割れていたため、条例案の否決は避けられない情勢だった。
また、WTCビル購入費103億円を盛り込んだ補正予算案も無記名投票で採決し、総数111票のうち、賛成40、反対69、白票2で過半数に届かず、否決された。



WBC「勢いで勝ち抜かなきゃいかんね」23日の首相(朝日新聞 2009年3月23日(月))

【海賊対策】
――日本時間の昨夜、ソマリア沖で、日本の会社が運航する船が、海賊と見られる2隻の小型船から銃撃を受けた。総理は海賊対策に積極的だが、どう受け止めたか。
「幸いにして、今回は、いわゆる人的被害はなかったということですけども、やっぱり、こういうのは強い憤りを覚えますね。少なくとも、テロ、海賊、人類共通の敵だと思ってますから」
景気対策
――景気、経済対策について。きょう、総理は(自民党)役員会の中で、景気・経済対策について「3月の年度末という一つの節目がまもなくだが、5月、6月の決算期も十分に対応していかなければならない」と発言している。
「当然、当然のことです」
――これは5月、6月に補正予算の成立を目指す……。
「あー、そっちにつなげるわけね。いや、違います。えーっと、仕事しておられる方は、よくお分かりのところだと思いますが、12月が年末、3月が年度末。そして、5月、6月は、総会等々で会計ということで、いわゆる決算期を迎えるというときになると、新たに、また資金需要がそこに起きますんで、そういう意味で、5月、6月の分につきましては、いまある30兆円枠がありますんで、こういったものをきちんと使って対応していかなければいかん、という話を申し上げました」
【WBC】
――総理、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)だが……。
「WBCって何だ? あっ、野球。おー、野球か。急に野球になったな」
――きょう、アメリカに快勝した。いよいよ明日は韓国との決勝だが、国民の間でも優勝の期待が高まっているが。
「あー、2連覇、2連覇。んなもん、2連覇の勢いでやらにゃ。うん。調子良いじゃないですか、あんた。こういうのは勢いがありますから。勢いのあるときに、さっさとやるっていう勢いで2連覇(周辺笑い)。そういうもんですよ。うん。勢いで、勢いっていうのは、こういう、なに、トーナメントみたいなときっていうのは、勢いがすごく大事。リーグ戦とは違いますから。これはトーナメントですから。勢いで勝ち抜かなきゃいかんね。期待してます。これはすごく。うん。松坂が頑張って投げたって、ちょっと、結果しか、見てないからわかんないんだけど、間接報告ですけど」
【麻生政権半年】
――明日、政権半年を迎えるが、率直な感想を。
「ずいぶんまともな質問だね。そうですね。やっぱり、この半年は、金融危機がこれだけ実体経済に、実物経済に大きな影響を与えるという意識は、正直、当初はありませんでしたし、ヨーロッパがこれほど、このサブプライムにかかわっているという感じもしませんでしたので、思っていた以上に、実物経済、実体経済に与える影響が大きかった。従って、この景気対策に全力を挙げて、まあ、他の国と話をしないと、日本だけ良くなることはできませんので、そういった意味では、景気対策、経済対策に全力を挙げた半年でしたかね。まだ、現実問題として、雇用の問題とか、資金繰りはついたけど、受注の問題とか、受注の問題というのは、仕事の問題っていうんですが、仕事の絶対量が減っていますから、仕事の問題とか、まだまだ、あの、中小企業、経営しておられる方にとっては、まだ心配の種が尽きていないところだと思いますんで、引き続き、こういったものをきちんとやっていかないかんなと思っています」



ソフトバンク:採用基準に携帯契約取れば評価 厚労省が調査(毎日新聞 2009年3月24日(火))

