人のカネは使い放題

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事務所費で「ナントカ還元水」釈明の果てに自殺してしまった松岡氏の後に大臣となった赤城氏は、就任当初からカネについて新聞の見出しを賑わしていた。事務所費の問題だけでなく、松岡氏の自殺の原因の一つではないかと取り沙汰された「緑資源」との関連も指摘されている。


赤城農相:政治資金パーティー券を、緑資源関連団体が購入(毎日新聞 2007年6月2日(土))
赤城農水相政治団体 40万円記載漏れ(朝日新聞 2007年6月6日(水))
赤城農水相、林土連からの献金を訂正のうえ返還(朝日新聞 2007年6月8日(金))
赤城農相:補助金交付団体から献金計30万円 規正法違反(毎日新聞 2007年6月12日(火))
赤城農相:事務所費が大きく変動 19万円〜1千万円幅で(毎日新聞 2007年6月15日(金))


それがここにきてやっと大々的に紙面を飾る結果となった。もっと早く突っ込んだ取材をしてどんどん疑惑を披瀝していれば、強行採決とか参院の存在をも揺るがすような委員会採決なしとかを許さず、ロクでもない法律を成立させてしまうようなことも防げたのではないか。どうもそうした報道姿勢にも、多くの危惧を抱かざるを得ないような状況だ。
だが、少なくとも赤城農相の現在の疑惑に関しては、またしても初期段階として「問題ない」で済まそうとしている首相の姿勢を含め、見過ごすことのできない大問題だ。


赤城農相:事務所費問題で「活動実態ない」との報道否定(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月7日(土))

(前略)
赤城氏によると、経費は父親宅のほか水戸市内の自民党支部と同じ場所に置く事務所の2カ所分を合算しているという。内訳については「電話代や切手代、事務機器のリース料、人件費を積み上げた。家賃は含まれていないと思われる」とし、「架空のものや付け替えではない」「公表すべきものはきちっと公表している」と繰り返した。
後援会代表者の前茨城県議が「名前を使われていると知らなかった」などと述べたことについては「祖父の代から中心になって活動してくださっていて、代表になる了解も得ている。勘違いか誤解か分からないが、事務所にも何度もおいでいただいている」と話した。
また、東京都世田谷区の妻の実家に別の政治団体「徳政会」の事務所を置き、毎年100万円以上の経常経費を計上していることについては「親族や友人の寄付の受け皿として活動しており問題ない」と話した。



赤城農相:事務所費問題 会見の一問一答(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月7日(土))

(前略)
−−(政治団体の)経費として支出が多すぎるのでは。
◆電話代とか切手代とか、いろいろと積み上げた結果。後援会活動をしっかりやっています。まさに活動の拠点で、象徴的な場所。
−−代表者が、自分が代表と知らなかったと話しているが。
◆代表になってもらう時に了解を得ているし、後援会活動の中心になってもらっている。
−−進退問題に発展しないか。
◆今の報告通りで、架空のものを付け替えたりとかはなく、間違いなくやっていると思います。どうしてああいう報道になるか分からない。
−−「徳政会」という政治団体を妻の実家に置いているが。
◆親族や友人からの寄付の受け皿として、活動の実態がある。
−−今後改めて説明する考えはあるか。
◆活動を実際してきているので、これからも後援会の主たる事務所で良いのかなと思っている。



赤城農相:事務所費問題 「選挙で集まる程度」と地元(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月7日(土))

赤城徳彦後援会」の代表者になっている前茨城県
「(実家は)以前から選挙の時に支援者が集まる程度だった」
「当時から筑西市の家は事務所として使ったことがない」
「名前が使われていることは一切知らず、代表になってほしいと頼まれたこともない。(赤城氏の)資金集めパーティーであいさつしたこともない。カネの話も知らない」


元秘書の男性
「父親の家では日常的な活動はしていない。選挙の時などには対応を話し合っている」



赤城農相:事務所費問題で釈明 「架空計上ではない」(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月8日(日))

赤城徳彦農相(衆院茨城1区)が関係する政治団体赤城徳彦後援会」が活動歴がないにもかかわらず多額の経常経費を計上していたとされる問題で、赤城農相は7日夕、農水省で記者会見し、「架空計上ではない」と説明した。これを受けて安倍晋三首相は同日、「農相はしっかり説明した」と擁護、野党からの農相辞任要求を「そういう問題ではない」と拒否した。
(中略)
政治団体不正経理疑惑で辞任した佐田玄一郎前行革担当相との比較については「(佐田氏のケースとは)違う」と明言、強気の姿勢を崩さなかった。
(攻略)



赤城農相:事務所費問題 参院選前に安倍政権をまた直撃(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月8日(日))

舛添要一自民党参院政審会長
「佐田、松岡、久間(章生前防衛相)、赤城と4連発。参院選に向け頑張っているのに、大暴風雨の中の底なし沼だ。政治とカネで命を絶った松岡氏の後任がこの姿ではどうしようもない」


高木陽介公明党選対委員長
「もういいかげんにしてほしい」


与党幹部
「えー、またかよ。駄目だこりゃ、次から次へと」


塩崎恭久官房長官
「政治とカネは国民が注目しているので、そういう観点も考慮に入れながら当然、お願いしている」


公明党幹部
「年間900万円も活動実態が本当にあったのか。24時間電話をかけ続けたり、何万通もはがきを出さないと、あり得ない数字だ」


安倍晋三首相
「きちんと説明するように。その際の記者会見は途中で打ち切らないように」


首相周辺
「年間900万円の活動費なんて、事務員を2人も雇えば人件費だけでそれぐらいかかる」



赤城農相:事務所費問題 不透明な「四つの財布」(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月7日(土))


赤城農相:事務所費 首相は問題ないとの認識、野党反発(MSN-Mainichi INTERACTIVE 2007年7月7日(土))

(前略)
−−首相の認識は。
◆秘書を通じしっかり説明するよう指示した。赤城さんから詳しく説明されたと聞いている。
−−野党は農相の辞任を求めているが。
◆まあ、そういう問題じゃないでしょう。
−−問題はないと。
◆しっかりと説明されたと聞いている。
−−(事務所費問題で引責辞任した)佐田前行革担当相のケースとは違うか。
◆違いますね。
−−任命するにあたり、注意しなかったのか。
◆もちろんちゃんと見ていますよ。
−−危機管理として問題はなかったか。
◆3年間保存を義務づけられた分はしっかりと説明したとみている。