教育への介入

埼玉師範塾 教員33人が参加 秩父で開塾式、知事が激励(WEB埼玉 2006年9月24日(日))

新しい歴史教科書をつくる会」元副会長で、県教育委員の高橋史朗氏が塾長を務める私塾「埼玉師範塾」(井原勇会長)の開塾式が二十三日、秩父市定峰で開かれ、名誉会長に就任した上田知事や塾生、来賓の栗原稔秩父市長、横田昭夫行田市長らが参加した。
塾生は二十代から五十代の公立小中高教諭三十三人。秩父と行田の両市教委からの推薦が過半数を占め、残りは自薦という。開塾式では「君が代」を斉唱した後、入塾証書が高橋氏から手渡された。上田知事は「埼玉師範塾に期待する」をテーマに講演し「一つの学校が変われば他の学校に波及する。強い教師になって学校を引っ張ってほしい」と激励した。
高橋氏が同塾を設立することに関し、教職員組合や一部の市民団体から「知事と教育委員が私塾という形で教員研修を行うのは県民として理解し難い。行政が担う課題」などと批判が出ている。

上田氏はいったい、知事という地位を利用して何をしようというのだろうか。自らが教師になりたかった夢を何かのカタチで実現したいと思うことを悪いとは言わないが、しかしやり方を間違えれば、戸塚と同じ「持論の押し付け」に過ぎない。
しかも、各市長がこれにご追従とはどうもいただけない。会長の井原勇氏も元与野市長だし、埼玉県下の行政が一体となって取り組むなんて話になりかねない。この点については非常に大きな危惧を表明しておく。