携帯電話大手「ソフトバンク」(東京都港区)グループの通信3社が、10年春の採用に応募している大学生らに、携帯電話の契約獲得実績を採用の可否の判断基準にする方針を伝えていたことが分かった。内定すら出していない就職希望者に賃金を払わないまま「営業活動」を求めていると受け取られかねない異例の選考方法で、厚生労働省労働基準法に抵触する可能性もあるとみて事実関係を調査している。【工藤哲】
ソフトバンクによると、ソフトバンクモバイルソフトバンクBB、ソフトバンクテレコムの3社は、営業・企画職や販売職で10年春の採用に応募した学生を対象に「特別面接枠」を設置。筆記と面接に加え「営業力」を選考基準としている。
特別枠に応募した学生には特設ホームページのアドレスを教え、専用のIDを交付。学生の営業で新規申し込みや他社からの変更契約に応じた顧客が学生からIDを教わり、契約の事実や名前を会社側に伝える。4月12日までに契約を終え26日までに利用が開始された場合、学生の実績として評価対象になる。会社側はこの実績を判断基準の一つとし、4月下旬以降に行われる特別面接に呼ぶ学生を選考するという。
3社は応募した学生に電子メールで選考方法を伝えたが、一部の学生らから「学生にソフトバンクグループが経済的な利益を得るような活動をやらせるというのは問題なのではないか」と疑問視する声が上がっている。
厚労省には応募した学生から情報が寄せられており、担当者は「内定前からこうした条件を定める例は聞いたことがない。法的に問題があるかどうかも含め事実関係を調査している」と話している。
これに対し、ソフトバンク広報室は「必要な営業力をアピールしてもらうためのもの。多く契約が取れたからといって、すぐに採用するというものではなく、問題はないと思う」と話している。



西松政治団体:「後援会組織と認識」小沢代表秘書(毎日新聞 2009年3月24日(火))

小沢一郎民主党代表の公設第1秘書で資金管理団体陸山会」の会計責任者の大久保隆規容疑者(47)が、準大手ゼネコン「西松建設」のダミーとされる政治団体について「西松が頼めば寄付してくれる後援会みたいな組織だ」と東京地検特捜部の調べに供述していることが、関係者の話で分かった。西松建設側と献金について協議していたことを示唆しつつも、ダミーの認識はなかったとして容疑を否認しているという。
前社長の国沢幹雄容疑者(70)ら西松建設側は、政治団体をダミーと認めているとされ、特捜部は24日午後、大久保容疑者を容疑否認のまま政治資金規正法違反(虚偽記載)で起訴する方針。
関係者によると、問題の政治団体西松建設OBが90年代半ばに設立した「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」。両団体は十数年前から06年の解散まで、ほぼ毎年1500万円前後を陸山会など小沢氏関連団体に献金していた。
両団体について特捜部は、献金の振り込み以外に目立った活動がないことなどから、西松建設政治資金規正法で禁じられた政治家個人への企業献金をするためのダミーだったと判断。これに対し、大久保容疑者は「両団体は後援会みたいな組織」などと供述しているという。
大久保容疑者は西松建設から企業献金を受け取りながら、陸山会政治資金収支報告書には両団体からの献金だったとする虚偽の記載をした疑いで逮捕されている。



WBC:日本、再び世界一 延長で韓国降す 松坂がMVP(毎日新聞 2009年3月24日(火))

【ロサンゼルス村田隆和】日本が再び野球世界一の座に−−野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は23日(日本時間24日)、当地のドジャースタジアムで決勝を行い、原辰徳監督率いる日本が韓国を延長十回、5−3で降し、2006年の第1回大会に続く2連覇を果たした。最優秀選手には今大会3勝の松坂大輔投手(レッドソックス)が選ばれた。
日本と韓国は今大会5度目の対戦で、ここまでの戦績は2勝2敗の五分。この日の試合はWBC史上最多の5万4846人の観客を集め、1点を争う白熱した好ゲームとなった。
日本は1−1の同点で迎えた七回、中島裕之内野手(西武)の適時打で勝ち越し。八回には岩村明憲内野手(レイズ)の犠飛で得点を加えた。しかし韓国は八回に1点差に迫ると、九回2死から李机浩の適時打で同点とし、延長戦に突入。日本は延長十回、イチロー外野手(マリナーズ)の中前2点適時打で決勝点を挙げた。
今大会には16カ国・地域が参加。日本はイチローや、第1回大会最優秀選手(MVP)の松坂大輔投手(レッドソックス)ら大リーガー5人を含む28選手が代表となり、1次ラウンド(東京)を2位、2次ラウンド(米サンディエゴ)を1位で突破し4強入り。22日(同23日)の準決勝で地元・米国を破り、決勝に駒を進めた。優勝賞金は270万ドル(約2億6000万円)。
次回のWBCは13年に開催予定。
◇堂々と戦い価値ある勝利
日本・原監督 すごい侍たちが、世界のつわもの相手に堂々と戦って勝利したことは、価値がある。(チーム結成から)1カ月以上経ったが、1日1日チームが団結して進化し、最後までいい戦い方できた。今日は重い試合だったが、(十回のイチローの)中前打は生涯忘れないでしょう。



