「二重計上は微々たるミス」と矮小化してみせる議員失格者

あんまりたくさんあるもんだから、とんでもないことを言っている例を取りこぼすところだった。
宮路議員、二重計上は「微々たるミス」(読売新聞 2007年9月9日(日))

宮路和明自民党衆院議員
社会保険庁や役所、NHK、一流企業ですら、経理ミス、補助金ミスはしょっちゅうある。そういうものから比べれば、全く全く微々たるもの」



540万円もの巨額を二重計上し領収書添付までしないという「ミス」とやらが発覚しながらこの言いぐさはなんだろう。自らの不始末をことさら矮小化してみせようという魂胆がアリアリだが、あまりにも的外れで、反省のカケラもないことを露呈して見せただけ。
問題となったズサンな実態は次の通り。


宮路・衆院議員が政治資金収支報告などに540万円二重計上(読売新聞 2007年9月8日(土))

元厚生労働副大臣宮路和明衆院議員(自民、鹿児島3区)が、2005年9月に行われた衆院選の選挙運動費用収支報告書と、自身が代表を務める「自由民主党鹿児島県第3選挙区支部」の政治資金収支報告書に、計約540万円分の支出を二重計上していたことがわかった。
(中略)
事務所などによると、同支部の05年の政治資金収支報告書に計上されている約7551万円の支出のうち、事務用品のリース代など約540万円分が選挙運動費用収支報告書にも記載されていた。選挙運動費用収支報告書の支出のうち46万円分については領収書の写しが添付されていなかったこともわかった。
安庭徹事務所長は「選挙運動の収支報告書と政党支部の収支報告書をよく整理せず二重計上してしまった。領収書の写しを添付しなかったのは、こちらの勘違い」としている。
(後略)



宮路元副大臣、領収書添付漏れ 二重計上も(朝日新聞 2007年9月7日(金))

元厚生労働副大臣自民党鹿児島県連会長の宮路和明衆院議員(鹿児島3区)が、05年の総選挙に使った費用を掲載した「選挙運動費用収支報告書」で18件約586万円分の支出について、提出しなければならない領収書を添付していなかったことが7日わかった。さらに、うち約540万円を、宮路氏が代表を務める「自民党鹿児島県第3選挙区支部」の支出に二重計上していた。
(中略)
宮路事務所の安庭徹所長は「個人の選挙運動と支部の政治資金を整理しないで報告した。こちらの勘違い。今後は適正に整理して、こういうことがないように努めたい」と話している。



「よくあることなんだから、あってもしょうがない」では済まされない。開いた口が塞がらない。