今日の記事

「診療拒否」しないよう通知 新型インフルで厚労省(朝日新聞 2009年5月7日(木))

新型の豚インフルエンザを巡り、発熱などの症状がある患者が医療機関から診療を拒まれる事例が相次いでいるのを受け、厚生労働省は6日、都道府県に対し、「発熱相談センター」の指示で訪れた患者を医療機関が拒否しないよう求める通知を出した。発熱相談センターは新型インフルの感染を心配する患者らを対象に自治体が設置する電話相談窓口。
通知は、メキシコなど新型インフルの発生国への渡航歴のある発熱患者が受診に来た場合、まず同センターへの相談を勧めることを指示。同センターの指示で患者が訪れたら、医療機関は拒否せずに診療するよう求めている。



新型インフル 厚労相「危機管理は過剰なぐらいに」(朝日新聞 2009年5月7日(木))

舛添厚生労働相は7日の衆院予算委員会で、世界的に感染が拡大している新型の豚インフルエンザ対策について、「一番大事なのは情報の把握と国民に知らせること。隠しておくよりも、正しい情報は明らかにした方がいい」と述べ、今後も新型インフルの疑いがある事例が発生した場合、確定前に国民に知らせていく考えを示した。自民党町村信孝氏の質問に答えた。
舛添氏は「備えあれば憂いなし。危機管理は過剰なぐらいやっていい」とも述べ、陸上自衛隊などから応援を借りて強化している水際の検疫態勢を当面維持する方針を明らかにした。
また、政府参考人として衆院予算委に出席した国立感染症研究所の宮村達男所長は、新型インフルの毒性について、「強毒性を物語る状況証拠はない」と述べ、現時点では季節性インフルエンザと同程度との認識を示した。
宮村氏は「まだ発生したばかりの状態。人の間で広がる間に変容を起こすことは十分あり得る」と厳しい監視の必要性を指摘する一方、「多くの人が心配した新しい(重い症状を引き起こす)キラーウイルスであるエビデンス(証拠)は全くない」と述べた。



民主党の有識者会議、小沢代表らからの意見聴取を中止(朝日新聞 2009年5月7日(木))

違法献金事件を受けて民主党が設けた有識者会議は、7日に予定していた小沢代表と鳩山由紀夫幹事長からの意見聴取を中止した。「『小沢代表の進退に論議が集中』などと委員会の議論に誤った印象を与える報道があり、開催をめぐって混乱が予想されるため」(事務局)としている。
一方、鳩山氏は6日、小沢氏の進退について、「(大型連休中に民主党議員らが)選挙区に戻って批判をいただくかもしれない。政権交代を果たすため、結束を乱さないことが大事だ。執行部にお任せ願いたい」と述べ、総選挙に対する党内の懸念も踏まえ、小沢氏と協議する考えを示した。長野県軽井沢町で記者団に語った。



警察鑑識、フィルムからデジカメに 改ざんできない新型(朝日新聞 2009年5月7日(木))

警察庁は、事件捜査の証拠として裁判所に提出するために撮影してきた全国の警察のフィルムカメラについて、今年度中に新型のデジタルカメラに切り替える。デジタルは改ざんが可能だとしてフィルムカメラだけ使ってきたが、データの改変が出来ない新型の記憶媒体と専用のデジタルカメラが最近開発されたため導入することにした。
09年度の警察庁補正予算案約1824億円のうちデジタルカメラなどの購入費として約45億円が盛り込まれた。年度内に全国約1200の警察署と警察本部の鑑識課などに計約7千台のデジタルカメラとプリンターなどを配置する。
警察庁によると、全国の警察では現在、裁判所に提出される写真についてはすべて一眼レフのフィルムカメラで撮影してきた。90年代にデジタルが普及してからは捜査の過程でデジタルカメラを使うことはあるが、証拠写真を撮る鑑識の現場では、基本的にフィルムカメラだけを使ってきた。
しかし昨年秋、上書きや改変ができない記憶媒体と改変不能記憶媒体しか接続できないデジタルの一眼レフカメラを複数のメーカーが開発。検察庁と協議の上、新型のデジタルならば証拠能力が公判でも維持できると判断した。
新型の記憶媒体では、容量が満杯になる度に別の記憶媒体に変更しなければいけない。フィルム代の数倍かかる見込みだが、フィルムの場合は現像費がかかるうえ、一眼のフィルムカメラは高額なものなどしかメーカーが作っていないこともあり、フィルムカメラでは今後の機種更新が難しい面があるという。



「だまされ作戦」効果大 振り込め詐欺対策、採用広がる(朝日新聞 2009年5月6日(水))

振り込め詐欺だと気づいたら、だまされたふりをして犯人に近づく「だまされたふり作戦」。神奈川県警が先駆けて導入した捜査手法が、捜査員も驚くほど成果を上げている。しかし、犯人側も対抗策を練っている。だまし、だまされのいたちごっこが続く。
■7人を逮捕
「もしもし、お父さん」
2月5日、男の声でかかってきた電話に、神奈川県鎌倉市の男性(67)は直感した。「振り込め詐欺だ」。男性に息子はいなかった。
男は「会社の金を使い込んだ。バイク便が取りに行くから150万円を渡してほしい」と頼んだ。男性は鎌倉署に通報。駆けつけた捜査員が男性宅に来たバイク便業者に事情を説明したうえで、この業者になりかわり、届け先として指定されていた東京・渋谷で大学1年の男(20)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。男性は、だまされたふり作戦を報道で知っていた。
この作戦は、振り込め詐欺被害額が全国ワースト2位(警察庁調べ)の神奈川で県警が1月下旬に導入。警察職員約1万8千人とその家族、さらに警察官OBや防犯ボランティア団体など約1万5千人に協力を依頼。3月以降は一般県民にも協力を呼びかけている。これまでに約50件の通報があり、7人の逮捕に結びついた。
きっかけは、容疑者が「千回電話して3回引っかかればいい」という意味で使っていた「千三(せんみっ)つ」という言葉だ。未遂の997件を効果的に使う方法を考え、「伝わりやすく覚えやすい」と、あえて「だまされたふり作戦」と名付けた。
県警幹部は「犯人にとってローリスク、ハイリターンだった犯罪だが、これからは電話1本でもハイリスクになる」と話す。
■犯人も警戒
作戦の効果はすぐに表れた。神奈川県内の2月の振り込め詐欺件数(既遂)は25件で、1月比で39件減った。
一方で、犯人が途中で電話を切ったり、約束の場所に現れなかったりするなど気付かれるケースも発生。3月は66件で、1年前の3割に満たないが、2月と比べれば件数自体は2倍以上に増えた。
増えたことについて、県警は、07年まで見られたような暴力団を装い、「時計を壊された。弁償しろ」などと脅し、恐怖心をあおって現金をだまし取る手口が今年3月に15件起きたことや、「犯人の家から、あなた名義のカードが見つかった。使っているカードを止めた方がいい」などと言葉巧みに暗証番号を聞き出す古い手口が復活したことが原因とみている。
捜査2課は「これまでの手法が通用しづらくなり、かつての手口を使うようになった可能性がある」とみている。
ただ、だまされたふり作戦でも、暴力団を装った手口を2件摘発。詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された男2人はそれぞれ「パチンコ屋で知り合った男に頼まれた」と供述しており、県警は「詐欺グループが、使い捨ての現金受け取り役を集めている」と警戒している。
■逆手にとられ
だまされたふり作戦を採り入れる他県警もある。
埼玉県警は今年3月末までに計109回挑戦し、6件で10人を逮捕した。捜査幹部は「以前もやってはいたが、振り込ませるよりも手渡しさせる犯行が最近は目立つようになってきたので、2月以降は力点を置いている」と話す。
だが、3月末には作戦を逆手にとられた犯行も起きた。
行田市の女性(72)に息子を装った男から「大学の先輩の連帯保証人になった。400万円を用意して」と電話がかかってきた。約10分後、警察官を装った男から「振り込め詐欺の犯人からかかってきたと思うが」と電話があった。犯人を信用させるため100万円を持参するよう指示され、「受け渡し場所には警視庁の警官も行くので大丈夫」と告げられたという。
女性は近所の住民に相談し、「警察に相談した方がいい」と言われて110番。その結果、待ち合わせ場所に現れた東京都中野区の無職男(47)が逮捕された。
捜査幹部は「作戦への協力を求める際には、警察官の身分や作戦の趣旨などをきちんと説明したい」としている。(田村剛、奥田薫子)