民主党:進退問題「あくまで小沢代表の判断」 鳩山幹事長(毎日新聞 2009年3月24日(火))

民主党小沢一郎代表は、東京地検政治資金規正法違反容疑で逮捕した公設秘書の刑事処分を決めるのを受けて、24日にも自らの進退を含めた対応を表明する。
これに先立ち、民主党は24日午前、党本部で役員会と常任幹事会を開いた。小沢氏はこれらの会議を欠席したが、鳩山由紀夫幹事長は「逮捕された秘書の拘置期限をきょう迎える。検察の公正な判断を望む」などと強調。小沢氏の進退問題については「あくまで代表の判断を見守りたい。大事なのは党が結束することだ」と述べ、協力を求めた。
鳩山氏は小沢氏欠席の理由を「情報収集中のため」と説明。常任幹事会では、岡田克也副代表が「国民に説明責任を果たすことが大事だ」と指摘した。石井一副代表が「世論操作がされており、情けない。党は一致結束すべきだ」と述べた。
一方、代議士会では横光克彦衆院議員が「本当に一致結束して『過ちを改むるにはばかることなかれ』という形で新生民主党にいくことこそ、国民のためだ」と発言。暗に小沢氏の辞任を求めた。【佐藤丈一】



舛添厚労相:「老人施設の拡充」言及 群馬の火災で(毎日新聞 2009年3月24日(火))

群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」で起きた火災について舛添要一厚生労働相は24日の閣議後会見で「根本的原因はやっぱり老人施設(の不足)。それを拡充しなければいけないと思う」と述べた。
舛添厚労相は「東京のような大都会の場合、土地の値段が高いので老人施設をなかなか造れない。基盤を拡充するためにいろいろな施策を今後展開したい」としたうえで、具体的には「例えば新しい施設の建設費に補助金を増やすような形のインセンティブを与えるとかいろいろある。研究を進めたい」などと述べた。【佐藤浩



南アフリカ:ダライ・ラマ14世のビザ発給拒否(毎日新聞 2009年3月24日(火))

ヨハネスブルク高尾具成】南アフリカヨハネスブルクで27日開かれるサッカー・2010年ワールドカップ(W杯)関連の平和会議に出席を予定していたチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、南アフリカに査証(ビザ)発給を拒否されたことが23日、明らかになった。南ア政府は対中国関係を優先させ、「注目がW杯からチベット問題になることを懸念した」と説明したが、批判が広がっている。
平和会議はノーベル賞受賞者やハリウッドの映画スターらが集い、人種差別の克服や平和に向けたサッカーの果たす役割について議論するために企画。マンデラ元南ア大統領やツツ元大主教アハティサーリフィンランド大統領など、ノーベル平和賞受賞者が出席予定だった。
しかし23日、ダライ・ラマ14世へのビザ発給禁止を受け、デクラーク元南ア大統領は「会議のコンセプトや目的を裏切る政府の決定に落胆した」と、政府にビザ発給拒否の撤回を求め、決定変更がない場合は参加の取りやめを表明。ツツ元大主教も「政府の不名誉な決定を非難する。(平等や民主化のために)闘った我々の歴史に泥を塗るもの」と不参加の意向を示した。ノルウェーノーベル賞委員会は、AP通信に対し「失望」を表明、「修正なき場合は、他のノーベル平和賞受賞者が会議に参加することはない」と強く非難した。
地元紙は在南アの中国大使館が「両国の関係を損なうと南ア政府に警告し、ビザ発給拒否を要求した」と伝えている。中国との貿易や投資などが拡大する中、南ア政府が関係悪化を避けるため中国側の強硬な政治圧力に屈した形となった。



自民・笹川氏:政党交付金増やし議員に配布 違法献金防止(毎日新聞 2009年3月24日(火))

自民党笹川尭総務会長は23日、BS11デジタルの報道番組「インサイドアウト」に出演した。違法献金事件に関連し「政党交付金をもっと多額に出して国会議員に全部行くようにして、企業献金を政党がもらうようにすれば、政治家個人に入らないからひもがつかない」と述べ、違法な企業献金を防ぐために政党交付金を増額して政治家に配布すべきだとの考えを示した。



