新内閣?

安倍氏がすべての責任を放棄して首相を辞任後、12日もの間、国会をほったらかしにして自民党内のゴタゴタに拘泥し、ようやく後釜が決まったと思ったらコレだ。何だ、何にも変わってないジャン。カネの問題が指摘されても踏ん反り返って知らん顔を決めた輩たちがそのまんま居座っている。安倍氏は「政策遂行内閣」などと言っていたが、おんなじような面々でも今回は「背水の陣内閣」なのだそうだ。
しかも、ここまでほったらかしにした国会をすぐさま再開して臨むのかと思ったら、10月1日開会なのだそうで、まったくもって呆れ果てる。このまま年を超すなんてことは願い下げ、即刻解散し、衆院総選挙で国民の信を問うべきだ。


福田内閣:発足 再任13、横滑り2 「急場」に守り優先、麻生氏は閣外(毎日新聞 2007年9月26日(水))

(前略)
改造内閣が1カ月足らずで退陣、臨時国会中の組閣であることから前内閣の17人の閣僚のうち15閣僚を残留させ、急場しのぎの陣容となった。町村信孝外相の官房長官起用に伴い、外相に高村正彦防衛相、防衛相に石破茂防衛庁長官をそれぞれあて、経験・実務重視の布陣でテロ対策特措法延長問題が控える国会攻防に備えた。参院与野党勢力が逆転する中、福田政権は発足直後から厳しい政権運営を迫られそうだ。
福田首相は25日夜の記者会見で、大量の再任について「国会中で、改造の幅を広げることは、それだけ混乱を招く可能性があるかもしれない。それで必要最小限にとどめた」と説明した。
17閣僚のうち、安倍改造内閣とポストが変わらない再任は13閣僚。変動した4ポストも町村、高村両氏が横滑りで、新任閣僚は、伊吹文明自民党幹事長の後任の渡海紀三朗文部科学相と、石破氏の2人だけ。与謝野馨官房長官と伊吹氏のみ閣外に去った。新任閣僚を起用する場合、「政治とカネ」をめぐる問題などを調べる時間的余裕が無い事情もあった。
(後略)



福田首相:「背水の陣内閣」と命名…危機感あらわ(毎日新聞 2007年9月26日(水))

福田康夫首相の記者会見要旨
<冒頭発言> 全力を挙げこの難局に取り組む決意だ。自民党総裁選で2週間国会を止め、国民、議員に申し訳ないことをした。政治不信の解消に全力を傾けなければいけない。今、参院での与党過半数割れで、非常に困難な国会運営を強いられる可能性がある。野党とどういう協議をするかが大きな課題になる。


<新内閣について> 国会中で混乱を招く可能性があり、前内閣を基本的に踏襲し、必要最小限(の交代)にとどめた。麻生(太郎)氏にも協力を希望したが、入閣されなかった。(新内閣を)冗談で「背水の陣内閣」と言っている。一歩でも間違えれば自民党が政権を失う可能性がある内閣だ。緊張した日々を送らなければいけない。


テロ対策特措法 新法も一つの方法。その方向になりつつある。野党ともよく協議したい。


<官邸主導> 01年に官邸主導体制ができた。その仕組みはフルに使う。各省にまたがる問題は官邸でリーダーシップをとる機会が多いと思う。


<政治とカネの問題> 今後、閣僚に問題が起きた場合は、事情を勘案して対処していく。故意にやるのは問題があるが、見過ごしや思い違いは、程度による。


北朝鮮拉致問題 総裁選中には、「解決したい」という意欲を言った。交渉の細かい話をよく承知したうえで、方法を考えたい。


解散総選挙 国民生活に悪い影響を与えるようなことがあってはならない。景気の動向なども考え、解散の時期を探ることになる。



福田内閣:新閣僚の横顔(毎日新聞 2007年9月26日(水))


首相自ら「解散」について言及しているわけだけれども、野党としても腰砕けにならないよう、強力に「早期衆院解散・総選挙」に持ち込むよう粘っていただきたい。ここで日和るようなことがあっては、せっかくの選挙で呆然の結果となること必至だ。


小沢民主代表:改めて早期の衆院解散・総選挙求める(毎日新聞 2007年9月26日(水))

民主党小沢一郎代表は25日、国会内で記者会見し、福田康夫首相について「自公政権であることは誰が変わっても同じだ。1日も早く終わってもらう以外ない」と述べ、改めて早期の衆院解散・総選挙を求める考えを示した。
小沢氏は「首相指名選挙でも衆参の意思が異なった。参院が最も直近の主権者の意思を反映した議席だ。衆院でもう一度国民の判断をあおぐしかない」と強調。
(後略)



山岡賢次民主党国対委員長
「総花的で平凡な内閣だ。安倍内閣と変わらずすぐに幕引きになる」


民主党若手参院議員
自民党が本気ではないことがよくわかった」


市田忠義共産党書記局長
「安倍お下がり内閣という印象だ」


福島瑞穂社民党党首
「新しいことをやっていこうという問題提起が見えない内向きの内閣だ」