法相迷言の怪

先日の「友人アルカイダ発言」に引き続きまたもやとんでもない発言を国会でした鳩山邦夫氏だが、どうにも不思議なのは、呆れて何も言えないのかそれとも何かの意図なり圧力なりがあるのか、スポーツ紙を含め新聞で報道されないのはなぜなのか、ということだ。今ネットで検索に引っかかる記事はコレだけ。


鳩山また衝撃発言…秘書時代は「米国のスパイ」だった - 田中首相当時(ZAKZAK 2007年11月1日(木))

鳩山邦夫法相が31日の衆院法務委員会で、田中角栄元首相の私設秘書時代、米国防総省ペンタゴン)から、毎月のように接待を受けていたことを明らかにした。事実上、米国の情報収集の協力者(スパイ)だったことを認めたもので、先日の「友人の友人はアル・カイーダ」発言と合わせて、大臣としての資質が問われそうだ。
衝撃発言は、民主党河村たかし議員の質問中に飛び出した。河村氏が日本の情報収集について質問していたところ、鳩山氏は指名もされていないのに突然、「委員長!」と手を挙げて立ち上がり、河村氏が「大臣、何ですか?」と驚いている間に、こう語り始めたのだ。
「思い出を話させてほしい。私が田中角栄先生の私設秘書になったとき、毎月のように、ペンタゴンがやってきて食事をごちそうしてくれた。当時、私は金がありませんから『ウナギが良い』とか『天ぷらだ』などと言ってた。私は1円も払っていない」
(中略)
鳩山氏は発言後、「ペンタゴンは情報収集にお金をかけている。日本の外交や防衛も情報収集には(お金を)潤沢に回した方がいい」と真意を語ったが、国防総省ヒューミント(人間による情報収集)で、自分が協力者(スパイ)だったことを事実上認めたもので、お金うんぬんといったレベルの話ではない。
政治評論家の森田実氏は「欧米では即刻更迭される発言だ。鳩山氏自ら職を辞するか、福田康夫首相が更迭すべきだ。これを放置すれば、日本政府に対する国内外の信用を失墜しかねない。先日の『私の友人の友人はアル・カイーダ』という発言もそうだが、鳩山氏は常軌を逸している。法相のような要職に就けるべき人間ではない」と語っている。



本当にアルカイダに繋がる交友関係があるのか、もしくはスパイだったかは別にしても、こんな発言をする法務大臣をこのまま放っておいてイイものか。いったい何を考えているのか、何をどうしたいのやらまったくわからない。いずれにせよ、取るに足らないくだらないことでは決してないはずだ。他に大切な項目ももちろんあるだろうが、テロだの何だのに関わる審議の真っ最中にこんなことを言い放つ閣僚がいる内閣をどうして信用できようか。
厳しく追及する報道をぜひしてもらいたいものだ。