違法献金:胆沢ダム着工前後に、西松系団体から小沢氏側へ(毎日新聞 2009年3月24日(火))

準大手ゼネコン「西松建設」のダミーとされる二つの政治団体が、小沢一郎民主党代表の地元・岩手県奥州市の胆沢(いさわ)ダム関連工事の着工前後、小沢氏側に計500万円を集中的に献金していたことが分かった。着工当日の06年10月30日にも計200万円が献金されていた。同社幹部らは「胆沢ダム工事の受注は献金の成果だった」と供述しているとされ、東京地検特捜部は工事の受注経緯を調べている。
胆沢ダム国土交通省東北地方整備局が発注し、岩石や土砂を積み上げて建設するロックフィルダムとしては日本最大級。
同整備局は05年9月26日、洪水時に流水量を調整する施設をつくる「洪水吐き打設工事」の入札参加業者を募るために工事概要や工期などを告知する「工事公告」を実施した。入札は06年3月10日にあり、西松建設を含む3社の共同企業体(JV)が100億2750万円で落札(西松の請負額はうち47億7500万円)し、10月30日に工事が始まった。
西松のダミーとされる「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の政治資金収支報告書によると、両団体は公告から約3カ月たった05年12月〜06年11月、小沢氏の資金管理団体陸山会」、地元の「民主党岩手県支部連合会」「民主党岩手県第4区総支部」の小沢氏関連3団体に対し、11回にわたって計1800万円を献金していた。このうち500万円分は、工事開始日を挟んだ10月25日〜11月2日の9日間に集中していた。
ゼネコン関係者や捜査関係者によると、小沢氏は東北地方の公共工事に強い影響力があるとされ、西松建設幹部らは小沢氏側への献金目的について「東北の公共工事受注を急増させたかった」などと供述しているという。
一方、小沢氏はこれまでの記者会見で「(献金を受け)私や秘書が相手方に便宜を供与したとか、何らかの利益を与える行為をしていたという事実はない」と述べている。



違法献金:大久保秘書、「胆沢ダムは小沢ダム」と献金要請(毎日新聞 2009年3月24日(火))

小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、逮捕された公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)が、小沢氏の地盤・岩手県奥州市の胆沢(いさわ)ダムについて「胆沢ダムは小沢ダムだ」と言って、工事を受注した西松建設献金を要請していたことが同社関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、西松側が工事の受注目的で献金していることを小沢氏側も認識していたと判断、拘置期限の24日に大久保容疑者を起訴する方針を固めた。
特捜部の調べや西松建設関係者によると、同社は十数年前に小沢氏側と協議して、毎年2500万円前後を陸山会など小沢氏側の団体に分散して献金することで合意。うち約1500万円はダミーの政治団体新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から、約1000万円は下請け業者経由で献金することにした。
ところが、同社は05年、海外事業の失敗などから資金繰りが苦しくなり、献金の減額を小沢氏側に申し出て、2団体経由の献金を1300万円に減らした。同社を含む共同企業体(JV)は06年3月、国交省発注の胆沢ダム関連工事を約100億円で落札したが、再び献金の減額を求め、同年分は500万円で決着したという。
こうした状況に、大久保容疑者は西松建設側に「胆沢ダムは小沢ダムだ」と言い放ち、献金に再度協力するよう強く求めたという。



北朝鮮「衛星」:閣議決定せず破壊命令 政府が方針(毎日新聞 2009年3月24日(火))

