知事、有識者会議を批判 - 女系天皇容認論「歴史観に欠ける」(朝日新聞2005年11月23日(水)朝刊)

知事、有識者会議を批判 - 女系天皇容認論歴史観に欠ける」(朝日新聞2005年11月23日(水)朝刊)

小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」がまとめた女系天皇を認める方針について、上田清司知事は22日の定例会見で、「委員に歴史や文化に造詣がない方が多すぎる。なぜ2千年の天皇制が尊敬され、存続しているのかの考え方が全く出ていない。間違った議論をしていると思う」と述べた。ただ、女性天皇の是非自体は言及しなかった。
上田知事は「広範囲の議論を集める必要がある」と指摘する一方で、有識者会議については「極端に言うと、王朝が変わるという議論になりかねないという問題意識に欠けている」と批判。「歴史観を考えないというのなら、有識者会議にしないで、『民法家族法天皇制に当てはめる会』にすればいい」と不快感を表明した。