居眠りの生徒に指切らせ血で「反省文」 福岡の高校(asahi.com)

居眠りの生徒に指切らせ血で「反省文」 福岡の高校(asahi.com

福岡市南区の市立福翔高校(段裕明校長、951人)で、同校の40代の男性教師が、授業中に居眠りをした男子生徒にカッターナイフを渡し、この生徒の指の血で「反省文」を書かせていたことが18日、わかった。教師は同日、校長と教頭、生徒の担任教師とともに生徒の保護者を訪ね、謝罪した。

同校などによると、17日午後3時ごろ、この教師は自分の授業中に居眠りをしていたとして、男子生徒を職員室に呼び出した。教師は「寝るなら保健室に行け」と注意したが、生徒に反省の色がみられないとして、B4判の紙とカッターナイフを渡し、「鉛筆ではなく血で書け」と、ナイフで指を切って、その血で反省文を書くよう迫った。

その後、教師が別の業務で職員室を離れ、数分後に戻ると、生徒は右手人さし指をナイフで切りつけ、血で反省文を書いていた。教師はすぐに鉛筆で書くよう改めさせたという。学校側には「本当に血で書くとは思わなかった。驚いてやめさせた」と説明している。

段校長は朝日新聞の取材に、「教師として自分の気持ちを伝えようと熱心なあまりの指導だったと思うが、不適切だった。佐世保でナイフを使った事件があったにもかかわらず、教師に対する指導が不足していた」と話している。