北朝鮮が4月4〜8日に発射すると通告した長距離弾道ミサイル北朝鮮人工衛星と主張)問題で、政府は23日、ミサイルなどが日本の領土・領海に落下する場合に備え、自衛隊法に基づき初の破壊措置命令を閣議決定をせずに出す方針を固めた。同法82条の2第3項に基づき、事態の急変に備え浜田靖一防衛相があらかじめ期限を定め非公表で迎撃を命令する方法で行う。
政府は週内に河村建夫官房長官中曽根弘文外相、浜田防衛相による3閣僚会合を開き最終決定する。
政府内では、閣議決定した上で浜田防衛相が自衛隊に命令する方法も検討されたが、その場合、弾道ミサイルなどがわが国に飛来する恐れがあると認められる場合に限られる。
今回のケースでは、「北朝鮮は国際機関に人工衛星打ち上げを通告している。ミサイルが日本に向かって飛んでくるという立場はとれない」(政府高官)との意見が強まった。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議拉致問題への影響も考慮し、いたずらに刺激すべきではないとの判断も働いたとみられる。
3項を適用する場合、防衛相が破壊措置命令を出したことは公表されない。しかし、今回は北朝鮮が発射を明言していることから、記者会見などで命令を出したことを事実上認めることを想定している。【坂口裕彦】
◇政府高官「当たるわけがない」
北朝鮮の長距離弾道ミサイルに対し政府がミサイル防衛(MD)による迎撃を検討していることについて、政府高官は23日、「撃ってきたら当たるわけがない」と述べ、迎撃は難しいとの認識を示した。
ミサイルは発射から7〜8分で日本に到達するとされているが、同高官は「見ているしかないのではないか」とも語った。【仙石恭】



二重被爆:長崎市が初認定 健康手帳に「広島」も記載(毎日新聞 2009年3月24日(火))

広島、長崎で直接被爆しながら、長崎での被爆しか被爆者健康手帳に記載されていなかった山口彊(つとむ)さん(93)=長崎市=に対し、長崎市は23日、広島での直接被爆と入市被爆を山口さんの手帳に追加記載した。広島、長崎での二重被爆者の存在について、厚生労働省は確認しておらず、長崎、広島両県市は「把握している限り、二重被爆が手帳に記載されるのは初めて」としている。
長崎市の認定内容などによると、山口さんは45年8月6日、三菱重工業長崎造船所の技師として広島市に出張中、爆心地から3キロの地点で直接被爆し、左上半身に大やけどを負った。翌日、避難列車に乗るため爆心地から約2キロ以内を通って入市被爆。8月8日に長崎市に戻り、翌9日に爆心地から3キロ付近で再び直接被爆した。同13日に親族を探すため、爆心地付近に入り入市被爆した。別の被爆者の証言から二重被爆を裏付けた。
山口さんによると、旧原爆医療法(現被爆者援護法)施行で被爆者健康手帳制度が始まった57年8月、長崎市に申請し、手帳を交付された。当時は両方の直接被爆が記載されていたが、更新後の新たな手帳には長崎での直接被爆と入市被爆しか載っていなかったという。60年の更新時とみられる。
山口さんは両方の被爆を記載するよう市に要請したこともあったが、「被爆者援護の内容は変わらない」と応じてもらえなかったという。だが「原爆の悲惨さと平和の大切さを次世代に伝えたい」と今年1月19日に改めて追加申請していた。
長崎市は「行政の記録として残すことは歴史的にも意義がある」としている。【宮下正己】



オバマ米大統領:「グアンタナモ」反米感情促した チェイニー氏に反論(毎日新聞 2009年3月23日(月))

【ワシントン大治朋子】オバマ米大統領は22日放映の米CBSテレビのインタビューで、グアンタナモ米海軍基地(キューバ)の「テロ容疑者」収容所の閉鎖は米国を危険にさらすと批判しているチェイニー前副大統領に対し「根本的に同意しない」と反論。収容所の存在が「反米感情を促す大きな宣伝になってきた」と厳しく批判した。
チェイニー前副大統領は今月15日、米CNNテレビのインタビューで、オバマ大統領によるグアンタナモ収容所閉鎖決定は「米国の安全を妨げる」と述べていた。
オバマ大統領は「(前副大統領は)合衆国憲法、虐待はしないという信念と、国家安全の利益は両立できないと考えている」と指摘。「そういう態度や哲学が、米国のイメージや地位を途方もなく傷つけた」と酷評した。
また、オバマ大統領は近く発表するアフガン新戦略について「軍事力だけでは解決できない」として、経済復興やパキスタン対策を含む包括的な取り組みの必要性を強調。一方で「出口戦略が必要」とも語った。



じゃばら:柑橘系果実、症状緩和に効果 花粉症のつらい季節に朗報 /岐阜(毎日新聞 2009年3月23日(月))