■「振り込め詐欺」とわかったら(神奈川県警配布の「騙(だま)されたふり作戦指南書」から)
○落ち着いて相手の話をよく聴き、メモを! 電話番号、待ち合わせ場所、送り先、あて名、振込先(金融機関、口座番号)
○すぐに最寄りの警察署または110番通報して下さい。怖いと思ったら、無理せず、すぐに電話を切って通報を!



小沢代表の進退問題、鳩山幹事長「執行部にお任せを」(朝日新聞 2009年5月7日(木))

民主党鳩山由紀夫幹事長は6日、違法献金事件を受けた小沢代表の進退問題について、「(大型連休中に民主党議員らが)選挙区に戻って批判をいただくかもしれない。政権交代を果たすため、結束を乱さないことが大事だ。執行部にお任せ願いたい」と述べ、総選挙に対する党内の懸念も踏まえ、小沢氏と協議する考えを示した。長野県軽井沢町で記者団に語った。
麻生首相が09年度補正予算関連法案成立前の解散の可能性に触れ、民主党の審議引き延ばしを牽制(けんせい)したことについては「補正予算は額は大きいが、無駄遣いだ。いたずらに引き延ばさないが、徹底審議して総選挙に挑みたい」と語った。



核の番人に5人名乗り 仕切り直しIAEA事務局長選(朝日新聞 2009年5月6日(水))

3月の投票で決着がつかず、仕切り直しとなった国際原子力機関IAEA)の事務局長選の候補者が出そろった。前回一騎打ちを演じた日本の天野之弥(ゆきや)ウィーン国際機関代表部大使(61)と南アフリカのアブドル・ミンティIAEA担当大使(69)が共に再挑戦するのに加え、スペイン、スロベニア、ベルギーが候補者を擁立。日本にとって厳しい情勢だ。
立候補届け出は4月27日に締め切られた。届け出たのは天野、ミンティ両氏のほかにスペインのルイス・エチャバリ経済協力開発機構OECD原子力機関事務局長(60)、スロベニアのエルネスト・ペトリッチIAEA理事会元議長(72)、ベルギーのジャンポール・ポンスレ元エネルギー相(59)。
選挙は5月下旬から6月上旬に想定されているが、まず理事会議長が各候補と協議して一本化を模索。辞退者が出なければ、35の理事国による非公式投票で上位2候補に絞り込む。決選投票での当選には有効票数の3分の2の支持が必要だ。
「核の番人」といわれるIAEA事務局長ポストを各国が欲しがるのは、IAEAの役割が重みを増しているからだ。地球温暖化対策や石油燃料高騰で原子力利用の需要が高まるなか、イランや北朝鮮のような核開発疑惑を防ぐにはIAEAのような専門家集団の核査察が欠かせない。
また各国とも、情報が集中する事務局長ポストを手にすることは大きな魅力で、さまざまな思惑も働く。IAEAには不拡散の強化を求める先進国と、制約を受けずに「核の平和利用」を進めたい途上国の対立が長く存在する。3月の選挙では、ミンティ氏は途上国代表を自認。いかに途上国に支持を広げるかが天野氏の課題だった。
外務省は「先進国を超える支持を得た」(中曽根外相)と見ており、今回、大幅な戦術変更は考えていない。天野氏は中立的で、不拡散と原子力の平和利用の両方の知識と経験がある実務家だとアピールする考えだ。
ただ、日本が支持基盤の一角と見ていた欧州先進国のベルギーやスペインが独自候補を擁立したことは、日本には痛手だ。スペインのエチャバリ氏が「途上国の主張を代弁できるのは我が国だけだ」と主張するなど、先進国間で途上国の票を奪い合う構図になっている。(丹内敦子、ウィーン=玉川透)



田植えはGW後でないと品質落ちる 福井知事が職員訓示(朝日新聞 2009年5月5日(火))

田植えはゴールデンウイークを避け、5月半ばに有給休暇で――。福井県が実家の農業を手伝う職員にこう呼びかけている。兼業農家率が9割と高く、例年、大型連休に田植えが集中する。だが、それだと穂が出る時期が近年の猛暑と重なり、品質が落ちて福井米のブランド力に傷がつくからだ。
西川一誠知事は3月、対象の職員400人を集め、「農業の未来が明るくなるよう地域、家庭で実行を」と訓示した。知事部局の8分の1を占める人数だ。
コメは県の農業産出額の7割を占めるが、日本穀物検定協会による福井産コシヒカリの07年の食味評価は5段階評価で真ん中の「A′」。同年の1俵あたりの価格は1万4053円。近隣の新潟、富山、石川を下回る。
黄金週間に田植えをすると穂が出るのは7月下旬ごろ。県によると、最近5年間のこの直後10日間ほどの成長期の平均気温は平年より1、2度高い。この時期に高温が続くと、粒が割れる胴割米となったり、乳白色に濁り食味が落ちたりする被害が出やすい。出穂期が8月初旬ごろなら、成長期の平均気温は1度ほど下がるという。
福井県では来年度、全農地の6割で遅植えの実施を目指す。ある県職員(46)は「週休2日や育児休暇のように行政が主導し、企業に呼びかけて広げるしかない」と話す。しかし、別の職員は「地域で助け合っている生産組合加盟の農家の場合、皆が休める5月の連休から、1人だけずらすのは難しいだろう」と不安顔だ。
福井県水田農業経営課は「県が田植え休暇を職員に奨励するのは全国でも珍しい。率先して5月半ば植えに取り組んでもらい、地域のモデルとなってほしい」と話している。(田中章博



首相、解散「8月でもいい」 国会会期は延長示唆(朝日新聞 2009年5月4日(月))

