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敵基地攻撃 麻生首相「法理上はできる」(朝日新聞 2009年5月26日(火))

麻生首相は26日、北朝鮮の核実験を受け、自民党内から自衛隊が敵基地攻撃能力を持つ必要があるとの意見が出ていることについて、「一定の枠組みを決めた上で法理上は(敵基地攻撃は)できる。攻撃できることは、昭和30年代からそういった話だと承知をしている」と述べ、法的には可能との見方を示した。首相官邸で記者団に語った。
敵基地攻撃能力をめぐっては、政府は他国を攻撃する兵器の保有自体を認めてこなかった経緯がある。



敵基地攻撃、法的に可能=能力保有には言及せず−麻生首相(時事通信 - Yahoo! 2009年5月26日(火))

麻生太郎首相は26日夕、北朝鮮のミサイル発射基地への先制攻撃を想定した敵基地攻撃能力について「一定の枠組みを決めた上で、法理上は攻撃できるということは昭和30年代からの話だ」と述べ、法的には可能との認識を示した。ただ、能力を保有すべきかどうかには言及しなかった。首相官邸で記者団に答えた。
自民党内には、北朝鮮の核実験を受け、攻撃能力の検討を促す声が出ているが、首相の発言はこうした動きを後押しすることになりそうだ。



訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳(毎日新聞 2009年5月27日(水))

「ぼくらの時代」「グイン・サーガ」シリーズなどで知られる作家の栗本薫(くりもと・かおる<本名・今岡純代=いまおか・すみよ>)さんが26日、死去した。56歳。
東京都生まれ。早稲田大卒。中島梓の筆名で評論などでも活躍した。76年、栗本名の「都筑道夫の生活と推理」で幻影城新人賞評論部門佳作。77年、中島名の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞した。78年には栗本名の「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。SFファンタジーグイン・サーガ」は126巻に及ぶ世界一の長編小説としてファンが多い。81年、「絃の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞した。
音楽、漫画評論、作詞、作曲、ミュージカルの脚本、演出など幅広い分野で活躍。テレビ番組「象印クイズ ヒントでピント」などにも出演してお茶の間にも親しまれ、「才女」と呼ばれた。乳がん体験を記した「アマゾネスのように」がある。
◇「趣味前面」が魅力
文芸評論家、細谷正充さんの話 物語の構成にもキャラクターづくりにも、とてもな達者な人で、ツボをはずさない書き手でした。自分の趣味を強く前面に出した作品が多く、それも熱心な読者にはたまらない魅力だったのだと思います。



柳楽優弥、主演映画で復帰!騒動から9カ月(サンケイスポーツ - Yahoo! 2009年5月27日(水))

昨年8月末に薬物を服用した影響から俳優活動を休止していた柳楽優弥(19)が、来年新春公開の映画「すべては海になる」(山田あかね監督)で活動を再開したことが26日、分かった。俳優業は映画「包帯クラブ」以来2年半ぶり。「久しぶりで緊張した」と言いながらも、撮影ではブランクを感じさせない演技力を発揮。カンヌを沸かせた日本きっての若手俳優が、ついにスクリーンに帰ってくる!
薬物騒動から9カ月。充電期間を設けていた柳楽がパワーアップし、ついに本業の映画の現場に戻ってきた。
「すべて−」は、柳楽と佐藤江梨子(27)のW主演。読書好きの高校生(柳楽)と書店の店員(佐藤)が、本を通じてかけがえのない関係を築いていくヒューマンドラマだ。柳楽は、荒廃した家庭環境で育ったいじめられっ子役を演じる。
柳楽にとっては、2007年公開の「包帯クラブ」以来となる主演作。俳優活動休止期間中も、原案・構成を手がけた初小説「止(や)まない雨」を発売したり、ブログを更新したりはしてきたが、演技は約2年半ぶりだった。
だが、騒動を経てより一層ファンへの感謝の気持ちを強め、休止中も自分なりに過去の出演作を見直したり、海外の作品を観たりと、万全の復帰に向けて準備していた。4月に都内近郊で行われた撮影では、ブランクを感じさせないどころか、より成長した演技力を披露した。
5年前に、映画「誰も知らない」是枝裕和監督)で、カンヌ国際映画祭男優賞を史上最年少で受賞するなど、世界で注目された表現力も健在だった。
今作が初メガホンとなる山田監督は「撮影を進めるにつれて、どんどん役者の顔に変わっていって、すごい速さで進化していく様子に驚きました」。W主演の佐藤も「こういう役をきちんとできる柳楽さんに感動し、ステキだなと思いました」とビックリだ。
柳楽は「久しぶりの映画撮影で、初日は確かに緊張したけど、僕は現場にいること自体が大好きなので、それだけで十分に楽しめています」とコメント。
人間的にも大きく成長した様子の柳楽。“カンヌ俳優”から“日本を代表する若手俳優”へ。今作が“柳楽・第2章”への幕開けとなりそうだ。