岐阜大学大学院医学系研究科の湊口(みなとぐち)信也教授(内科)が、和歌山県北山村特産の柑橘(かんきつ)系果実「じゃばら」に花粉症の症状を和らげる効果があることを臨床実験で確認した。医学雑誌「臨床免疫・アレルギー科」の昨年9月号で発表しており、花粉症に苦しむ人たちが多いこの時期、注目が集まっている。
湊口教授は、アレルギーに効果があるとされるクスノキ科の根を和歌山県新宮市で調べている際、同県北山村の村長から「村で作っているじゃばらが花粉症に効くと評判なので、調べてほしい」と頼まれ、約8年前に研究を始めた。
29〜59歳の花粉症の男女15人を対象に05年2〜4月、臨床実験を行った。それぞれ2〜4週間、じゃばらの100%果汁を毎日朝夕2回、5ミリリットルずつ飲んでもらった。被験者は、「くしゃみ」「目のかゆみ」などの症状6項目と、「いらいら感」「だるい」などの生活の質に関する31項目について、「症状なし」〜「非常に重い」の5段階で評価。湊口教授らが結果を解析した。
その結果、「くしゃみ」では、飲用前には5段階で平均3・7(数字が大きいほど症状が重い)だったが、飲用後は2・1に下がるなど、症状に関しては、すべての項目で改善がみられた。また生活の質の項目でも、「疲れやすい」が3・0から1・9になるなど、31項目中21項目で改善があった。
湊口教授によると、じゃばらの果皮には、抗アレルギー作用が強いフラボノイド化合物「ナリルチン」が通常の柑橘類の10倍以上含まれていることなどが、理由として考えられるという。
湊口教授は「じゃばらはぜんそくアトピーなど、ほかのアレルギーにも効果がある可能性がある」と話しており、今後も研究を続ける予定という。【石山絵歩】
■ことば
◇じゃばら
温暖多雨で寒暖差が大きい和歌山県牟婁群北山村特産の柑橘系果実。ユズやスダチに似ているが、ユズよりも果汁が豊富でまろやかな風味が特徴。「邪気をはらう」という意味を込めてこの名前が付けられた。



公園の砂場に注射針80本まかれる…兵庫・尼崎(読売新聞 2009年3月24日(火))

24日午前6時55分頃、兵庫県尼崎市塚口本町の塚口第2公園で、砂場(約4メートル四方)内やブランコなどの遊具周辺に、注射用とみられる針約80本が散乱しているのを、近くの男性(66)が見つけ、110番した。
尼崎北署はいたずら目的でまかれた可能性もあるとみて、軽犯罪法違反容疑で調べている。
同署の発表によると、針は、長さ3センチと2センチの2種類で、インスリンや血糖値測定用とみられる。公園は市が管理しているが、前日の午前9時頃に担当者が清掃した際には異状はなかったという。



引き戸、火災の夜も「つっかい棒」高齢者施設当直が証言(読売新聞 2009年3月24日(火))

群馬県渋川市の高齢者施設「静養ホームたまゆら」の火災で、出火当日の19日夜に1人で当直勤務にあたっていた女性職員が、死者10人のうち7人の遺体が見つかった別館の居室と食堂の間の通路にある引き戸について、「いつものようにつっかい棒をかけて、(入居者が)外に出ないようにしていた」と県警に説明していることが、23日わかった。
県警は、入居者が出火時、引き戸を開けられずに避難できなかった可能性があるとの見方を強めている。
引き戸はふだんから夜間施錠されており、県警は高桑五郎理事長(84)ら責任者の安全管理に問題があったとみて、業務上過失致死傷容疑で調べる。
渋川広域消防本部が火災後に作製した図面によると、別館の出入り口は食堂と西側居室付近にあった。西側居室付近は火元とみられ、居室にいた入居者が逃げるには引き戸を開けて出る必要があった。
捜査幹部によると、つっかい棒について、施設側は、夜間に入居者が食べ物を探しに食堂に入るのを防ぐ意図があったと説明しているという。



防衛相、政府筋発言に反論=MD「難しいのは事実」と浜田外相(時事通信 - Yahoo! 2009年3月24日(火))

