給湯器交換顛末

水曜の晩に残り湯を見たらずいぶん多くなっているように感じて、栓を抜いてカラにしてみると、浴槽の湯が出る口から水がポタポタたれてるではないか。浴槽の出口部品の不良かもしれないといろいろ探してみたのだが、症状や構造からすると給湯器側の故障かもしれない。
これは困ったと取り敢えず、金曜の夜に浴槽に栓をして、どの位溜まるものか試すことにした。土曜の朝に見ると、底に5cm位の水が溜まっている。1日にすると15cm位になるかもしれない。以前にも何となく残り湯が多かったことがあるようにも思うし、ずいぶん水道料を損していたかもしれない。
管理会社がやっている24時間対応の窓口に電話すると、「信頼できる業者」を紹介してくれたので、さっそく調査を依頼した。基本料金は5,000円だ。
3時頃に業者が来てずいぶん長い間浴槽まわりを確認した後、また長い時間を掛けて給湯器を確認し、どうも給湯器交換するしかない、という。聞いてみると32万くらい掛かる、ウチでやればその位で済むが、他に頼むと4〜50万掛かる、と言われた。来てから4時間後のことである。
実は事前にインターネットでずいぶん探し回ったので、給湯器交換の相場がそんなモノでないことを知っていたのだが、とにかく明細を記載した見積りを出してくれと頼み、5,000円払ってお引き取り願った。その晩、「燃焼ファン回転異常」なんてエラーが出て一時湯が出なくなったのだが、少し経つと直ってしまった。今まで出たことのない症状だ。結局、出費に見合うだけの成果はなかったうえに、不安を買ってしまったことになる。
日曜日、少し前にチラシが入っていたのを思い出して見てみると、24号の給湯器交換が13万ちょっとでできると書いてある。しかも工事費・消費税込みだ。ウチのすぐ近くに店舗があるし、早速電話してみるとすぐに来てくれた。
症状を聞いて、すぐに給湯器と当たりをつけ、部品交換でも対応はできるとは思うけれど、設置から13年になるし、他の部品の劣化でまた別の故障が発生するかもしれない、少々高いけれど、長い目で見れば交換することをお勧めします、という。見積りを出してもらうことにして大体どの位でできるものかを聞くと、製品によって仕切りが違うので一概には言えないが、本体が約半額、工事費等込みでも20万にはならないと思う、とのこと。ここまで約15分、それから30分くらい掛けて本体などの型番確認やら寸法やら見取り図やら写真やらの作業があって、早急に見積もりを出します、と帰って行った。
管理会社の窓口に経緯を話し、「信頼できる業者」とはいったいどんな基準で選んでいるのか、など小一時間。他の住戸で30万くらいで交換したとの話を聞いたし、何軒かすでに交換しているらしいから、不用意に損をしているウチもきっとあるに違いない。
さて、週明けの月曜日、管理会社から電話があり、大変申し訳なかった、ウチでも請けることができて21万でやります、もし他の業者でそれより高いようなら連絡してほしい、土日を含め24時間窓口では二度とこのようなことが発生しないよう厳重に注意し対応する、とのこと。
昼間に昨日の業者が施工業者を連れて確認に来て、夜になって見積りが届いた。見てみると24万ちょっととお高い。釈明するに、OEM先の高温注水型の本体は流通が少なくて、仕切りがどうしても下がらなかったとのこと。
値段だけのことを考えると管理会社に軍配なんだが、この業者は対応が丁寧だしきちんとした明細入りの見積りを出してきたし、他の見積りも参考資料としてもってきて説明してくれたし、好感度は高い。でも、悩んだあげく、悔しいが管理会社に頼むことにした。
今日になって、管理会社に交換を依頼することを告げ、業者には断りの電話を入れた。業者の対応は最後まで好感の持てるものだった。
管理会社の見積もりも出してもらった。給湯器はOEM元の製品で、仕切りもそれだけ安い。湯の出口の部品も交換するようで、その分の工事費も上乗せだ。出精値引きで稼いでる感じなんだが、これがなければほぼ同額、何だか見透かされてるみたいで悔しいのだがしょうがない。
とにかく今後はこのようなことが起きないようにしっかり体制を引き締めてほしい、水回りだけじゃなく他にもいろんなことがあるんだから、管理会社が信頼できなくなってどうするのだ、とキツく要請したうえで、今回は依頼することにしたのだった。
あとは施工のスケジュール待ち。