プラハ=津川章久】チェコ訪問中の麻生首相は3日夜(日本時間4日未明)、プラハ市内のホテルで同行記者団に、連休明けの国会について「(09年度補正)予算並びに関連法案の成立が優先順位の一番」と重ねて強調した。民主党参院で採決を引き延ばした場合は「いろいろなことを考えないといけない」と述べ、6月3日までの会期を延長する可能性も示唆した。
会期を延長する場合、延長幅が衆院解散時期も絡んで焦点となる。首相は「選挙(に向けて)一生懸命にやっている人なら(解散は)来月でも8月でもいい」とも指摘。総選挙を夏以降に行うことにも含みを持たせた。
さらに首相は総選挙の時期をめぐり、7月12日投開票の東京都議選に近い日程を避けたいという公明党の意向について「公明党から都議選(との日程の兼ね合い)について申し込まれたことはない。衆院選と都議選と、どちらを優先するかと言われたら衆議院だ」と述べ、都議選に左右されない考えも強調した。
一方で首相は民主党の国会対応について「国民の意見として、アホらしくてやっていられるか、この際解散しろ、予算だけ通して関連法案は先でもいい、となるかもしれない」と語るなど、採決に応じない場合は補正関連法案成立前でも解散で対抗する可能性に言及し、同党を牽制(けんせい)した。
首相は総選挙の争点について、自民、民主両党内で議論になっている世襲制限は「世襲だから良いとか悪いとかという話ではなくて、いかに良い候補者を選び出すかというシステムの話だ」と、否定的な考えを繰り返した。
そのうえで、争点として「(米海軍)第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスはおおむね十分」とする小沢民主党代表の発言をめぐる安全保障問題▽自ら示した消費増税を含む税制改革▽高速道路無料化の税収減をどう補うかなど民主党の政策の財源問題――を例示した。



動物園で「ビールはねえのか?」 河村名古屋市長(朝日新聞 2009年5月4日(月))

名古屋市河村たかし市長は3日、東山動植物園(同市千種区)を視察した。園内では酒類の販売禁止だと知り、「ビールぐらい飲めてもええやろう」といつもの河村節も披露。さらに市が進める園の再生計画にも疑問を呈した。
午前10時20分、動物園の正門前に集まったのは自民の桜井治幸、民主の吉田伸五の両市議団長ら各会派の市議7人。市が進める東山動植物園の再生計画についての意見交換のため、桜井氏が市長に視察を提案し、他の市議の参加も呼びかけた。
大型連休まっただ中で、家族連れでにぎわう動物園では、ひっきりなしに握手を求められていた。出店も並ぶお祭りムードの中、河村氏は突然、「ビールはねえのか」と職員に尋ねると、「園内には売ってません」と言われる。隣にいた桜井市議が「ビール販売は、議会でも議論になった。マナーの悪い人が缶を投げるので、売れないことになっとる」と解説すると、河村氏は「堅いこと言わんで、もっとゆるやかに、ビールぐらい飲めてもええやろう」と話した。少し離れて聞いていた別の市議が小さく拍手しながら、「市長とは是々非々でやっていくつもりだが、これは是だ」と漏らした。
園の再生計画では、一部の建造物や植栽を移築や移植することになっている。河村氏は「計画作成時には、『木や建造物を残していく』と約束していない。だから、残せるか分からない」と伐採への懸念を示した。
視察後の午前11時半、園内でかき氷を食べる。就任以来続くパフォーマンスの披露に、同行した市議からは「このパフォーマンスは一体いつまで続くのか」「底なし沼にはまっているかも」と口々にこぼした。



NPT:核廃絶へ行動を…関連会合で広島、長崎市長が演説(毎日新聞 2009年5月7日(木))

【ニューヨーク小倉孝保核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会に合わせてニューヨークを訪れている広島市秋葉忠利長崎市の田上富久両市長は5日、国連本部での非政府組織(NGO)会合で演説した。両市長はオバマ米大統領が4月に表明した核廃絶構想を歓迎し、世界が共に行動するよう呼びかけた。
会合は平和団体などが各国外交官などに核軍縮への市民の思いを伝えることを目的に開催された。
秋葉市長は、オバマ大統領の核廃絶構想に賛同する世界の多数派を「オバマジョリティー」と呼ぶよう提案。英語の「オーバー・マジョリティー」(多数派)とオバマ大統領の名前を組み合わせた造語で、秋葉市長は「オバマ大統領は、地上からすべての核兵器を廃絶できるという新しい希望とエネルギーを我々に与えてくれた。大統領には名前を借りたことを許してもらいたい」と述べた。
さらに秋葉市長は、広島市被爆し、後に白血病で死亡した佐々木禎子さんが折った折り鶴を掲げ、「サダコは白血病が治ることを願い1000以上の鶴を折った。不幸にも彼女は13歳の誕生日を迎えられなかったが、彼女の友人やオバマジョリティーが60年以上も彼女の意思を継いでいる」と訴えた。
また、田上市長は「被爆者は傷つき、肉親を失い、生き残っても、困窮や不安におびえなければならなかった。国際社会は核兵器の本当の恐ろしさを知らないために、(核廃絶に)真剣に取り組もうとしないと被爆者は考えている」と指摘。
オバマ大統領と核保有国の代表に対し、「長崎で原爆資料館を訪れ、被爆の跡をみて、被爆者の声に耳を傾けてくれれば、我々がどうして核兵器のない世界を求めるのかが理解できるはずだ」と語った。
このほか5歳の時に長崎市被爆した日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)の事務局次長、木戸季市(すえいち)さん(69)も演説し、「白血病になるのではないかと心配しながら生きてきた。被爆者への偏見から結婚にも反対され、自分の結婚式には妻の姉は出席してくれなかった」と切々と訴えた。
両市長は6日、国連内で、各国代表や国連事務局幹部との会合を行い、7日朝にワシントンに移動し米連邦議会議員らと会談する。



難民保護費:外務省、支給を厳格化 今月から100人以上打ち切りへ(毎日新聞 2009年5月7日(木))

日本で難民認定申請した外国人に国が生活費を支給する「保護費」について、外務省が今月から支給対象の要件を厳格化することがわかった。難民が急増し、予算が足りないことが理由。従来の「生活困窮」だけでなく、重篤な病気▽妊婦や12歳未満▽観光ビザなどを持ち合法的に滞在しているが就労許可がない−−のいずれかに当てはまることとし、受給者を現在の半分に絞り込む狙い。全国で100人以上が支給対象から外れるとみられる。
保護費は83年から支給。今年度予算は年1億数千万円。難民認定申請をし、審査結果が出るまでの間、収入がないなど、生活困難な外国人に支給する。12歳以上の場合、1日1500円の生活費と、月4万円(単身者)の住居費などが支払われる。
法務省によると、難民認定の申請者数は近年増加。保護費の受給者も、1カ月平均で07年度が95人だったのに、08年度(2月まで)は204人と倍増した。
外務省人権人道課は「予算内でしか対応できず、他に方法がない。昨年下半期から受給者が急増したが、見通せなかった」と説明。国際人権擁護団体、アムネスティ・インターナショナル日本の寺中誠・事務局長(49)は「保護費打ち切りは、国連難民条約に違反」と指摘している。【村上正】