浜田靖一防衛相は24日午前、閣議後の記者会見で、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対し、政府筋がミサイル防衛(MD)システムによる迎撃で「当たるわけがない」と発言したことについて、「われわれは準備が万全になるよう努力しているので、そのように考えていない」と反論した。
また、河村建夫官房長官も同日午前の記者会見で「政府はあらゆる事態を想定し、状況に的確に対応して国民の安全を確保することに最善を尽くそうとしている。そういう(失敗の)懸念は持っていない」と述べ、迎撃態勢に問題はないとの認識を示した。
一方、中曽根弘文外相は記者会見で迎撃に関し「難しいのは事実だろう」と述べた。中曽根氏は「(ミサイルが)どういう形でどういうふうに飛んでくるのか、どこへ飛んでくるのかわからない」と指摘した。
同日午前の自民党国防関係合同会議では、出席議員から政府筋の発言について「極めて不見識」「緊張感が足りない」などの批判が相次ぎ、釈明や発言の撤回を求めることを決めた。



MDで「当たるわけない」=北ミサイル、迎撃を困難視−政府筋(時事通信 - Yahoo! 2009年3月23日(月))

北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星」を打ち上げた場合に備え、政府がミサイル防衛(MD)システムによる迎撃を準備していることについて、政府筋は23日「突然撃ってきたら当たるわけがない」と述べ、迎撃は困難との見方を示した。
政府筋は、ミサイル発射から7、8分で日本に到達するとされることから「浜田靖一防衛相が麻生太郎首相に報告した時にはもう終わっていて間に合わない」と指摘。その上で「見ているしかないだろう」と語った。



約20年前のUFO目撃証言を新たに公開 英公文書館(CNN.co.jp - Yahoo! 2009年3月23日(月))

ロンドン(CNN) 英国立公文書館は22日、1987年から1993年にかけて国防省で記録された未確認飛行物体(UFO)目撃証言約1200件を新たに公開した。「宇宙人に話しかけられた」という女性の報告などが含まれている。
同省は昨年から4年計画で、UFO証言文書の公文書館への移管を開始。これに合わせ、すでに1970―80年代の文書などが一般公開されている。
新たな証言の中でも「異色の報告」として紹介されているのは、英南東部ノリッジで89年、宇宙人と遭遇したと主張した女性のケース。犬の散歩中、近所の運動場で飛行服姿の男性に声をかけられた。「北欧系」のなまりで、別の惑星から来たなどと話していたという。女性は約10分間の会話で「すっかり恐ろしくなり」、あわてて帰宅した。その途中、木の向こう側から大きな光る物体が真上へ上っていくのが見えたとされる。女性は翌日、地元の軍基地にこの「遭遇」を報告した。
今回の公開では、スコットランド上空で90年に撮影されたUFO写真について、国防省が各省に異例の状況説明を行ったことも明らかになった。大きなダイヤモンド型の物体で、上空に10分間ほどとどまった後、高速で上方へ去ったとされる。メディアが写真に注目することを想定して、対策を講じたケースとみられる。
国防省は通常、こうした報告を「敵国などによる領空侵犯があったかどうか」という視点からのみ検討し、「地球外生命が存在するかどうかに関心はなく、回答も試みない」との立場を取っている。



4月1日に何が起きる? Confickerワームに謎の設定(ITmediaエンタープライズ - Yahoo! 2009年3月24日(火))

Confickerワームは4月1日に何をしようと企んでいるのか――。世界中で猛威を振るっているワームの亜種「Conficker C」(別名Downadup)が、4月1日にアクティベートされる設定になっていることについて、セキュリティ業界でさまざまな憶測が飛び交っている。
同ワームの狙いをめぐっては、単なるエイプリルフールの冗談だとする説もあれば、何か大惨事を引き起こすかもしれないとする説もあるが、どの説にも確証はない。
こうした中、Symantecは3月23日のブログで過去の亜種の動きを検証し、Conficker Cの動機を探った。
それによると、Confickerは最初に出現した亜種の「A」も、2008年12月1日になると特定のサイトにアクセスして攻撃コードをダウンロードしてくる仕掛けが組み込まれていた。しかし問題のサイトが事前に閉鎖されたため、コードをダウンロードすることができず、攻撃は不発に終わったという。
問題のサイトの運営者は、偽ウイルス対策ソフトウェアの宣伝や配布に深くかかわっており、サイトを通じて偽ソフトウェアの配布に加担してくれる金目当てのアフィリエートを募っていた。
このことから、Confickerの当初の狙いは偽ウイルス対策ソフトウェアの流通を拡大することにあったとSymantecは指摘。今回の攻撃も、偽ウイルス対策ソフトウェアやアドウェアなどをインストールさせる狙いがあるのではないかと推定している。ただし、Confickerの動きに注目が集まっていることを考えると、攻撃側が狙いを変更する可能性も十分あるという。



