身に覚えのないメール

昨日、妻に某大手カード会社からメールが届いた。作ったこともない、したがって、取引もあろうはずがないカード会社からだった。曰く「ご登録内容の変更を受付いたしましたので、本メールにてご案内いたします」 メールにはその「ご登録内容」を確認する手段も書かれておらず、「身に覚えのない場合は…」云々の注意書きもなく、ただただカード会社のWebサイトトップページへのリンクがあるのみ。
妻も私もまったく思い当たるフシがなく、過去メールをひっくり返して検索してみたが該当するものは見あたらない。ヘッダを確認してみたが、特に怪しいところはなさそうだ。取り敢えずその某有名カード会社のサイトで問い合わせ窓口を探してみたが、すでに営業時間は過ぎており、やむなく緊急窓口(盗難とか紛失とか用の)に電話してみた。
程なく電話が繋がり事情を説明した。妻のところにメールが届いたこと、まったく身に覚えもなく、その会社のカードを過去を遡っても所持した経験がないこと、登録内容の確認についてや身に覚えがない場合の対応方法も書かれていないこと。すぐに妻や私の名義での登録があるかどうか確認をしてもらったところ、妻や私の名前、住所、電話番号、生年月日での登録はないことが判明した。
しからば間違いである可能性もあるだろう。しかし、だとすればどうして妻のメールアドレスが使われているのか、の疑義は消えない。
他の部署が対応できる時間ではなかったので、翌日以降、早急に調査をして連絡するとのこと。今回の問い合わせでカード会社に教えた情報を、対応が済み次第速やかにかつ完全に削除するよう伝え、電話を切った。
取り敢えず、当方の氏名や住所、電話番号、生年月日とヒモ付いたものはないようなので、楽観的に考えればただの間違い、これで不利益を被ることはないように思う。が、不安なことには変わりない。誰かがどこかで妻のメールアドレスを悪用しているのではないか…。
今日の午前中にカード会社から電話があったと妻から連絡があった。
昨日は聞かれなかったこともあって教えなかったメールアドレスを伝えると、確かにそのメールアドレスを登録している人物がいると確認できたという。恐らくその人物のメールアドレスと妻のメールアドレスが似ていて、登録する際に間違って登録したのではないか、とのこと。即刻その人物の登録内容から妻のメールアドレスを削除させ、ひとまず落着、ということになった。その人物にはカード会社から連絡をし、改めて登録内容を確認してもらうらしい。もし他に不具合が発生することがあれば、と連絡先も教えてもらったそうだ。
まともに考えれば、妻のところへ届いたメールはその人物が登録内容を変更した際に受け取っていたはずだ。ふつう、登録内容の変更をした時にはすぐに自動応答のメールが届く。アクセス用のリンクを添付して、確認後に確定させるところもある。届くはずの確認用メールがすぐに届かなかったら? 何かの事情で遅れているのかもしれないと思い、後で確認することにしたかもしれない(その時とても急いでいたとか)。いずれにせよ、このカード会社のシステム上の「不備」が招いた事態ではあろう。
さてさて、例えば悪用されていたとして、他に何かしておかなければならないことは? 取り敢えず妻のメール関連情報は変更しておこう。