愛知・蟹江の母子殺傷:衣類浴槽に放置 犯人、返り血洗い流す?(毎日新聞 2009年5月7日(木))

愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、現場住宅の浴室に血の付いたタオルや衣類などが残されていたことが分かった。捜査幹部が明らかにした。県警蟹江署特別捜査本部は、母親の山田喜保子(きほこ)さん(57)と次男雅樹さん(26)を殺害した犯人が返り血を洗い流した可能性があるとみて、血痕などを鑑定し持ち主の特定を急ぐ。
捜査幹部によると、水を張った浴槽内に血の付いたタオルや毛布などが残されていた。既に血が洗い流された状態だったという。浴室内と脱衣場に血の付いた複数の衣類が残されており、一部はぬれていた。
1階東側の居間の床からは血をぬぐったような跡が確認された。殺害された2人のうち喜保子さんの遺体は廊下を隔てた和室押し入れに隠されていたが、雅樹さんの遺体は和室に放置されていた。特捜本部によると、犯人は最初に居間で喜保子さんを殺害し遺体を和室に運んで押し入れに入れ、居間の血だまりをぬぐって犯行を隠ぺい。その後、雅樹さんを殺害した可能性があるという。事件発覚当時、玄関と1階窓は施錠されていた。【福島祥、中村かさね】



「買わないと地獄に落ちる」水晶販売の元社員を逮捕…福岡(読売新聞 2009年5月7日(木))

福岡県警は7日、印鑑・水晶販売会社「サンジャスト福岡」(福岡市博多区、2月に解散)の元社員で韓国籍の金純姫(キムスンヒ)容疑者(61)(同区東月隈5)を特定商取引法違反(威迫・困惑)容疑で逮捕した。
同社は世界基督教統一神霊協会統一教会)の関連会社とみられ、県警は、博多区統一教会福岡教会を同容疑で捜索した。
発表によると、金容疑者は昨年6月、福岡市中央区の女性(57)に「運を開くためには、あと2個の水晶彫刻が有効。購入しなければ地獄に落ちる」などと告げて、売買契約を執拗(しつよう)に迫り、困惑させた疑い。
女性は計約650万円分の水晶玉や水晶彫刻を購入したという。
登記簿によると、同社の前身の会社は2002年5月設立。05年9月にサンジャスト福岡に名称変更し、「孝運堂」を名乗って水晶玉などを販売していた。県警は、昨年12月に同社などを捜索していた。



新型ウイルス、数か月前にメキシコで誕生?…WHO委員が見解(読売新聞 2009年5月7日(木))

感染が世界に広がっている新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について、国立感染症研究所の田代真人・インフルエンザウイルス研究センター長は6日、「ウイルスは数か月前にメキシコで誕生し、一気に世界中に広まった可能性が高い」との見解を示した。
遺伝子の解析から、アジアを中心に被害の出ている高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)のような強毒性を獲得する可能性は低いとの見通しも改めて強調した。
世界保健機関(WHO)の緊急委員会の委員でもある田代センター長によると、世界各地で採取され、遺伝子が分析された約30株の新型ウイルスを比較したところ、99・5%から100%の遺伝子配列が一致した。インフルエンザウイルスは、遺伝子が変化しやすいことが知られており、まだ変異が少ないことから、このウイルスが最近誕生したことが予想されるという。
また、新型ウイルスは、人と鳥と豚(2種類)の計4種類のインフルエンザウイルス由来の遺伝子を持っていることが分かった。豚の体内で、ウイルスの遺伝子が混ざった結果、新型のウイルスが出来たと考えられるという。



車内缶詰め・線路徒歩で、連休明けさんざん…横須賀線トラブル(読売新聞 2009年5月7日(木))

大型連休明けの早朝、首都圏の大動脈がいきなり止まった。
横浜市のJR横須賀線上り線で起きたブレーキトラブル。3本の満員電車に乗り合わせた9000人の缶詰め状態が解消されるまで最大2時間半。体調を崩す人が相次ぎ、6000人の乗客は小雨の線路に下り、徒歩で最寄り駅に向かった。横浜駅などは、足止めを食らい、いらだつ通勤客らであふれかえった。
◆担架で救急車に運ばれる乗客も◆
ブレーキ故障で停車した横須賀線上り電車の2本後続の湘南新宿ライン北行き電車。並走するJR京浜東北線鶴見駅手前で立ち往生し、JR東日本の社員の誘導で乗客が線路に下り始めたのは、午前8時30分頃。
社員らが「体調を崩したお客様はすぐに申し出てください」と大声で呼びかける中、ぐったりした様子の乗客数人が両脇を救急隊員に支えられ、担架で救急車に運ばれるなどした。
午前6時半過ぎに乗車したという横浜市戸塚区の会社員樫村幸夫さん(46)は、「トイレがある車両に乗っていたが、停車して1時間くらいすると、体調を崩した人たちが、何人もトイレに駆け込んできた。真っ青な顔でしゃがみ込む人もいた」と話し、「会社には遅刻すると電話したが、今日は連休明けで予定が詰まっているのに」と困惑した様子。
東京都新宿区の花田祐美枝さん(32)は、連休を神奈川県内の親類宅で過ごし、そのまま東京・渋谷の職場に向かう途中でトラブルに巻き込まれた。「10回くらい『車両点検中』とアナウンスが流れたが、乗客が車外に出始めたのは停車して1時間半くらいたってから。ハンカチで口元を押さえて今にも倒れそうな人もいて、席を譲った。休み明け早々こんな目に遭うなんて」とうんざりしていた。
◆私鉄への乗り換えで駅混乱◆
JR横浜駅では他の私鉄に乗り換える客らで混乱した。駅は午前8時20分頃から約1時間20分にわたり、4か所の改札のうち南口と中央南口の改札を閉鎖し、入場規制。改札口前では、駅員らが乗客らに振り替え乗車票を手渡したり、運行状況の説明に追われたりした。
横浜市西区の女性(71)は改札口で、「止まってしまった電車に、登校途中の小学1年生の孫(6)が乗っている。近くの人に携帯を借りたようなので、横浜に戻ってくるように言った」と心配そうに話していた。
JR東京駅の東海道線ホームは午前10時を過ぎても、横須賀線からの振り替え客らであふれ返った。遅れなどを知らせるアナウンスが間断なく流れ、横須賀線東海道線をつなぐ連絡通路では、駅員がハンドマイクで運行状況を伝えていた。改札口では会社などに提出する「遅延証明書」を受け取る人の列ができた。



「怪物銀河」が30個、115億光年先に群れ発見…東大など(読売新聞 2009年5月7日(木))

115億光年先の宇宙で、一般的な銀河の1000倍の速さで星を生み出す巨大な「モンスター銀河(怪物銀河)」が群れ集まる様子を、国立天文台と東京大などの研究チームが、南米チリの電波望遠鏡「アステ」を使って世界で初めて観測した。
7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
モンスター銀河は、年間数千個もの星を生み出し、地球を含む銀河系より数倍重い。これまで個別の観測例はあったが、今回はみずがめ座の方向で30個を撮影することに成功した。
モンスター銀河は、大量のガスやちりに覆われているため、可視光や紫外線では観測できず、電波望遠鏡でのみ観測できる。
国立天文台の田村陽一研究員は「モンスター銀河の分布が初めてわかり、今後の研究で銀河の進化過程に迫りたい」と話している。