Google Chrome、ハッキングコンテストで唯一の生き残りブラウザに(ITmediaエンタープライズ - Yahoo! 2009年3月23日(月))

カナダのバンクーバーで3月18〜20日に開催されたハッキングコンテストPwn2Own 2009で、参加者らはGoogleChrome以外の主要Webブラウザすべてのハッキングに成功した。このコンテストはカナダのセキュリティ企業 dragostech.comが2007年から毎年開催しているもので、今年はWebブラウザと携帯端末のセキュリティ侵入のテクニックが競われた。
ターゲットとなったWebブラウザは、Windows 7搭載のソニーVAIOにインストールされたInternet ExplorerIE)8、FirefoxChromeと、Mac OS X搭載のMacBookにインストールされたSafariFirefoxWebブラウザ脆弱性を突くコード(エクスプロイトコード)の実行によってセキュリティを破った参加者に、1バグ当たり5000ドルの賞金とノートPCが贈られるというルール。
まず初日のコンテスト開始後2分以内にチャーリー・ミラー氏がSafariのハッキングに成功。その後IE 8とFirefoxも初日にハッキングされた。
IE 8のハッキングに成功したNilsと名乗る参加者が2日目にChromeに挑戦したが、侵入できなかった。
携帯端末部門はBlackBerryAndroid携帯、iPhoneNokiaN95Windows Mobile搭載のHTC Touchをターゲットに賞金1万ドルが懸けられたが、ハッキングに成功した参加者はいなかった。



松村邦洋、急性心筋こうそく…予断許さず(サンケイスポーツ - Yahoo! 2009年3月24日(火))

22日に行われた東京マラソンに出場し、意識不明で一時心肺停止状態と伝えられたタレント、松村邦洋(41)の病状は、急性心筋梗塞(こうそく)による心室細動だったことが23日、分かった。所属事務所が発表した。都内の病院に入院中の松村は現在、医師による処置で眠らされた状態という。事務所は「心疾患には合併症を伴う危険性があり、現時点では確定した情報を伝えることができない」と話している。
号砲から約2時間20分後、15キロ地点手前で突然倒れ、救急車で都内の病院に運ばれた松村。一夜明けたこの日、所属事務所の太田プロがファクスなどで現状を報告した。
同プロによると、病院で検査と処置を受けた結果、意識消失は急性心筋梗塞による心室細動が原因だったことが判明。搬送中に一時、意識を取り戻したものの、入院以来、集中治療室(ICU)に入ったままで、現在医師によって鎮静処置を施され、眠っている状態。この日は一度も目を覚ましていないという。
さらに、「合併症を伴う危険性があり、楽観論から悲観論まで現時点では何ひとつはっきりしたことがいえない」(太田プロ)といい、予断を許さない状況が続いているようだ。近日中に医師による会見を予定している。
1メートル64、128キロの巨漢で、その体格自体がセールスポイントでもある松村だが、3年前に医師から「痛風と糖尿が“マジック1”」と注意されたことをきっかけにダイエットに挑戦。体重を141キロから90キロ台までに落としたこともあった。
2年前からは、マラソンのトレーニングをはじめ、今回が4回目のフルマラソン挑戦。一昨年7月の豪ゴールド・コーストマラソンで完走したものの、7時間10分の制限時間には間に合わず(9時間9分6秒)、昨年の同大会では完走(6時間51分40秒)し、リベンジを果たした。
東京マラソン出場は東京MXテレビ「Tokyo, Boy」の番組企画で、昨年に続き2度目。同プロは「ここ数年は常日頃から健康状態には注意を払っていた」といい、予想不可能なアクシデントだったようだ。
松村のテレビ、ラジオのレギュラー&準番組はTBS系「アッコにおまかせ!」など9本。容体次第では降板などの可能性もあるが、「局やスタッフと相談しなければならず、現時点では何も決まっていない」と同プロ。松村の東京マラソン企画を放送する予定だった4月12日の「Tokyo−」は、松村の部分をカットして放送する。