この責任感のなさ

石原都知事、規定超す宿泊費 共産都議団が指摘(asahi.com 2006年11月15日(水))

東京都の石原慎太郎知事が海外出張の際、都条例の規定を大幅に超過する高級ホテルやクルーザーに宿泊し、衆院議員時代からの秘書も、飛行機は知事と同じファーストクラスに格上げしていたことが15日、共産党都議団の調査で分かった。石原都知事の規定額は総理大臣と同額だが、それを超えていた。神奈川、埼玉、千葉の各知事はそれより下のランクで、いずれも「規定額を超えたことはない」という。
石原都知事はこれまでに計19回の海外出張をしており、共産党の調査では、記録が残っている過去5年の15回分で、同行職員分も合わせて出張費の総額は約2億4350万円に及んだ。同党はこのうち6回について、情報公開請求で詳細な記録を入手し、公表した。
都知事の宿泊費や交通費、日当は48年制定の都条例で定められている。「国家公務員等の旅費に関する法律」に準じており、総理や最高裁長官と同額だ。例えばロンドンやワシントンなど大都市では1泊4万200円。だが、詳細な記録のある6回の出張では、石原知事の宿泊費は規定の3.3〜1.6倍だった。
01年9月のワシントン出張では、1泊26万3000円〜13万1500円のホテルに泊まり、同6月のガラパゴス諸島への出張では大型クルーザーを5日間借り切り、1泊あたり13万1000円だった。
6回の出張にはいずれも特別秘書が随行し、5回は知事と同じファーストクラスを利用。都の規定では、知事はファーストクラスだが、特別秘書はビジネスクラス。今年5月のロンドン出張では、格上げの理由を「知事と機内で打ち合わせを行う必要がある」とし、航空運賃は規定を約80万円超える167万5700円だった。
また、5回の出張では大手通訳会社と随意契約し、通訳が日本から同行している。うち4回の理由書には、「知事自身が発言を無意識に省略あるいは割愛した場合に、必要に応じて都政の現状や知事の従前の発言を踏まえて適宜補足するという高度な技術が不可欠」と書かれていた。
石原知事はこの日、「何も豪勢な旅行をしようと行っているのではなくて仕事だから。(出張費の使い方は)知事が差配することではない。規定はよく知らないし、それからはずれているなら直さなければいけないと思う」などと語った。



石原都知事ムダ使い!?海外出張費2億4000万円(スポーツ報知 2006年11月17日(金))

東京都の石原慎太郎知事(74)が1999年の知事就任以来、2億4000万円の海外出張費を使っていたことが16日、明らかになった。
この日会見した共産党都議団によると、石原知事の海外出張はこれまで19回。うち15回の経費は総額約2億4350万円に及ぶという。内訳は01年6月11日〜21日、ガラパゴス諸島視察のため8人で出張し1444万円など。最大は今年5月28日〜6月3日のロンドンなどの欧州視察で、18人が出張し約3573万円を支出していた。
都では条例で知事の宿泊費、交通費など経費を定めている。宿泊費は1泊4万200円までと規定されているが、石原知事は26万3000円のホテルに宿泊したこともあったという。
夫人の宿泊費なども公費でまかなわれ、同行の特別秘書も規定が約2万5000円のところ、1泊約10万円の部屋に宿泊。移動の飛行機も規定のビジネスクラスではなく、知事との打ち合わせなどを理由にファーストクラスを使用していた。
これらの出費について石原知事はこの日、報道陣に対し「知らないよ、私は。そういうことは事務局に言ってくれ。何も豪勢な旅行しようと思って行っているわけじゃない。直すところがあったら直したらいいじゃないですか」と話した。