改装中のビルでガス爆発、3人死亡・6人重軽傷 東京(asahi.com)

改装中のビルでガス爆発、3人死亡・6人重軽傷 東京(asahi.com

18日午後2時25分ごろ、東京都北区東田端1丁目、「岩瀬ビル」地下1階の改装工事現場でガス爆発があり、作業員3人が死亡した。さらに爆風などの影響で、作業員2人と付近住民4人が重軽傷を負った。警視庁は現場内に漏れていたガスに引火したとみて、現場責任者らから業務上過失致死傷容疑で事情を聴いている。
死亡が確認されたのは、吉田一成さん(27)=葛飾区堀切4丁目▽西谷慎司さん(28)=埼玉県春日部市牛島▽杉村知之さん(35)=東京都瑞穂町殿ケ谷。
付近でけがをしたのは、ビルの隣の一軒家にいた家族3人と別の民家の住民1人。ガラスで体を切るなどの軽傷だった。
滝野川署と東京消防庁の調べでは、同日午後1時半ごろ、作業員らがビル内でガスの臭気を感じた。同2時20分すぎに1人が「配管を傷つけてしまい、ガスが出ている」とガス会社に通報した。
地下で作業をしていた吉田さんら3人はいったん1階に上がり、その後杉村さんが地下に戻って元栓を確認しようとした際に爆発が起きたらしい。
この日朝から臭気がしていたとの話もあり、同署は現場の安全管理に問題があったとみて状況の確認を急いでいる。
ビルは地上5階、地下1階。この日は11人が作業していた。
現場はJR田端駅の北東約200メートルで、住宅や会社の事務所が並ぶ地域。付近に区立滝野川第四小学校もある。近くのホテル従業員は「ぶつかったような大きな音とともに、13階建てのホテル自体が大きく振動した」などと話した。