福岡伸一「生物と無生物のあいだ」読了

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

図書館から。
面白かった。予約が詰まっていてなかなか順番が回ってこなかったけど、借りてから2週間も経たずに読んでしまった。
ただ、結局のところ「生物と無生物のあいだ」にはいったい何があるのか、についてはよくわからなかった。キーワードはそこここにあり輪郭も何となくおぼろげにわかるようには思うのだけれど、ただこの本では本質に迫りきっていないのではないか。作りあげた構成を堅固に守るより、どんどん新しいものと入れ替えて入れ替えて結果的に構成が維持される、というのは面白い。ただ、ではなぜ?が見えてこない。
原子・分子レベルでならこの話だけで充分なのかもしれない。でも、それだけで解決できるものではないように感じる。最初の方に出てきたウイルスの話なんか興味深かったのに。
今後のこの分野に期待。