背泳ぎ優勝者が一時失格に 泳法違反で順位混乱(共同通信 - gooニュース)

背泳ぎ優勝者が一時失格に 泳法違反で順位混乱(共同通信 - gooニュース)

19日の競泳男子二百メートル背泳ぎ決勝で、1着のアーロン・ピアソル(米国)が泳法違反で失格になったが、手続きの不備などで失格は取り消され、優勝が認められた。5位の森田智己(日大)も一時、順位が繰り上がり4位と発表されるなど混乱した。
国際水連関係者によると、ピアソルの違反は150メートルのターン前にうつぶせになった後、禁止されているバタ足を打ったというもの。しかし、審判員の失格理由が十分でない上、報告書が国際水連公用語の英語かフランス語で書かれていなかったため、失格を取り消した。
2位のオーストリア、4位の英国が抗議したが、国際水連は審判員のリポートではピアソルの違反を証明できないとし、抗議を退けた。

失格から一転金メダル=冷や汗かいたピアソル−男子背泳ぎ〔五輪・競泳〕(時事通信 - Yahoo!ニュース)

男子200メートル背泳ぎを制したのはピアソル。だが、レース直後に泳法違反があるとして一度は失格とされた後、それが取り消されて金メダルを手にした。
自身が持つ世界記録に匹敵するペースで独泳するピアソルへの大歓声が、ゴール後間もなくブーイングに変わった。電光掲示の一番上には2着のローガンの名。ターン動作の違反を理由に失格とされたのだった。しかし、ピアソルは「背泳ぎで技術的なことで失格になったことはない。信じられない」。
だがその後、国際水連は指摘された理由が不適切などとして失格は取り消しに。金メダリストとして表彰式で笑顔を振りまいた。
約20分間で天国と地獄を味わった末の背泳ぎ2冠に「ジェットコースターに乗った気分。あれは単純な間違いで、起こるべきではないこと」とピアソル。100メートル平泳ぎで優勝した北島康介の泳ぎに「泳法違反」とクレームをつけた本人が、皮肉な結末を迎えるところだった。