おじさんに会えない。

ジェンキンスさんのおいが来日、「会わせて」と訴え(asahi.com

入院中のジェンキンスさん(64)のおいで、米ノースカロライナ州から来日しているジェームズ・ハイマンさんが24日夜、東京都内で記者会見し「おじに会わせてほしいと要望したのに、日本政府に阻まれ、会えなかった」と訴えた。

ハイマンさんは17日に来日。18日にジェンキンスさんと妻の曽我ひとみさん(45)らが来日・帰国した際は、テレビ番組に出演しながら到着を見守った。これまでジェンキンスさんや曽我さんと面会したいと政府に訴えたが、外務省や拉致被害者・家族支援室の職員に断られ、会うことも電話で話すこともできないという。

25日には帰国の予定で、「おじと直接話し、家族の近況を伝えたかった」と話している。

ジェンキンスさんが脱走兵とされていることについては「おじは15歳で軍に入隊した愛国者。脱走するはずがない。それにもう64歳。余生を平和に過ごさせたい。関係当局は『司法取引に応じて罪を認めよ』などとおじに圧力をかけないでほしい」と話している。

北朝鮮拉致問題ジェンキンス氏処遇 おいのジェームズ・ハイマンさんに聞く(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

◇「幸せそう。日本で自由に暮らして」

拉致被害者曽我ひとみさん(45)の夫ジェンキンスさん(64)のおいで、米国在住のジェームズ・ハイマンさん(44)が24日、東京都内で毎日新聞のインタビューに応じた。ジェンキンスさんの母親(91)ら家族の写真を持って来日したハイマンさんだが、面会は果たせていない。一家をテレビで見たハイマンさんは「北朝鮮から出られ、とても幸せそうだ。日本で自由に暮らすことを望んでいる」と語った。

ハイマンさんは、一家が帰国する前日の17日に来日した。政府の拉致被害者・家族支援室や米大使館に、ジェンキンスさんとの面会を要請している。「彼は40年間、家族に会っていない。彼の母、姉である私の母、彼の兄弟や姉妹、いとこなど一人一人の写真を見せながら、説明してあげたい」と話した。

ハイマンさんによると、ジェンキンスさんの母親は現在施設にいる。元気で、ジェンキンスさんが結婚していたことを知り、とても喜んでいた。孫である美花さん(21)とブリンダさん(19)の2人が写っている写真を大事に持って暮らしているという。

ハイマンさんは、病院にいる一家の状況について「もっと、日本の自由を満喫できるような暮らしをしてほしい」と望んだ。「米国政府は彼(ジェンキンスさん)を許さないから、米国に戻らない方がいい」と述べた。

ハイマンさんは25日帰国予定。政府の支援室は「病院での検査が続いており、(面会は)現在検討中だ」と話している。