陳謝はしたが

「子供産む機械」発言は不適切…首相、厚労相を注意(YOMIURI ON-LINE 2007年1月29日(月))

柳沢厚生労働相は29日午前、安倍首相に電話し、自らの「(女性は子供を)産む機械」との発言について、「例え話を使ったが、適切でなく訂正した」などと報告した。首相は「不適切な発言のないようにしてほしい」と厚労相に厳しく注意した。
柳沢厚労相は同日昼、厚労省内で記者会見し、「発言は全く不適切で、女性の気持ちを傷つけたことは申し訳なく、心からおわびする」と陳謝した。その上で、「仕事を通じて、(女性を差別するような)そんなことを考えている政治家ではない、ということを示したい」と述べ、辞任する考えがないことを強調した。
一方、民主党高木義明国会対策委員長は29日午前、「厚労相は言い直したと言っているが、重大問題だ」と指摘。進退は「本人の問題だ」とした上で、安倍首相の任命責任を追及する考えを示した。
民主、共産、社民の各党の女性有志議員は同日夕、厚労省を訪れ、柳沢厚労相の辞任を要求する方針だ。



厚労相という立場にあるものとは思えない、というか、政治家とも思えないような*1何しろお粗末な発言だ。「(女性を差別するような)そんなことを考えている政治家ではない」と、今さら誰が信じるのか。どんな結果を出したら「仕事を通じて」示せるのか、教えてほしいものだ。
政府は今日、1人の大臣に厳重注意し、1人の大臣から事情を聴取するという。すでに大臣が1人更迭されている。その他に2人の大臣の不明朗な点が指摘されている。内閣官房長官を除く国務大臣16人の中の5人、つまり実に3分の1に問題があり、その他にもガサゴソと何かが聞こえてくる人物を加えたら、5割に迫るのではないか。
こんなとんでもない内閣に、いつまでも大事な仕事を預けておく訳にはいかない。そんな事情を映すように、支持率だってどんどん下がっている。
まったくもって、情けないことだ。

*1:しかし、昨今は本当に、「言葉を大事にしない」政治家連中ばかりだからなぁ。