帰省2日目 午前中雲が多いものの昼前から快晴

今日は娘が楽しみにしていた秋芳洞。小野湖も半ばに差し掛かったところで、以前、台風の後に行こうとして途中の道に倒木があって行けなかった「吉部の大岩郷」に行ってみることにした。カーナビの案内に従って県道230号線に入ったのだが、これがスゴイ道だった。小野大橋を渡ったあたりから急に道が狭くなり、両側に生い茂る草をワサワサ払いのけながら走る感じ。このまま先細りで車が通れなくなったらどうしようなどと大騒ぎしながら何とか県道30号線に出て、無事「大岩郷」に到着。途中でオニヤンマや関東では見ることのない巨大なモンキアゲハが見られてよかった。
「吉部の大岩郷」は美祢市の「万倉の大岩郷」と並んで国の天然記念物。長らく人が通ったことのなさそうな足場を、草をかき分けながら少し登って見た。どちらも3〜4メートルもある石英閃緑岩が吉部では3ヘクタール、万倉ではなんと27ヘクタールも広がっているという。駐車場からはそのごく一部、どうしてできたのかよくわかっていない部分もあって、「巨人の天秤からこぼれ落ちた」なんていう昔話に思いを馳せながら奇景を眺めた。万倉の方にはトイレがあるけれど、こちらにはない。
大岩郷を出て一路秋芳洞へ。案内所までの道の両側にはたくさんの土産物店が並んでいる。
人気の「凸凹堂」でブレスレット、娘と妻がネックレスを購入。ちょうど昼時で、タイムサービスで1200円が1000円というので「瓦そば」を食べたのだが、牛肉の代わりに海老だったりしてがっかり。安く食べられたのはいいが、元祖たかせのとは大違い。ここでは以前から似たようなメニューを「ぜんじ河童そば」として出していたけれど、「瓦そば」を標榜している店もずいぶん多くなった。
食事も済んでようやく鍾乳洞探検に向かう。日曜日ということもあってかずいぶんと人出が多かった。入場するとすぐに水量の多い流れ沿いを歩く道で、これだけでとても涼しい。洞の入り口には前にはなかった屋根も付いている。洞の中に入ると寒いくらいで、湿度も相当に高い。黄金柱の前で一休みしてから黒谷口で外に出ると、メガネが曇るくらいの温度差で別世界から帰ってきたような感じ。ここから乗り合いバスで入口まで戻り、大正洞に向かう。
秋芳洞に比べると大正洞にはほとんど人出がなく、洞の入り口までのちょっとした山道には誰もいない。洞に入ってからもほとんど人に会わず、半ば貸し切り状態だった。ここでは「マグシーバー」というものを首にぶら下げて探検する。これは順路の区間ごとに電波を受信してその場所に応じた説明を聞くことができるというなかなかすぐれたシステム(何しろ聞きたくなければ耳から外しておける)だった。ここも洞の中はとても涼しくてよかったけれど、外に出ると湿気と熱気でものすごく不快指数が高くなる。
併設されている「秋吉台エコミュージアム」にも立ち寄った。ここでは「体感シアター」で山焼きの雰囲気(焦げ臭い臭いとちょっとした熱風)を体感できる。
帰りに少し遠回りをして「秋吉白糸の滝」に立ち寄った。落差30メートルの滝は水量も多くてなかなか壮大だった。滝壺にはモンキアゲハが水を飲みに来ていた。着いたのが16時を少し過ぎたところで「そうめん流し」はできなかったのだが、ここのはクルクル回るヤツじゃなく、竹を割った樋でやっていたようなので、次に機会があったらぜひ食べてみたい。
夕飯は一久川上店でラーメン500円、焼めし450円、餃子400円を食べた。お土産で買うのと比べるとだいぶアッサリしたスープだったけどおいしかった。焼き飯もニンジンやら野菜がたっぷり入っていておいしかった。
帰りにスーパーでマアジのタタキとイサキとタコの刺身を買って帰ったけれど、みんな地物で埼玉では味わえないおいしさだった。