米グーグルの書籍デジタル化、著作権巡り国際的波紋(読売新聞 2009年5月4日(月))

米グーグル社の書籍デジタル化事業を巡り、同社が米国の作家らと和解した問題が、各国の作家や出版社に波紋を広げている。
著作権を巡る国際的混迷は、デジタル化時代に書籍の著作権をどう守り活用するかという難問も突きつけている。
◆日本では作家ら賛否両論◆
アメリカの和解が日本の権利者を巻き込むなんて、とんでもない!」――。4月24日、東京の日本ペンクラブに、作家や出版社の著作権担当者らが集まり、異例の意見交換会が開かれた。
グーグルと米国の作家らとの和解が世界の書籍に影響するとの通知がなされ、グーグルのデータベース化を前提とした和解に参加するか否かの決断を日本の著作権者も迫られたからだ。参加者からはグーグルへの反発と、突然の事態に困惑する意見とが相次いだ。
データベース化の対象作品は、把握分だけで新潮社で約1万2700点、集英社は約1万5000点。既に「日本ビジュアル著作権協会」の著作権者らが和解拒否を表明し、日本文芸家協会日本ペンクラブも4月に「日本の著作権者と出版各社を大混乱に巻き込んだ」(文芸家協会)とする抗議声明を発表した。
ただ、著者や出版社の大勢は、反発しながらも和解へ参加する方針だ。日本文芸家協会は「最低限の防衛策」として、和解に応じた上で個々のデータの削除を求めることを勧めている。三田誠広副理事長は「個別にグーグルへの訴訟を起こすのは、時間と労力がかかり、損害額の算定も難しい」と説明する。
一方で和解を肯定的にとらえる著作権者もいる。作家の佐々木譲さんは「ネット上で作品が公開されれば、本に触れる機会が広がり、新たな読者を作り出す」と期待する。
◆仏独は反発・抗議◆
フランス作家協会は「著作権の原則に対する侵害」と反発する。著作権は、「人権」と同様、申告しなくても自動的に発生するとする欧州流の考え方が根底にある。
ドイツ作家協会も「欧州の概念と相いれない」との抗議声明を発表した。出版社も認識は同じだ。スイスで出版社を営むベルナール・カンピシさん(56)は「米国人たちが勝手に決めた。著作権の聖域が侵された」と憤りを隠さない。
一方、英語圏の英国とアイルランドでは肯定的な見方が強い。両国の作品は多くが米国内でも流通し、今後グーグルから獲得できる著作権収入は小さくない。英作家協会、英出版社協会ともに、和解に歓迎の意を表明した。
欧州全域の作家団体を束ねる欧州作家会議(本部ブリュッセル)のミリアム・ディオカレツ事務局長は、和解について「倫理と利潤の二つの側面がある」と指摘する。著作権の原理原則に基づく倫理を取るか、グーグルの手を借りて利潤追求を優先するかという難しい選択だ。
◆米の出版社などは歓迎◆
和解には全米出版社協会や全米作家組合も歓迎の意向を示しているが、「絶版書籍販売に関してグーグルによる事実上の独占になる懸念がある」との法律専門家の見解も伝えられている。
和解の意義についてグーグルが強調するのは、絶版などで入手困難な書籍の「救出」だ。書籍のデータベース化により、読者は図書館でしか読むことのできない書籍を容易に探し購読できる。著作権者も新たな販路の登場で、印税収入の道が再び開かれる。グーグルの書籍検索システムの責任者のひとりトム・ターベイ氏は、「20世紀に発刊された書籍のほとんどが、もはや収入に結びつかないと出版社から見捨てられていた」と指摘している。(文化部 川村律文、ニューヨーク 佐々木良寿、ブリュッセル 尾関航也)



セアカゴケグモの“天敵”ハチ発見 針で一刺し、麻痺させて捕食(産経新聞 - Yahoo! 2009年5月7日(木))

強い毒性を持つセアカゴケグモに、国内では存在しないとされてきた捕食者がいることが7日、大阪市立自然史博物館の調査で分かった。一方で、大阪府内で昨年度、セアカゴケグモによる被害例が過去最多を記録したことが判明。繁殖を繰り返す毒グモの“天敵”が発見されたことで、関係者は被害拡大が防げるのではと期待している。
同館学芸員の松本吏樹郎さんと同館友の会会員の北口繁和さんの調査によると、クモバチ(ベッコウバチ)の一種の「マエアカクモバチ」が、セアカゴケグモを捕食していることが確認された。平成19年9月に長居公園大阪市東住吉区)で初めて確認されてからは、この数年間に、堺市堺区内や大阪府豊中市内の石垣のすき間や公園の地面などでも、このハチが針で刺して麻痺させたセアカゴケクモをアゴでくわえ引きずっている姿が観察されたという。
このハチは背中が赤さび色をしている点が特徴。これまで別のクモ(ハンゲツオスナキグモなど)を捕食する姿は観察されていたが、松本さんは「えさのクモと似た環境で増加し、入手しやすくなったセアカゴケグモを捕食し始めたのでしょう」と説明する。
外来種であるセアカゴケグモは日本では平成7年、大阪府高石市で初めて発見。その後、兵庫や和歌山、奈良など近畿地方を中心に繁殖を繰り返しており、愛知や群馬などでも確認されるなど生息範囲が北上している。
大阪府環境衛生課によると、セアカゴケグモによる府への被害報告は、13、16、17年度にはそれぞれ1件だったのが、18、19年度にそれぞれ6件。20年度には9件と最多を記録、「ここ数年で被害例が増加しており、今年は予断を許さない状況だ」という。
同課では定期的に生息状況を調査をしているが、「クモは一カ所に固まっているわけではないので、一斉駆除は不可能だ」と頭を悩ませていた。思わぬ天敵の発見に「生態系への影響を考えなければいけないが、面白い発見だと思う」と期待感を示している。

首都大学東京の清水晃助教生物多様性)の話
「マエアカクモバチは国内でも比較的まれなハチで、生態があまりよく知られていない。毒グモの駆除に使えるほど増殖させることができるか疑問の余地があるが、いい意味での影響が期待できるだろう」

【用語解説】セアカゴケグモ
オーストラリアや東南アジアなどの熱帯、亜熱帯に生息。船の貨物などとともに日本に入ってきたとみられる。オスは体長約3ミリ、メスは体長約15ミリ。メスは背面に赤またはオレンジ色の帯状の模様がある。神経毒をもち、かまれた部分が腫れ、痛みが次第に広がる。呼吸困難など全身症状が表れることがあり、海外では死亡例もある。



自民・町村氏、民主を猛攻撃 補正予算審議入り(産経新聞 - Yahoo! 2009年5月7日(木))

