「やっぱり」大臣にふさわしくない

赤城農水相、政治活動費を2重計上 同じ領収書を添付(asahi.com 2007年07月27日(金))

赤城農林水産相衆院茨城1区)が支部長を務める自民党支部と、赤城氏の後援会が、03年分の政治資金収支報告書に同じ領収書のコピーを添付して、約20万円の郵便料金を二重に計上していたことが分かった。朝日新聞の情報公開請求に対して茨城県が開示した資料で判明した。赤城事務所は二重計上を認め、「後援会の収支報告書に事務処理上のミスがあった」と説明。26日に後援会の収支報告書を訂正した。
二重計上が発覚したのは、赤城氏が支部長で水戸市に事務所を置く「自由民主党茨城県第1選挙区支部」と、赤城氏の事務所関係者が会計責任者を務め、茨城県筑西市の実家を主たる事務所としている政治団体赤城徳彦後援会」。郵便料金はいずれも、収支報告書に領収書のコピーなどを添付する義務がある5万円以上の「政治活動費」として茨城県選挙管理委員会に報告されていた。
支部側は郵便料金について、03年分の収支報告書に「組織活動費(行事費)」の「案内状発送費」として、9月11日に13万435円と6万5650円を支出したと記載。領収書のコピー2枚を添付した。
一方、後援会側は「機関紙誌の発行事業費(機関紙の発行費)」の「荷造発送費」として、同日に同じ金額を支出したと記載。領収書のコピー2枚を添付した。コピーはいずれも発行時刻や郵便物の数、おつりの金額、発行ナンバーなどが2団体で同じだった。
領収書は、13万435円が「水戸中央郵便局」、6万5650円が「水戸駅前郵便局」の発行になっていたが、後援会の収支報告書はいずれも支出先が「水戸市役所前郵便局」になっていた。
赤城事務所側は取材に対し「03年9月11日付の郵便料金は、支部の経費だった」と説明。後援会の収支報告書に同じ領収書のコピーを添付して実際にない支出を計上したことを認め、「事務処理上のミスで意図的ではない」としている。
政治資金規正法では、収支報告書の虚偽記載が認められた場合は、5年以下の禁固、100万円以下の罰金が定められている。



赤城農水相が北京から帰国、飛行機に車横付け(asahi.com 2007年07月27日(金))

日本産米の中国への輸出再開をアピールするため北京を訪問し、「体調不良」を理由に帰国を延期していた赤城農林水産相は27日午後、北京発成田行きの便で帰国した。自身が支部長を務める自民党支部と後援会が同じ領収書のコピーを二重に計上した問題が新たに発覚し、成田空港には約30人の報道陣が詰めかけたが、赤城氏は取材には応じず、「健康上の理由」で特別な配慮を求めて飛行機に横付けさせた車で空港を去った。
赤城氏は26日夜には帰国する予定だったが、同日昼すぎに急きょ「下痢や立ちくらみ」の症状を訴え、帰国を延ばした。農水省によると、赤城氏は同日夜、日本大使館の医師の診察を受け、点滴を受けるなどして休んだ。「疲労」が原因とみられるという。農水省には戻らず、今後、都内の病院で診察を受ける予定という。赤城氏はやや青ざめた表情で、報道陣からは「二重計上の説明は」などの質問が飛んだが、顔を向けることもなく、一切、答えなかった。