愛は一方通行?

各地で大雨による被害が相次ぎ、今後も拡大する可能性がありそうだ。そんな状況なのに、行政、特に政府の動きがまったく見えてこない。大臣だか要人だかが視察したようだが、一部は総裁選がらみとあたりがつく。聞こえて来るのはその総裁選とか参拝とかどこぞで駄洒落を連発したというような話ばかりだ。
被害を受けて困っている国民が目に入っているんだろうか。すぐにでも必要な救助や復旧、避難者へのケアや、今後の支援はどうなるのか、そうしたメッセージが聞こえて来ない。
災害によりうちひしがれても復興は自助努力、被害に遭うのはそんなところに住んでいるからだなどと「自己責任」を指弾されてしまう。あまつさえ、非難所て毛布の支給を受けるのでさえ普段からの準備が足りない、贅沢だといきり立つ声まで聞こえて来る始末。
この国で国民を守ると言ったら「撃たれる前に撃つ!」のような、妙に勇ましいカタチしかないのだろうか。そしてそのような対象を無条件に愛せと強要する。そうした気持ちは「自然に湧きあがってくるもの」で、そうでなければ不自然だと決め付けられる。
どうも釈然としないことばかりである。