たった100万円で「ゼロからスタート」?

首相、報酬約100万円を返納を表明 TMやらせ問題で(asahi.com 2006年12月14日(木))

安倍首相は13日、政府主催のタウンミーティング(TM)の「やらせ」質問などを調べていた調査委員会(委員長・林芳正内閣府副大臣)の最終報告書を踏まえ、自らに対する「処分」として、首相報酬約100万円を国庫に返納する意向を表明した。首相自らが不祥事の「けじめ」として報酬をカットするのは極めて異例。14日にも幹部ら関係者の処分を行い、塩崎官房長官や伊吹文部科学相ら関係閣僚も報酬を返納する方向だ。
首相は13日夜、首相官邸で記者団に「首相の俸給3カ月分を返納したい。当時の官房長官としての私の責任の取り方だ」と語った。首相の報酬は月約234万円だが、財政再建のために3割を自主返納している。さらに議員としての歳費分約130万円は受け取るため、今回の返上は3カ月分で計約100万円となる。
(後略)



「極めて異例」かもしれないが、たったの100万円を返上しただけで数10億円の無駄遣いをチャラにできるはずがない。そもそもカネだけの問題ではない。ズルをして自分らの都合のいいように事を運び、国民を愚弄した罪はこんなことで償えるはずもなかろう。もとより「ゼロからスタート」などできようもない。
首相と呼応するように、官房長官らも返上するつもりらしい。


官房長官と3大臣が報酬返上 TM「やらせ」質問問題で(asahi.com 2006年12月14日(木))

塩崎官房長官は14日午前の記者会見で、「やらせ」質問が問題となった政府のタウンミーティング(TM)の調査報告書がまとまったことを踏まえ、TMを所管する責任者として、自らの閣僚としての報酬3カ月分(約79万円)を自主返納することを明らかにした。伊吹文科相と長勢法務相、冬柴国交相もそれぞれ2カ月分の返納を発表した。返納額は伊吹、冬柴両氏が約47万円、長勢氏が約53万円となる。
3閣僚は、それぞれ「やらせ」が判明した教育改革、司法制度改革、海洋国家のテーマを所管しており、組織としての責任を明確化することにした。また、調査委員長を務めた林芳正内閣府副大臣も、TM担当室を所管する内閣府副大臣として2カ月分(約34万円)を返納する。
(後略)



すべてを合わせても、たったの300万ポッチだ。国民の血税の多額を無駄にしたことをいったいどう考えているのか。カネまで出したんだからこれで手打ち、と考えているなら以ての外だ。バカにするのもいいかげんにしてもらいたい。