衆院予算委員会は7日午前、麻生太郎首相と全閣僚が出席して、総額約15兆円に上る追加経済対策の裏付けとなる平成21年度補正予算案の実質審議に入った。自民党は次期衆院選をにらみ、民主党を攻め立てた。
トップバッターの自民党町村信孝官房長官は「野党は慎重審議が必要と言っている。いたずらに成立を遅らせようとする姿勢は遺憾だ。補正予算案を人質にとって麻生内閣の足を引っ張ろうとしている」と、民主党を牽制(けんせい)。衆院が4月7日の本会議で採択した「北朝鮮によるミサイル発射に抗議する決議」についても「社民党は棄権した。民主党は『政権をとれば社民党と連立を組む』と言うが、安全保障政策の一致がないところに連立政権を作るのはいいかげんだ」と批判した。さらに「民主党海上自衛隊のインド洋派遣にも反対するなど全部反対だ」とも述べ、民主党の安全保障政策に疑問を投げかけた。
一方、麻生首相は経済運営に関し「経済悪化速度は過去に例を見ない。景気の底割れを防ぎ、未来の成長力の強化につなげていきたい」と、補正予算案と関連法案の早期成立を訴えた。
補正予算案と関連法案について、政府・与党は今月中旬の衆院通過を目指している。



Wii、DS好調の任天堂が売上高、純利益など過去最高(産経新聞 - Yahoo! 2009年5月7日(木))

任天堂が7日、発表した09年3月期の決算短信によると、同社の主力ゲーム機「Wii」「ニンテンドーDS」などの販売が好調で、売上高が1兆8386億円、営業利益が5552億円、経常利益4486億円、純利益が2790億円といずれも過去最高となった。
短信によると、携帯型ゲーム機では海外での「ニンテンドーDS Lite」の販売が堅調だった。「ポケットモンスター」や「星のカービィ」などの人気シリーズ新作ソフトが人気を呼んだほか、国内で発売された「リズム天国 ゴールド」などが好調だった。また、据置型の「Wii」では「マリオカート」「どうぶつの森」などDSで人気を博したタイトルのWiiバージョンが安定した販売実績を残したほか、健康ブームに着目した「Wii Fit」の海外販売などが好調だった。
同社は今後、ニンテンドーDSの最新型「DSi」の海外販売にあわせて、人気シリーズ「ゼルダの伝説」の新作を発表する予定という。



消費税上げ全額社会保障に=首相が強調−補正審議、衆院予算委でスタート(時事通信 2009年5月7日(木))

衆院予算委員会は7日午前、麻生太郎首相と全閣僚が出席し、追加経済対策の裏付けとなる2009年度補正予算案の実質審議に入った。首相は、消費税率を引き上げた場合の使途について「社会保障関係(予算)の漸増は長期的に間違いないという前提で考えなければならない」と述べ、全額社会保障費に充てる必要性を重ねて強調した。
これに関連し、与謝野馨財務・金融・経済財政相は「一銭たりとも行政の肥大化に使わせない。それなら国民に理解されるのではないか」との認識を示した。自民党園田博之政調会長代理への答弁。
また、首相は補正予算案に関し「景気の底割れ防止、安心・安全、活力の実現、未来の成長力強化につながる施策を織り込んでいる。一刻も早い成立が極めて重要だ」と述べ、野党に協力を要請。北朝鮮の拉致、核、ミサイル問題については、「6カ国協議を通じた日朝、米朝会談もある。こうした枠組みの上に立ち、粘り強く交渉し、北朝鮮の動きを引き出すべく努力したい」と述べた。いずれも自民党町村信孝官房長官への答弁。 
午後は、公明党赤羽一嘉氏らに続き、民主党菅直人代表代行と前原誠司副代表が質問する。



積極性に関与する脳内たんぱく=マウスで発見−理研と北大(時事通信 - Yahoo! 2009年5月7日(木))

脳だけに存在するたんぱく質「X11L」がないと、仲間と競争して餌を取り合ったり、侵入者を撃退したりする積極性が低下することが、マウスの実験で分かった。理化学研究所と北海道大の研究チームが7日までに米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表した。
自閉症統合失調症の患者では、社会的な行動や関心が乏しくなる場合があるが、メカニズムを解明し、治療につなげるのに役立つ可能性があるという。
X11Lは、神経活動を制御するさまざまなたんぱく質を、必要な場所に適切なタイミングで運ぶ役割がある。



過剰な診察拒否見直しを=新型インフルで通知−厚労省(時事通信 - Yahoo! 2009年5月6日(水))

厚生労働省は6日、海外渡航歴のない発熱患者が医療機関から診察を拒否されるケースが相次いでいることを受け、発熱患者の受診に関する「基本的な考え方」をまとめ、都道府県に連絡した。新型インフルエンザの世界的な拡大を受けた医療機関側の過剰な診察拒否の見直しを求めている。
連絡では、医療機関側が発熱患者に対し、「発熱相談センター」への電話相談を勧めるケースとして(1)新型インフルまん延国への渡航歴がある(2)新型インフル患者との接触歴がある−場合を挙げた。また、同センターが新型インフル専門の「発熱外来」に行く必要がないと判断すれば、「感染予防に必要な指導を行った上で、当該医療機関が診察すること」としている。



輸入魚介類15%にノロウイルス=5月、2番目に高い検出率−厚労省研究班(時事通信 - Yahoo! 2009年5月6日(水))

海外から輸入された生鮮魚介類のうち、14.8%が食中毒の原因となるノロウイルスに汚染されていたことが5日、厚生労働省研究班の調査で分かった。ハマグリの約2割からウイルスが検出され、産地ではベトナムの汚染率が最も高かった。
調査は2006年4月から09年2月にかけて実施。市販された貝類など723検体を調べた。
その結果、107検体(14.8%)からノロウイルスが検出された。時期別の汚染率は、2月(34.0%)、5月(24.7%)が高く、その他は20%以下だった。
種類別では、ハマグリ20.2%、タイラギ19.0%、アカガイ16.8%など。カキは加熱用14.6%に対し、生食用は2.1%だった。
一定数のサンプルを得た中で、最も汚染率が高かった産地はベトナムの42.9%で、2位の中国17.4%を大きく上回っていた。
また、中国産のアカガイ、フィリピン産とインドネシア産エビ類の各1検体からは、A型肝炎ウイルスも見つかった。
研究代表者の西尾治国立感染症研究所客員研究員は「ノロウイルスは熱に弱く、85度で1分以上の加熱調理を心掛けてほしい」としている。



水星の平地形成、火星に類似か=探査機データ分析−米大学チーム(時事通信 - Yahoo! 2009年5月6日(水))

水星の地表は平地やクレーターが目立ち、月に似ているが、4割を占める平地は初期に火山活動が繰り返され、形成過程が火星に似ている可能性が高いと、米アリゾナ州立大などの研究チームが6日までに米科学誌サイエンスに発表した。
米航空宇宙局(NASA)の探査機「メッセンジャー」が昨年10月、水星に接近した際に観測したデータを分析した成果。水星は、金星や地球、火星とともに、岩石や金属で構成される「地球型惑星」の一つだが、太陽に最も近いため、地上からの観測や探査があまり進んでいない。



北京原人の洞窟再発掘へ=72年ぶり本格調査−中国科学院(時事通信 - Yahoo! 2009年5月5日(火))

