帰省3日目 晴れ時々曇り、午後4時頃から雷雨

山陽道に乗り一路徳山へ。途中、佐波SAへ寄った。ここには24時間営業のファミリーマートが入っていて、24時間じゃないけど薬局もある。
11時頃徳山港に到着。駐車場の隅に人間魚雷「回天」の実物大模型と思われるものが置いてある。すぐに船に乗って大津島へ。ここには「回天発射訓練基地跡」がある。炎天下の島に着くととても静かで、基地跡へのトンネルにはフナムシがたくさんいた。基地跡にはたくさんの小魚が群れていた。海も空も広く、青かった。
もう一度トンネルを通って少し戻り、丘の上にある「回天記念館」へと向かう。途中に無料休憩所があったので席を借りて自販機のお茶を飲んでいるとそこのおじいさんが話しかけてきた。同期の優秀な学生がみんな死んでしまったと話してくれた。父とほぼ同い年、父は予科練終戦を迎えたので実際の戦争は知らないと母にずいぶん揶揄されていたけれど、訓練で死んだとか末期には銃撃を受けたとかということで、多かれ少なかれ死はずいぶんと近くにあったのだろうと思い至る。
こちらからなかなかうまく受け答えができなかったので、それを察してか、今年はセミが多いとかウグイスが鳴き方を覚えるのが遅いとか当たり障りのない話題に変わってしまった。伝えようという思いをきちんと受け止められなかったことを本当に申し訳なく思う。
「回天記念館」では回天の内部の様子や関わった人々のこと、実際に乗った人々の書簡・遺書などが展示されている。全長15メートル足らずに炸薬1.5トンを積み、閉じこめられた人間が操縦して敵艦に突っ込むという何とも愚かしい「兵器」だ。書簡には逡巡の心情を書き残したものもあって、「天を回らし、戦局を逆転させる」との「願い」を込めたこの兵器に約1400名が「志願」したというのも悲しい。
港のすぐ近くには「野良の台所」という食事処があったのだけれど、メニューもよくわからず時間もないので素通り。船に乗って再び徳山港へ。
徳山港からそれほど遠くない「鐘楼亭」で昼食。14時を少し過ぎたところでまだランチタイム(平日のみ)だったので、普段なら1600円する造り定食が鐘楼定食として1000円で食べられる。娘はお子様定食820円、さざえ壺焼き1785円を食べた。お子様定食の海老フライがまた立派で、2つ付いているのがとても贅沢だった。徳山に平日に行くならぜひお勧めの店。
徳山を出て「防府天満宮」に向かう。途中だんだん雲行きが怪しくなってきたけれど、果たせるかな、着いたとたんにパラパラと雨が降り出し、雷も鳴り始める始末。今回は諦めることにして帰途につく。
今日はフジグラン宇部で食事。