「胚」は命ではない?

ヒトクローン胚研究を容認、条件付きで 科技会議調査会(asahi.com)
ヒトクローン胚作り:生命倫理調査会容認 溝埋まらず「多数決」−−10対5(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
クローン胚研究解禁、科技会議調査会が採決(YOMIURI ON-LINE)


特に毎日は「倫理」についての議論が不十分という姿勢を前面に出した内容。
すでに「ヒト胚」から「ES細胞」を取り出すことについては解禁されていて、今回の「倫理」面というのは「クローン人間」をどうすんだい、アンタ、ってことですね。
一般人から見ると、クローン云々で議論が深まらないならそもそも「胚」の時には真剣で真摯な議論したのかょと思うのだが、おかしいでしょうか。


ディックの短編「まだ人間じゃない」を思い出す。
再生医療だとか不妊医療だとか移植医療だとか、あちこちでそれぞれに「生命倫理」についてとっちらかったことやってませんか?
なんかこう、もっとちゃんとした議論ていうの、しないの?


できることはやっていい、やれるものはどんどんやろう。
やってみて、問題があったらその時考えよう。
前例があると、問題を考えやすい。


そうなの?


高度に発達していく科学技術は可能性を大きく広げる。
そのとき、「やるべきこと」と「やってはイケナイこと」について、いわゆる「倫理」に関する議論がきちんとなされるかどうか。


日本人は特に、「やってはイケナイこと」に弱い気がするなぁ。