【北京5日時事】北京市郊外の周口店にある北京原人洞窟(どうくつ)遺跡の発掘調査が、今月中旬から7月にかけて、中国科学院古脊椎(せきつい)動物・古人類研究所などによって行われることが分かった。5日付の北京各紙によると、洞窟の発掘は1920年代に始まり、29年に初めて原人の完全な頭骨が発見されたが、本格的な発掘調査は37年以来72年ぶりという。
洞窟は東西140メートル、南北2−40メートル、高さ40メートル。これまでに原人の化石203点、石器10万点余などが出土し、火を使った跡も見つかったが、洞窟内は風化が進み、崩落や落石の危険もある。
洞窟遺跡は世界文化遺産に指定されていることから、発掘調査は20平方メートルの範囲に限定。洞窟の保護措置を取りながら慎重に進め、地層の観測やサンプルの採取を実施する。集めたデータを基に、科学技術省は5年後に中国古人類データベースを構築する計画だ。



「近親婚の繰り返しで断絶」=スペイン・ハプスブルク朝−遺伝学者(時事通信 - Yahoo! 2009年5月4日(月))

【パリ4日時事】中世から欧州各地を支配したハプスブルク家のスペインの王朝(1516〜1700年)断絶について、近親婚の繰り返しで発症する遺伝子疾患が原因だった可能性が高いとの説を同国の学者チームがこのほど、米オンライン科学誌「プロス・ワン」に発表した。
スペイン・ハプスブルク朝最後の王カルロス2世(1661〜1700年)は体が小さく病弱で内臓疾患や血尿に悩んだ。2度結婚したが性的に不能だったとされ、世継ぎがないまま死亡。仏ブルボン家にスペインの王座を渡す結果となる。
この王の16世代にわたる祖先や血縁者3000人の系図情報を基に、スペインのサンティアゴデコンポステラ大学の遺伝学者らが近親婚のリスク度を示す「近親交配係数」を計算したところ、係数は初代カルロス1世の父親の0.025から代を重ねるごとに上昇、カルロス2世では10倍の0.254に達した。
同王朝の結婚11例中9例は近親婚で、カルロス2世も両親がおじとめいの関係だった。頻繁な近親婚は劣性遺伝子を発現させやすく、「2つの異なる遺伝子疾患(下垂体ホルモン欠乏症と遠位尿細管性アシドーシス)の同時発症」がカルロス2世を襲ったと遺伝子学者らはみている。



B・ディランの最新作、英チャートで40年ぶり首位(ロイター - Yahoo! 2009年5月6日(水))

[ロンドン 5日 ロイター] 米ベテラン歌手ボブ・ディランの最新アルバムが、今週の英アルバムチャートで初登場1位を飾った。オフィシャル・チャート・カンパニー(OCC)が発表した。ディランが同チャートで1位になるのは約40年ぶり。
 今回1位となったのは33枚目のスタジオアルバム「Together Through Life(原題)」。
ディランは英チャートでこれまで7枚が首位になっているが、前回は1970年リリースの「新しい夜明け」だった。



SUPER AGURI復活か? 鈴木亜久里氏がF1復帰に関心(ISM - Yahoo! 2009年5月6日(水))

ちょど1年前、資金難のためF1撤退を発表したSUPER AGURIのチーム代表だった鈴木亜久里氏が、F1復帰に関心を示していることが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)6日、『ロイター』通信が伝えている。
鈴木亜久里氏は6日の『サンケイスポーツ』に対し「体力的に可能なら(F1再挑戦を)やりたいよね」と語り、F1復帰に興味があることを明らかにした。
SUPER AGURIは2006年からF1参戦を開始し、佐藤琢磨をエースにHondaエンジンを使用する純日本チームとして戦っていた。しかし昨シーズン序盤、期待されていた大型スポンサー契約がまとまらず、さらに支援していたHondaも長期間の援助を提供する用意がなかったため、F1からの撤退を余儀なくされた。鈴木氏はちょうど1年前の5月6日の撤退発表会見で「(F1は)ピラニアだらけのクラブで、もう一度指を突っ込みたくはない」と語っていた。
その後、世界的な経済不況がF1界に大きな打撃を与え、昨年末にはHonda自身も自動車販売不振によるコスト削減のためF1から撤退した。
しかし、先週4月30日にFIA国際自動車連盟)が新レギュレーションを発表し、来シーズンは年間4,000万ポンド(約58億4,500万円)の任意のバジェットキャップ(予算制限)を設定し、小規模チームがフェラーリマクラーレンメルセデスのような大予算チームに対抗できるようにした。設定された予算制限額は一部のチームの現行予算の約4分の1でしかないが、予算制限を受け入れるチームには無制限の予算を使うチームよりも大幅な技術的自由が認められることになる。
また、FIAは来季のグリッドを3チーム分増やすことも明らかにし、今年よりも6台多い26台が参戦可能になる。



「日本はもう立ち直れない」 だから「海外で働こう」に賛否両論(J-CASTニュース - Yahoo! 2009年5月4日(月))

「日本はもう立ち直れない」。こんな刺激的な問題提起を行い、留学して海外で働こうと呼びかけるブログが話題だ。筆者は、米シリコンバレーコンサルタント会社を経営する渡辺千賀さん。経済が伸び悩む日本ではもはや成功体験ができないというのが理由だが、ブロガーらの間では賛否両論だ。
■日本は、格差社会・誘拐多発のアルゼンチン型に?
この刺激的なブログを書いた渡辺千賀さんは、東大工学部を出て、アメリカの名門スタンフォード大学MBAを取ったという才媛。職歴も、三菱商事に勤めた後、マッキンゼーで戦略コンサルティングに携わり、2000年にシリコンバレーで起業、と華やかだ。
そんな渡辺さんが日本を見る目は厳しい。
自らのブログ「On Off and Beyond」の2009年4月27日付エントリー。20年ほど後の日本について、ベストケースでも、経済に活力がなく、観光に頼ってそれなりの生活を送るフランス型だと指摘した。最もありうるのは、格差社会が進んで金持ちが誘拐を恐れて暮らすアルゼンチン型。同国は、かつて日本のように世界の中核を担うと言われたからだという。そして、ワーストに挙げたのが、あまりの貧困に右翼の台頭を許してしまうケースだ。
そして、日本ではもはや、高度成長期のような「成功体験」が味わえず、自信を持つことが難しいことを示唆し、「日本はもう立ち直れないと思う」と明言したのだ。そのうえで、「海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい」と促している。
海外で働く場所として、渡辺さんは、中国でもインドでもベトナムでも、成功体験ができる「伸びてる場所」だという。自らが働くシリコンバレーは、ハイテク・ベンチャーが大学から育つのを目の当たりにして、そのダイナミズムに目から鱗が落ちたという。渡辺さんは、海外が嫌になれば、日本で就職すればよく、留学経験などがあれば優位になるとしている。そして、進路変更ができなくなる前に、「若い人に早く気づいて欲しい」と呼びかけている。
池田信夫さん「日本人の多くが『希望がない』と思っている」
渡辺千賀さんのブログ日記は刺激的なだけに、コメント欄やほかのブログでも賛否両論が相次いでいる。
アルファブロガーとして知られる小飼弾さんは、自らのブログ「404 Blog Not Found」で、「よくぞ言って下さいました」と賞賛した。自らの海外体験があったからこそ自信が持てたとし、回りもそうだと述べて、「海外を知らないと日本に留まる資格もない」ようになりつつあるとしている。自分ではなく日本に希望している人が多すぎるから逆に日本に希望がないとも指摘し、「もはや日本を支える人材を、日本国内だけで育てることが無理」と断言している。
一方で、渡辺さんの日記内容について、反発するブロガーもいる。
ソフトウェアエンジニアの北山朝也さんは、自身のブログ「フューチャーインサイト」で、「立派な志だと思いますが、はっきりいって大きなお世話ですよね」と漏らした。北山さんら20代後半の世代は、高齢者が増えたために割を食っているとしながらも、「勝つ」ことよりそんな社会を誇りを持って支える「撤退戦」も選択肢だとした。
渡辺さんに近い考えは、経済学者の池田信夫さんが、自らのブログですでに述べている。反響が大きかったという2009年4月19日のエントリー「希望を捨てる勇気」だ。池田さんは、「2ちゃんねるで書き込みが今も続いており、私の話に『けしからん』ではなく、『その通り』みたいな反応になっています。日本人の多くが『希望がない』と思っており、なかなか深刻ですよ」と言う。
ただ、渡辺さんが海外で働くよう呼びかけたことには、「留学はごく一部の人たちの特殊な解決策でしかなく、国民の大部分には解決になりません」と懐疑的だ。そのうえで、池田さんは、日本悲観論の主な要因は政治だと説く。
「正社員と派遣などとの格差固定は深刻で、若者にとって会社は、かつてのようなコミュニティではなく、既得権を守るクラブでしかなくなっています。新卒で就職できない若者が増え、身分保障されていない人が近い将来、多数に上る恐れがあります。しかし、政府は、相も変わらずバラマキ政策を続けており、必要な雇用対策を打ち出していません。日本経済がよくなるいい材料がなく、国民は、大変なことになると思い始めています。マスコミも景気対策に批判的になったのは、これまでなかったことですよ。投資は先行きの見通しでするものなので、未来への確信がないと、経済は立ち直りませんね」



