朝食食べない子 性モラル低い? 県教委調査結果(群馬)(YOMIURI ON-LINE / 2006年3月30日)

朝食食べない子 性モラル低い? 県教委調査結果(群馬)(YOMIURI ON-LINE / 2006年3月30日)

朝食を食べないと性へのモラルが低くなる――。県教委がまとめた「性に関する意識調査」の結果から、こんな傾向が浮き彫りになった。
調査は、県内の小学6年生、中学2年生、高校2年生各2000〜2200人と、教師、保護者を対象に実施した。
その結果、朝食について、「毎朝食べる」と回答した小学生の83・1%が「成人雑誌やアダルトビデオを見たことがない」と答えたのに対し、「ほとんど食べない」と答えた小学生では57・8%にまで比率が下がった。
「どの位の年齢で性行為をして良いか」との問いでは、朝食摂取率が低いほど低年齢での性行為を認める傾向にあり、「ほとんど食べない」と回答した中学生の42・5%が「中学、高校時代」と回答した。
さらに、中高生では、1か月の小遣いが多いほど若年齢での性行為を容認する傾向にあった。
一方、家族との会話が多いほど性行為に対する敷居を高く感じていることも分かり、「家族と話したくない」と回答した児童生徒の中には、性行為の相手にふさわしい人として、「お金をくれる人」と答えるケースもあったという。
内山征洋教育長は「朝食は基本的な生活習慣を測る指標の一つで短絡的には言えないが、家庭でしっかりと育てられている子どもはちゃんとした考えを持っているということだと思う」と分析。県教委は今後、調査結果を性教育の参考として役立てていく。