県の審議会 用語の置き換え検討(asahi.com / 2006年03月24日)

県の審議会 用語の置き換え検討(asahi.com / 2006年03月24日)

◆「ジェンダーフリー」→男女平等・協同参画


県の男女共同参画推進プランの見直しを進める有識者らの審議会は23日、プランの中で「ジェンダー(社会的性別)にとらわれない考え方」という意味で使われている「ジェンダーフリー」という用語を改める方針で合意した。「男女共同参画」「男女平等」など、他の用語への置き換えを検討している。
内閣府は1月末、ジェンダーフリーという用語を使った性差や伝統文化の否定は、国民の求める男女共同参画社会と異なるとし、「誤解や混乱を避けるため使用しないことが適切」とする通知を都道府県に出した。上田清司知事も2月県議会で、「現場を混乱させるのなら、県としても今後使わない」と答弁。事務局の県男女共同参画課が、見直しを提案した。
検討されたのは「ジェンダーフリーの視点に立った教育の推進」という項目。委員からは「ジェンダーフリー和製英語で分かりにくいが、ジェンダーは国際的用語で、残すのが望ましい」「性別による役割分担や偏見を認めることにつながらないよう、ジェンダーに関連する用語の正確な理解を呼びかけるべきだ」などの意見が出た。
事務局は「教育局の意見を聞いて代わりの用語を検討する」と答えた。