【解説】「安全なWebブラウザ」を選定するための手引き(Computerworld.jp - Yahoo! 2009年5月1日(金))

現在提供されているWebブラウザは、セキュリティ面でそれぞれに一長一短がある。自社の利用環境に適した最も安全なWebブラウザを選定するためには、そうしたセキュリティ機能の特徴を正しく把握し、その適用について検討する必要がある。本稿では、Windowsプラットフォームに対応した WebブラウザChromeFirefoxInternet ExplorerOperaSafari)のセキュリティ機能に焦点を絞って評価を試み、その結果を報告する。
日々利用するコンピュータの安全性を確保するためには、どのようなWebブラウザを選定すればよいのだろうか。読者の中には、攻撃対象になる頻度が最も低いソフトウェアを使用すればよいと考える人もいるかもしれない。
しかし、それでは根本的な解決策とはならない。やはり、自分が使用するコンピューティング環境にとって最も安全性の高いWebブラウザがどれなのかを十分に検討したうえで選定する必要がある。
本稿では、WindowsベースのWebブラウザのセキュリティ機能に注目し、Googleの「Chrome」、Mozillaの「Firefox」、 Microsoftの「Internet ExplorerIE)」、Opera Softwareの「Opera」、Appleの「Safari」を評価することにした。
評価対象のWebブラウザは、Chrome以外のものについては、長年の実績があり多数のユーザーが使用しているという理由で、また、Chromeは、独自のセキュリティ・モデルを採用しているほか、今後、Webブラウザのマーケットに深く浸透する可能性が高いことなどを考慮して選んだ。
レビューにあたっては、実際にテストを実施した2009年2月時点で公開されていた最新バージョン(ベータ版を含む)を使用した。各Webブラウザのテストは、Windows XP Professional SP3およびWindows Vista Enterprise上で実施した。
レビューの目的は、各Webブラウザのセキュリティ対策をテストすることにある。したがって、セキュリティに関連しない機能については基本的に評価の対象にしていない。また、Webブラウザ本体のセキュリティに焦点を絞っているため、開発元のベンダーがあらかじめインストールしたデフォルトのアドオンのみを評価の対象とした。
例えば、Firefoxではセキュリティを強化するためにNoScriptというアドオンがインストールされることが多いが、これはデフォルトのアドオンではなく、開発元のMozillaが作成したものでもないため、このレビューには含めていない。
読者がもし完璧なセキュリティを確保できるWebブラウザを探しているとすれば、それは時間の無駄である。新しいWebブラウザが登場するたびに、より高い安全性が約束されるが、結局は完全に安全なWebブラウザを開発することがいかに困難であるかを証明しただけに終わる。
一般的なWebブラウザでは、これまで多くの脆弱性が修正されてきた。2008年9月にベータ版が、12月に正式版がリリースされたばかりのChromeでさえ、攻撃コードはすでに1ダース近くに及んでいる。
安全なWebブラウザを開発することがいかに困難であるかの最もわかりやすい例を、テキストのみをサポートするシンプルなLynxブラウザに見ることができる。
Lynxは可能な限り簡素化されたWebブラウザであり、外部プログラムを使用しなければ画像や映像を表示させることもできない。そうしたシンプルな Webブラウザでさえ、これまで5件の脆弱性が確認されている。テキスト・ベースのWebブラウザでさえバッファ・オーバーフロー攻撃を受ける危険性があるのだから、より複雑なWebブラウザではそうしたリスクが増大するのも当然だ。
一般的に、管理者はインターネットに接続するWebブラウザのすべてに高い危険性があることを前提に、その利用を検討しなければならない。
高度なセキュリティ対策が求められる環境では、Webブラウザを実行したり、インターネットからのコンテンツを処理したりすることは許可されないため、そもそもWebブラウザのセキュリティを考える必要はない。
しかし、インターネット上のWebサイトを参照する必要があり、一定のセキュリティが確保されたWebブラウザを探している読者には、本稿が多少なりとも役に立つはずだ。(Roger Grimes/InfoWorld米国版)



ブラジルが浮上、スパム中継国ランキングに新展開(ITmediaエンタープライズ - Yahoo! 2009年5月1日(金))

セキュリティ企業の英Sophosは2009年1〜3月期のスパム中継国ランキングを発表した。首位は引き続き米国で、世界で出回ったスパムの15.8%が米国から送信されたものだった。
2位のブラジルは前期の4位から急浮上した。同国から送信されるスパムは、前期の4.3%から今回調査では10.2%に増えた。3位は中国の7.7%。以下インド(5.1%)、トルコ(4.1%)、韓国(3.8%)、ロシア(3.8%)などが続いている。
これまで上位12位に入っていた英国とドイツは後退し、代わってポーランドとコロンビアがそれぞれ2.6%で浮上した。大陸別に見るとアジアの34.8%を筆頭に、欧州23.6%、北米19.4%、南米19%となっている。
スパムメールは、企業が受信した全電子メールの97%を占め、その大部分がマルウェアに感染してボット化されたコンピュータから送信されている。