上田清司埼玉県知事「現に存在していることを認めないような条文があること自体が不自然」

【埼玉】国民投票法成立を歓迎 上田知事『タブー解き放たれた』(TTOKYO Web 2007年5月16日(水))

上田清司埼玉県知事
憲法改正がタブーにもなっていたようなところがあったが、解き放たれた。なし崩し的な解釈ができないようにするのは大事で(憲法改正の)手続き法ができたことは歓迎したい」
「(自衛隊について)戦力でないと思う人はいない」
「自衛の範囲内で戦力を持てるとの解釈で自衛隊ができているが、憲法九条を素直に読むと戦力は持たないと書いてある」
「現に存在していることを認めないような条文があること自体が不自然で、そういう部分を改正すべきだという考えを持つ人が出てくるのは当然」



もともと上田知事は軍備主義者だ。だから「あるんだからそれに合わせるべき」という認識が出てくる。そもそも憲法は権力者を縛るものなのだから、この論は本末転倒だ。一時的に戦力を保持するのがやむを得えず解釈の中で収めたとしても、必要がなくなれば縮小、破棄するのが本来の筋道だ。「あるんだから」で何でも済むならば、憲法なんていらなくなってしまうではないか。第一、憲法を変えるかどうか決まってもいないのに、手続き法だけ先に作るなんていうのもまた順序を無視した所業だろう。
慰安婦にせよ憲法にせよ、この人物の「観」というものには無視できない危うさがつきまとっている。
そして、またぞろ知事選に出馬するつもりらしい。


上田知事、17日出馬表明(Web埼玉 2007年5月17日(木))

上田清司知事は、任期満了に伴う知事選(八月九日告示、二十六日投票)への出馬表明を十七日に行う。同日午後、記者会見を開き、一期目の自己評価、二期目に向けた政策の骨格などを示す考え。
(中略)
上田知事に推薦状 県町村会
県内三十町村で構成する県町村会の会長石川三郎騎西町長と副会長の小沢信義毛呂山町長、野口重信美里町長は十六日、県庁に上田清司知事を訪ね、二期目の出馬要請とともに町村会の推薦状を手渡した。
同日、さいたま市内で開いた町村会臨時総会で全会一致で推薦を決定した。



町村会を始め、主要市の市長、議員などもこぞって応援するもようだ。今回も無所属で立つものと思うけれど、前回選挙にも増して自民寄りの布陣になるんじゃなかろうか。民主党も中途半端に応援などせず、ハッキリと三行半を突きつけるべきである。
少なくとも県民は、軍備主義者であること、「“従軍”慰安婦はいなかった」との認識を持っていること、南京虐殺には懐疑的であることなどをよく知ったうえで、投票に臨む必要がある。
ぜひとも、落選していただきたいものである。